ポーラ美術館 展示作品の絵はがき
投稿日 : 2011年11月02日
1
先日訪れたポーラ美術館の展示品で印象に残った作品
購入した絵はがきでの紹介です。
「レースの帽子の少女」 ピエール・オーギュスト・ルノワール
人物画の多いルノワールですが、特に若い女性をモデルとした肖像画は多々あります。
こちらの作品でも彼の透き通るような、流れるようなタッチで描かれております。
ポーラ美術館のチケットにもこの絵画が取り上げられておりますので、美術館の顔とも言える作品ではないでしょうか?
2
「睡蓮の池」 クロード・モネ
印象派を代表するモネの作品。
彼の自宅の庭の睡蓮の池をモチーフに数多くの作品を残しましたが、こちらはその中の一つ。
睡蓮の美しさはもとより、中央に架けられている日本風の太鼓橋の存在感も目を惹きます。
今回、この絵画の絵はがきを買いましたが、昨年横浜美術館で開催された「ポーラ展」(ポーラ美術館の印象派などの作品を展示)でも同じ絵はがきを購入していました…。
3
「アルルカン」 ポール・セザンヌ
静物画、人物画、風景画と様々な作品を描いてきたセザンヌの作品。当初は印象派のグループの一員でしたが、独自の作画表現を追及し続けたのでポスト印象派として位置づけられているようです。
アルルカンとはフランス語で道化師の意味。(少年サンデーで連載されていた「からくりサーカス」を読んでいた方はご存知かも?)
全体像が絵からはみ出している一風変った描き方です。無表情の顔、無機質な背景という「静」的な表現とは対照的に帽子や爪先が絵からはみ出しているというアルルカンの「動」が表されたとても深みのある作品です。
4
「エッフェル塔とトロカデロ宮殿の眺望」 アンリ・ルソー
正式に絵画を学んでおらず、税関職員時代から独学で絵を描き始めたという変った経歴を持つルソーの作品。
昨年、オルセー美術館展で「戦争」という作品を見てから名前を存じ上げました。
人物は正面を向いていたり、風景もあまり遠近法を用いていなかったりという技法ですが、木々の葉の一枚一枚まで丁寧に描写されており、その色遣いも独特で幻想的な感じさえします。
この作品でも彼の幻想的な色遣い(夕日に染まる、木々、水面、建物など)が効果的に表現されています。
5
「アザミの花」 フィンセント・ファン・ゴッホ
いわずと知れたポスト印象派の代表、ゴッホの作品。
どうしても「ひまわり」の印象が強いので、青系の色の表現はちょっと意外に見えます。
計算されつくされたような独特の太く力強い筆跡、色の組み合わせ方などゴッホならではの表現ではないでしょうか?
6
「海辺の母子像」 パブロ・ピカソ
ピカソというとキュビズムと言われる、角ばっていて、アバンギャルドな作品を描いたという認識の方が多いと思いますが、このようなキュビズムでない作品も残しております。
この作品は初期の「青の時代」のものです。暗青色を基調としておりますが、手に持っている一輪の花の赤い色が目を惹きます。
本当はもっと青みがかったなんとも趣深い色合いなのですが、デジカメで表現し切れなかったようで…。
こちらの作品も昨年の「ポーラ展」で拝見しました。
7
「姿の見えない眠る人、馬,獅子」 サルバドール・ダリ
シュルレアリスムと言えば、この人と言われるくらい代表的な作家・画家です。上方にピンと伸びたカイゼル髭が印象的なスペイン出身の奇才です。
荒涼として、時の流れを感じさせないような背景の中、中央に見える不思議な物体?生物?は表題にあるように3通りに見えます。
みなさんは3通り、見えたでしょうか?
8
「誕生日」 レオナール・フジタ (藤田嗣治)
現在、ポーラ美術館ではレオナール・フジタの企画展が開催されており、数多くの作品が展示されています。
フランスでもっとも有名な日本人画家(日本出身ですが後にフランスに帰化)で、エコール・ド・パリ(パリ派)の代表的な画家でもあります。
この作品は晩年に子どもをモチーフとした様々な作品群の一つです。
特徴的な乳白色の肌の表現も見られますが、各々の子ども達の表情・態度が伺えます。そして、何より興味深いのは窓の外から覗いている子ども達の存在。誕生日会に呼ばれなかったのか?彼らの「いいな~、うらやましいな~」という声が聞こえてきそうです。
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