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ITK_Z33の愛車 [日産 フェアレディZ]

整備手帳

作業日:2024年2月18日

VQ35HR スロットル清掃→ハンチング発生からの急速TAS学習

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

上級

作業時間 12時間以上
1
中古購入したZ33がアイドリング950~1000回転、エアコン付けると1200回転くらいまで上がっていたためスロットル清掃を実施。

前中期のVQ35DEとは違いとにかくHRエンジンはシビアということは前情報でわかっていましたがこんなに後悔することになるとは思いもしませんでした。
自分のミスも含めて今回わかった情報はすべて書いておきます。
2
まず、絶対に必須のものとして
・東名パワードのスロットルコート
・ELM327 Bluetoothユニット
・NDS3 Lite(アプリ)
この3つが無い場合は作業しちゃだめです。
多分どうにも出来なくなります。
基本的にアクセル操作と書いてない限り急速TAS学習はアプリで実施。
学習に入る前は毎回必ずスロットル全閉位置学習も実施してます。

3
簡易的にクリーナー等を使わずに、拭き掃除だけで終わらせた場合はそこまで問題になることはないかと思いますが。
問題はクリーナーで完全にキレイにした場合や間違えてスロットルコネクターを抜いてしまった場合。

4
自分の場合は完全清掃からスロットルコートを塗ったにもかかわらず1500~2000回転を行ったり来たりするハンチング現象発生。
アクセルペダルの操作による急速TAS学習をするも全く学習に入らず。
家にあったELM327ユニットを使いアプリで急速TAS学習ができるという情報があったので試してみるもダメ。
5
MT車だったので半クラで回転を落として学習に入れてみるも学習に入り半クラとは違う勢いで回転が下がってきたのを見計らって半クラを解除しても弾かれる。
多分Nセンサーの信号が入ってないため学習条件から外れてしまったものと思われる。
Nセンサーカプラーを外しピンでショートさせて常にセンサー信号を入れるようにしてみると半クラの解除のタイミングがシビアにならなくて済むため、学習に入る確率が上がるが完了まではしなかった。
6
あまりにもハンチングが強すぎて半クラの多用はクラッチによくないかと思い別の作戦を考える。
結果、吸入空気量を強制的に絞ればいいんじゃないかと思いつく。
7
エアクリの入り口のダクトをふさいでも全く効果が無かったので、エアフロ後のインテークパイプの接合部に厚手のビニールを挟み込んでみることに。
8
ビニールはポリ袋の0.05mmくらいの厚みが最低限必要。
エアクリ後なので万が一でも吸われると最悪ブローのリスクがある。
とにかく絶対に吸われないようにインテークパイプと一緒にバンドでしっかり止める。
ビニールは大き目で余裕があるほうが安心。
9
アイドリング分の吸気穴として2~3番の+ドライバーでビニールを一刺し。
ビニールにはその穴しか開いていないので絶対的に吸気量が不足して回転が上がらなくなるっていう仕組み。
尚インテークパイプについてるブローバイなのかな?ヘッドにつながるホース等はそのまま何もしないでおいた。
10
作戦は成功してアイドリングは1600回転程度で吸気が詰まった感じでするようになったのでそこで急速TAS学習を実施。

この時、初めて学習成功。
11
学習成功後、吸気を絞っていたビニールを取り外し通常通りに始動してみるとつまりが取れたからかアイドリングは1600を超えてしまい、前に比べれば大分増しになったが軽いハンチングを起こしてしまう。
12
半クラを併用して回転を1600以下にして急速TAS学習をさせてみると、学習にはスムーズに入るようになったが
学習中、一時的にアイドリングが650以下に落ちるがその時にエンストしてしまったりストールぎりぎりでブルブルと震えてしまい強制学習キャンセルとなってしまう。
13
いろいろと考えた結果、新しく塗ったスロットルコートの厚みが厚すぎて、
アイドリング領域として設定されているスロットル開度の一番開いてる状態でも空気量が確保できずにストールや不調を起こしているんじゃないかと思ってくる。
スロットルは閉じる方向にバタフライバルブを押すとほんの少しだけ動く余裕があるが、
この閉じる方向に動く量だけがアイドリング領域として使えるスロットルの範囲なんじゃないかと仮説を立ててみる。
14
最初にスロットルコートを塗ったときは外したスロットルそのままの状態でインマニ側から3回ほど塗り隙間をうめた。
要するに指で閉じる方向に押さなくてもほとんど隙間が無い状態にしてあった、
これだと先ほど立てた仮説で考えればエンストして当然というわけになる。
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再度スロットルを取り外し塗ったスロットルコートを全部綺麗にはがすことにした。
今回は家にあった100円均一の除光液(エナメルリムーバー)を布につけて拭いたら簡単にきれいに落ちたのでそれを使うことに。
スロットルコートをやり直す場合はとにかく綺麗に掃除する。
時に軸付近は内部に除光液をいれないように注意しながら除去。
バタフライ端面も忘れずに清掃する。
16
完全にきれいにした今の状態であれば、先ほどの仮説が正しければ急速TAS学習は終わるはずである。
が、物事はそううまくいかない(笑)
清掃後のアイドリングは相変わらず1600であったが半クラも使わずに急速TAS学習に入った。
学習中に一番回転が落ち込むタイミングで今度は750回転から下がらずに、強制学習キャンセルとなりまた極軽いハンチングが発生。
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今度は回転が下がらずに学習キャンセルっていうことは仮説上では隙間が大きいということになるはずなので、
再度スロットルを外し、今度は指で閉じている状態の時にインマニ側からバタフライバルブとスロットル壁面の境目にスロットルコートを一回だけ塗ってみることに。
厚塗りにならないように本当に一回なぞるだけにしてコート剤を塗る。
この時にバルブを強く押しつけるとバタフライが少し歪んで壁面との隙間がずれてしまうので指で軽く密閉させるだけのイメージで抑えておいた。
また、コート剤を塗った後もつらいけどそのままの状態を維持。
辛い時間を少しでも短くするためにスロットルボディは50度前後くらいに温まっていた方が乾燥が早くなり楽だとおもう。
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ある程度乾燥したら(スロットルボディが温まっていれば1~2分くらい?)指を離して本乾燥待ち。
指で触れるくらいに乾燥したらバタフライの端部に出来たコート剤のツノを指で撫でて無くす。
また、壁面に塗られてるコート剤にも小さいツノが出来てたらそれも指で撫でで落ち着かせる。
この時コート剤をはがさないように注意。
ついでなので軽くバタフライを指で締めてみてスムーズに開閉するかを確認。
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本乾燥後に取り付けて急速TAS学習を実施。
ここでようやく無事終了。
1分以上アイドリングさせて様子を見てキーオフ。
10秒以上の時間を開けてもう一度エンジン始動。
アイドリング回転数が問題なければエアコンやハンドル操作などをして負荷を与えてみる。
それでも問題なさそうであれば完了。


やっと終わった・・・
長かった。
そして仮説は正しかったことが実証された。
スロットルコートは乾燥すると少しやせるみたいなので、数日後もう一度急速TAS学習をすると完璧になる。
自分のは乾燥後にやったにもかかわらず後日アイドリングが800回転まで上がったのでもう一度学習させた。
そのあとは快調そのものです。
あ、Nセンサーとかを元に戻すの忘れずに!!

作業の時間、考える時間等を含めると丸々3日の作業でした。
VQ35HRはちょっとシビアすぎるね・・・
20
長々とした内容となってしまいましたが
とりあえずZ33後期でも普通にスロットル清掃は出来る。

よく問題になってるハンチングの発生についてはVQ35HRにおいては2種類あって、
①清掃で急激に空気量が増えてしまった場合に起きるハンチング
②スロットルコートなどを塗ったことによりスロットル隙間が急激に狭くなり空気量が減った場合に起きるハンチング

基本的にこの2つとなり、
殆どの場合は②である可能性は低いです。

判断方法としては、途中吸気を絞っていたビニールを外した後の急速TAS学習で学習中に一番回転が下がるタイミングの回転数が750より上で学習を弾かれるまたは無事学習がおわるなら①。
エンストしてしまう、ブルブルと500回転以下になってしまう場合は②っていう判断になるかなと。
21
お決まりですがメーカーが定めるやり方から大分逸脱していますのでこの方法を試す場合は自己責任でお願いします。

ECUを書き換えてあり、リプロ出来ない人の参考になればいいかなと思います。
でも、自己責任ですからね!!(笑)

少しでも困った人が助かりますように、今回の情報を公開しておきます。

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