2005年04月11日
ひさかたの 光のどけき春の日に・・・
やっと咲いた桜も、冷たい雨と強い風でもう散り始めました。
今の時期、桜といえば”ソメイヨシノ”ですが、その豪華さと散り際の潔さが人気の理由のひとつとか。日本中に広まった理由の一つには、戦時中の”潔さ”の象徴として使われたのも記憶のどこかに置いておかなければいけない悲しい事実ですね・・・。
ところで、ご存知のとおり”ソメイヨシノ”という品種、自生種ではなく”オオシマサクラ”と”エドヒガンサクラ”の交配種といわれています。
その交配種を作ったのが江戸時代、江戸の”染井(今の駒込あたり?)”の植木屋だったとか。新しい品種を売り出すのにサクラの名前として有名だった”吉野桜”として売り出したけれど、これでは本場の吉野桜(ヤマサクラ)と混同するということで”染井吉野”という品種名に後日改められたらしい。
ところでこの”ソメイヨシノ”、”交配種”ということで、実は不稔性なんです。花をあんなに作るけれど、果実や種を作ることはほとんどなく、種が出来たとしても発芽する事はほぼないとか。
ではどうやって広がったのか?挿し木や接木の技術なんですね。つまり、種を経ずに接木で広がったらしいのです。という事は・・・、世界中のソメイヨシノは同じ木だってことになるんですね。流行の言葉で言えば”クローン”なんですよ。つまり、裏のお宅の庭にあるソメイヨシノとアメリカのポトマック河畔にあるソメイヨシノももとは同じ木なんですね。
生えている場所は違っていても木の性格はほぼ同じなので、全国の桜前線なるものが設定しやすいんだとか。
ところで、奈良時代や平安時代の頃の”花”といえば普通”梅”を指します。当時は大陸に強い憧れがあったので中国王朝の風潮に習ったのがその理由と言われてますが、いつ頃から桜に移って行ったんでしょうね。秀吉の頃はもう桜でしたか。
そういえば童話の”はなさかじいさん”。話が出来たのはいつ頃なんでしょう?もう”ソメイヨシノ”が有った頃なんでしょうか?
私の中のイメージでは灰をかけて咲いた桜はソメイヨシノって感じですけど、ホントは違う種かもしれませんね。
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Posted at
2005/04/11 11:34:56
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