2017年05月02日
無意識に意識を向けよ
いよいよGW本番です。
早い人は今日の夜頃から,実家帰省や旅行に出られると思います。
長距離運転になる人も結構な数がいるでしょう。
長距離の運転で気をつけるべきこと,という題目で世間では数多のことが言われています。
が,そのいちいちをおさらいするのは今回の趣旨ではありません。
勝手に調べて勝手に実践してください。できないなら乗らないでください。邪魔だから。
長距離の疲労を回避する上で,私としては大切だと思っていること。
にもかかわらず,あまり触れられているのを見たことがないこと。
おそらく気づいている人があまりいないんだろうということ。
1つは,瞬き。
運転中に瞬きについて意識したことありますか?
一度気にしてみるといいと思います。
同乗者がいるようであれば横から観察してもらってもいいです。
多分ですが,大抵の人が平常時より回数が減少していると思います。
運転中に必要な情報の多くは目から入ってきます。
そのためドライバーは,大切な情報を逃すまいと,無意識の内に目を見開きがちになります。
本当に瞼がぱっちりするわけではありませんが,結果,瞬きの回数が減ってしまうことになります。
瞬きの回数が減るとどうなるか。
当然目が乾きます。目が疲れます。そのうち見えが悪くなってきます。
首が凝ります。肩も凝ります。背中も痛くなります。
血の巡りが悪くなります。頭の働きが悪くなります。頭が痛くなります。眠くなります。
瞬きの減少。
これが運転時の疲労の一因であることには,世間ではあまり触れられていません。
が,意識して防ぐだけで,長距離運転の疲労は天と地の差が出てきます。
まずはマメに瞬きをすることを意識しましょう。
気が散るレベルでやるのは考えものですが,ちょっと多いかな?くらいでちょうどいいです。
そのうち,あまり意識を向けなくてもテンポよく瞬きできるようになってきます。
もう1つは,呼吸。
運転中,相当数の人が呼吸が浅くなってしまっています。
特に同乗者がいない時にその傾向が強くなります。
喋りませんからね。……独り言? 独り言はそんなに呼吸を使って喋ってないのでノーカンです。
運転中に限らず,集中と緊張により,ヒトの呼吸というものは浅くなりがちです。
呼吸が浅くなると,入ってくる酸素の量、出ていく二酸化炭素の量がともに減少します。
結果,全身が酸欠気味になり,特に脳機能の低下につながることになります。
頭が働かないだけでも問題ですが,そのまま酸欠が続くと意識レベルにも影響が出てきます。
最終的には眠気……によく似た失神へ墜ちていってしまうことになります。
とりわけ高速道路における眠気の原因のうち,結構なウェイトを占めているのがこれ。
一般道のように途中停車もできず延々と走り続けていると,誰でも疲れますよね。
単独走行ならまだしも,隣は何をする人ぞ,の状況が続くと緊張が高まります。
知らず知らずのうちに呼吸が浅くなり,頭が働かなくなり,意識が……。
解決法は単純。意識して呼吸することです。
ただ吸って吐いてでもいいですが,瞑想の呼吸法を実践するとより効果的。
まずは腹式呼吸を意識すること。クルマに乗る前に練習しておきましょう。
呼吸は吸うのではなく,深く吐く,吐ききることを意識する。吐けば勝手に吸い込めます。
さらに,吸って→吐いての間に何秒間か止める時間を設けるとベストです。
時間配分としては,吸う:止める:吐く=1:2:2ぐらいにするとバランスがいいようです。
この呼吸法,酸欠を防止するだけでなく,神経のリラックス効果も期待できます。
酸欠によるもののみならず,緊張から来る判断力低下も防ぐことができます。
ついでに,運転中以外でも,ちょっと一休みしたい時に実践してみても効果ありです。
私も,この2つを意識するようになってから,関東⇔愛知の往復程度では疲れなくなりました。
以前は「眠い~レッドブル~」と言っていたのが,特に外乱がなければノンストップも余裕です。
……トイレは除きますよ。まぁそこは水分量の調節でカバー。
まぁノンストップは真似しない方がいいと思いますが,疲れなくなるのは本当です。
物は試しでやってみてはいかがでしょう。
とはいえ,やってみると分かりますが,上記2つをいっぺんに意識するのは困難です。
というわけで,まずは呼吸の方を十分注意してみてください。
酸素が足りて気持ちが落ち着けば,自ずと瞬きもちゃんとするようになると思います。
それでも目が疲れるな~と思ったら,瞬きについても意識するようにしてください。
そして最後に,長距離運転に関係してもう1つ。
服装に気をつけましょう,これも意識されにくいところですが。
色の濃い服は避けた方が無難です。中でも黒系は最悪。
太陽光に温められた服が熱を持ってしまうと,空調では如何ともしがたい暑さになります。
冷風を浴びているはずなのにどうにも暑い……肌に触れる服からの直接熱は強烈です。
いうまでもなく,暑い状態でずっといると脱水症状につながります。
そうでなくても暑さは疲労につながり判断力の低下を招きます。
さらに悪いことに,暑いと人間は凶暴になり攻撃的な行動を示すそうです。
危険ですね~怖いですね~。
まめに水分補給でもいいですが,それだと長距離ではトイレがネックになります。
まずは暑くならないようにする方向で対策を打っていきましょう。
ではでは,気をつけていってらっしゃいませ。
俺はもう出かける気力もない……ほぼどこも行ってないけど。
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[解説・考察]ドライビング関係の話 | 日記
Posted at
2017/05/02 15:41:22
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