20150405 SSSなフロンテとは
投稿日 : 2015年04月05日
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1967年春。
スズキから一台のハイパフォーマンス軽自動車が発売された。その名は「フロンテ360」。
スズキは、それまでの軽自動車の概念を覆すために、エンヂンの開発に力を入れ、デザイナーを欧州に派遣して開発された痩身の作品だった。
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デザインのキーポンとは、ずばり「コーク」。
コカコーラの瓶をモチーフとした、ふくよかなラインと曲面が特徴だった。
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スズキのデザイン力の凄さは形だけでは無かった。
小さなクルマに曲面曲線を多用すると、居住スペースが限られてくる。
そこで、正面から見るとよく分かるが、左右のウィンドゥの部分は、ほぼ真っ直ぐに作られている。
こうする事によって、肩周りから頭上空間のスペースを稼ぎ出しているのだ。
こんな、ほぼ真っ直ぐな造形なのに、それを感じさせないデザインの技量は現代から見ても高度であり、下手をすると現代のクルマの方が劣っている部分かも知れない・・・
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実はコークボトルをインスパイアしたデザインは、この頃から盛んにおこなわれていて、リヤのフェンダーがキックアップしたデザインは、この後も暫く主流となったのだった。
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もちろん、ホンダN360が登場し軽自動車のハイパー戦争の真っただ中、フロンテにもハイパーモデルが用意される事になった。
発売の翌年1968年の秋に登場した、スポーツモデル、その名は「フロンテSS」。(ストリート・スポーツでは無くスポーティセダンの略)
ヘッド周りとカブレーションを変更し、356CCの排気量から36PSを絞り出し、最高速125Km/h、ゼロヨン19.95秒を誇った!
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強制空冷ツゥーストローク三気筒エンヂンは、7ベアリングが採用され、さらにノーマルからヘッドをアルミ合金に換装、カブレーションも口径を上げ36psを誇った。
36psの馬力は7,000RPM、3.7Kg-mのトルクも6,500RPMというモーターサイクルの様な高回転で発揮されていた。
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例によってオプションパーツは豊富に用意され。
バネ、マフラー、バケットシート・・・と現代でも考えられないくらい豊富なオプショナルパーツがあった。
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さらに豪華にという声に押されて、1970年には「SSS」が登場した。
これは主に意匠の変更で、さらに豪華なフロンテの登場となったのだ。
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