倉敷市阿知界隈

2013(平成25)年11月。明治神宮野球大会の決勝戦が挙行された日に、私は大学の部で決勝進出を果たした明治大の副将・岡大海(おか・ひろみ/現北海道日本ハムファイターズ)、そして大先輩たる東北楽天ゴールデンイーグルス監督・星野仙一の出身地、岡山県・倉敷に来ていた。
対戦相手は群雄割拠する東都大学リーグを5シーズン連続で制覇した亜細亜大。東京六大学ファンとしては、これ以上ない強敵にして最高の相手である。
過去最多・5度の優勝を誇る明治大は、準優勝の記録が無い。つまり決勝戦では負けたことがない。今年もそのジンクスに期待つつ羽田空港から機上の人となったのだが、亜細亜大のエース・九里(現広島カープ)の好投が光り明治大打線は沈黙。敵失で1点を返したものの1-2で敗れてしまった。
私も観戦した道都大戦(2回戦)で応援団のリーダーが、「明治にしては珍しく月曜日に試合が無い!(=だから今日は一生懸命応援しよう!)」と叫んで笑いを取っていたが、この年の明治大は春・秋のリーグとも2勝1敗で勝ち点を得る(=土日で決着が着かず月曜日以降も試合がある)パターンが多かった。
レギュラーシーズンであれば3つのうち2つを取れば勝ち上がれるが、明治神宮野球大会のようなトーナメントでは一つ落とした時点で万事休す。初戦の道都大戦、準決勝の大商大(ヤワラちゃんの旦那・谷佳知の母校)戦を順当に勝ち上がってきたものの、明治大は最後の最後まで「2勝1敗」パターンから抜け出せなかった。
とは言え日本で一番最後まで野球ができた幸せな学校は、明治神宮野球大会決勝に集った高校・大学4校しかない。
優勝校も準優勝校も、その差無く誇ってよい。
明治大優勝の祝杯こそあげられなかったとはいえ、敗れたところで結局は「残念会」と称し呑むことになるのだが(笑)、一次会の飲み屋を出て二次会は所謂「オネエサン系」のお店に行こうか…と相成った。
投宿していたビジネスホテルが位置するJR倉敷駅東側・阿知2丁目界隈は、猥雑にして魅力あふれる繁華街。それらしきお店が集中入居しているビルのエントランスで立っていた女性と後輩が価格交渉。妥結してお店に向かったら、先客でごった返していた。
店内の様子や看板の写真を撮影?
なんでみんな紺のジャンパー?
「オネエサン」系の店に女性客?
条例で禁止されている客引きをした咎で、摘発に入った男女の警察官が店内捜索および従業員に対する事情聴取の真っ最中だった。
入店前だった我々は事情聴取こそ受けなかったが、名前と住所を訊かれる破目に。
結局宴席はその場で散会。明治大の敗戦と併せ、つくづく残念な夜になってしまった。
住所: 岡山県倉敷市阿知
タグ
関連コンテンツ( 星野仙一 の関連コンテンツ )
地図
関連情報