
ブル君は現物O/Hしたエバポの不具合で再入院。
と言うわけでGWのアシは、エクストレイルe-POWER e-4ORCE。
以前より乗ってみたかったのですが、ようやくその機会を得ました。
いつも笑顔の日産レンタカーで、2022年式、約2万5千キロを後にした中間グレード、X e-4ORCEのカスピアンブルーを引き当てました。
○やっぱe-POWERイイです
新旧ノートやキックスは乗ったことあるものの、1.5VCターボのe-POWERはお初。発進から車重をまったく感じさせないスムーズさ&自然さは相変わらず。エンジン音は聞こえないなんてことはさすがになくて、オーディオOFFで低速で走っていると遠くでブーンと鳴っていて、微かに振動が伝わってくるのがわかります。とはいえ、オーディオ聞きながら走っていれば全くと言って良いほど気にならず。静かに滑らかに気持ちよく走るので、エンジン車の感覚では大排気量の高級車に乗っているかのよう。
乗り心地は、路面が良いとストローク感もあり良いものの、路面が荒れるとちょっとゴツゴツ感あり。上級Gの19インチに対しXは18インチなので、乗り心地的には有利そうなんですが。空気圧チェックしとけばよかったなと。それと一部で言われているモスキート音は聞こえず(トシのせいか?)。ただ停車時は、デスクトップPCを動かしている時のような音は微かに聞こえていて、これはデンキのクルマなんだという印象はあり。
○速い、ていうか速すぎ
動力性能も約2トンのSUVとしては速すぎなくらい。高速の合流などで強めの加速をすれば瞬時に本線以上のスピードに。以前乗っていた2リッターターボと同等以上。走行モードがOFFROAD、SNOW、AUTO、ECO、POWERと5つもあり、POWERの全開加速は暴力的なくらい。しかも安定しきったままなのはe-4ORCEの効果か。高速域の追い越し加速含め十分以上に速く、そんな時でも高まるのは風切り音ばかり。トルクが瞬時に強烈に立ち上がるので、街中ではECOぐらいのなまし具合で丁度いいくらい。
○右足直結の超絶レスポンス
そして個人的に一番e-POWERの美点と思っているのはアクセルコントロールの自在さ。e-PedalをONにすれば、MT車かそれ以上の右足直結の加減速レスポンスが得られます。街中から山坂道まで、加減速は右足一つで自由自在、停止直前までコントロール可能。
とはいえ、それだけアクセル操作への依存度が高いということは、AT/CVT車のような踏んで・離してのズボラな操作はできず、同乗者の頭を揺らさない、クルマ酔いさせない運転にはそれなりの技量を必要とします。それが難しい場合はe-PedalをOFFにすれば良いものの、電源投入時はOFFがデフォルトになっているのがちょっと残念。
○回生がノートやキックスと違う?
山坂道の下りで気が付いたのが、なかなかバッテリーが一杯にならないということ。以前キックス(マイナー前の第1世代)では、下りですぐバッテリーが一杯になって、エンジンを強制的に回して回生ブレーキの代わりにするようになり、回生が弱まりつつエンジン音もうるさくなったのですが、エクストレイルは9割バッテリーが満たされたところからそれ以上充電されず。アクセルを緩めると減速感は出るものの、メーターを見ると回生の方向に振れていない。おかしいなと思いブレーキペダルに触れてみると勝手に動いている。あーなるほど、エクストレイルは回生協調ブレーキが付いているのでバッテリーが一杯になりそうになるとメカブレーキを作動させるわけか。こういう時に追加でブレーキ操作をしようとすると、あるべき場所にブレーキペダルが居なくてちょっと焦る。
○プロパイロットは快適
高速巡航はもちろんプロパイロットを使用。電動駆動とACCの相性の良さで、追従遅れによる無用な加減速のない快適な高速クルーズが楽しめます。もちろん全車速追従で渋滞もOK。ただ、ステアリング制御の保持検出が反力でなくステアリング自体の接触で判定しているようで、しかもその検知の個所が10時10分から9時15分の位置あたりにあるらしく、下半分を握っていても検知されず警告が出てしまうのが残念。で、結局制御をOFFに。自分で握った方が適度な緊張感の維持にも役立ちます。また、追い越しなどで一時的にアクセルで加速した後、設定速度に復帰する際にちょっとギクシャクするのも残念。
○とはいえデカ過ぎ、高価過ぎ
良い所ばかりかというとそうでもなく、先代以降ローグとしてアメリカを主戦場とするようになったエクストレイル、日本で使うにゃ正直デカ過ぎ。当然室内もゆったり快適ではあり、小回りは割と利く印象だし、当然アラウンドビューモニターなど死角を補う装備も付くものの、絶対的な車幅が1840もあるので、狭い道でのすれ違い、混み合う駐車場でのドア開閉はかなり気を遣います。日常的に使うには、キックス(1760)やT30(1765)くらいのサイズが限界かなあと。
また、これは中間グレードなので内外装の加飾は控えめでシンプルですが、先進安全装備やら運転支援やらフル装備。e-POWERやe-4ORCEの乗り味の素晴らしさも含め、まったく不満はなく魅力的ではあるものの、乗り出し約500万をどう見るか。
○最後に燃費
高速と一般道が半々くらいの約500㎞を走った燃費は16.2㎞/ℓ。ハイブリッドとしてはちょっと物足りないかなあと思いつつも、我慢要らずの動力性能と意のままのコントロール性を取れば、納得できるかなと。それと、e-POWERは高速燃費が悪いとの一般的評価ですが、高速を走っている際には燃費がこれよりも伸びる傾向にあったので、もう少しロングランしてみたかったなあ。
○というわけで
大変良いクルマでした。とはいえ、自分の用途では過剰な部分が多く、乗るならノート/オーラ、キックスクラスかなと。その意味で次期キックスには期待するものの、やっぱりデカく高くなるみたい。
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2025/05/03 13:52:26