2012年秋・入間航空祭(基地消防車編)
投稿日 : 2012年11月11日
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施設隊消防小隊に所属する消防車輌群も展示されていた。
敬礼する次男の後ろに控えるのは、航空自衛隊最新最大の大型破壊機救難消防車A-MB-3。
キャブ上の放水ノズルからは、前方80mまで大量の水を投入できる。その高い能力を買われ、この車輌そのものが長駆福島第一原発まで出動し、放射性物質が舞う中初動の冷却作業に従事した。
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PAC3ユニット関連車輌群の後方で、静かに待機する小型消防車。
形式をR-2といい、トヨタ・ランドクルーザー80をベースとして、フロントシールドから後ろに専用のボディを架装した車輌。
入間基地のHPを参照すると、主に指揮官が乗って出動するため指揮車と呼ばれているらしい。
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R-2のアップ。
ただ単に指揮に当たるだけではなく、ボディ後半の荷室部分には外からアクセスできる工具収納スペースが設けられていて、遭難機のドアや窓を破壊して乗員を救出するためのツールが積み込まれている。
自治体消防で言うところの、救助工作車と指揮車を兼ねた車輌。
基地によっては、日産・サファリをベースに同様の架装を施した車輌もある。
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居並ぶ消防車輌群。
左端の2両と、続く救急車の塗色を除けば、普通の消防車輌と変わらない印象。
左端の2両は、航空自衛隊では入間基地のみに配備されているタイプの消防車で、陸上自衛隊または海上自衛隊に配備されているモデルを転用した消防車らしい。
原型となったモデルはA-MB-3よりも古いが、製作・配備されたのは最も新しく2009(平成21)年のこと。
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ポンプ消防車をよく見ると、やはり自衛隊車輌。独特な数字のみのナンバープレートが附されている。
一見自治体消防のポンプ消防車と変わらないようでも、ディテールに違いがある。ダブルキャブは共通だが、シャシーが長く装備品も少ないので間延びして見える。
73式小型トラックが1/4tトレーラーを牽引して通過していった。
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破壊機救難消防車3両の雄姿。
いずれも今は亡き東急車輛の製品。特装車部門は旧川西航空機の流れを組む新明和工業へ譲渡された。
自治体消防の車輌製作ではマイナーな東急車輛だが、空港用化学消防車の分野では大きなシェアを握っていた。
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地上展示の航空機に万が一のことがあった場合に対処するためか、車輪のついた大型消火器が駐機場の所々に置かれていた。
火災の際は、破壊機救難消防車やポンプ車が来るまでの間、初動消火を担うのだろう。
広い基地内で、一体何本配備されているものか。管理や配置に多大な手間を要するであろうことは想像に難くない。
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消防と言えば、CH-47チヌークの存在も忘れてはならない。
消火用水を湛えたバケツを吊り下げ、山火事など大規模な火災の消火作業に参加し大きな力を発揮する。
A-MB-3よりも前に、メルトダウンした福島第一発電所の上空に飛来し冷却用海水の投入を行った様子は、まだ記憶に新しい。
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