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長らく不満だった乗り心地を復活させるため、一念発起して四輪ともショックとアッパーマウント関係を更新しました!
1週間ある会社の夏休みを利用して足を一新すべく、部品を取り寄せ。まあ4日ほどで完了するだろう、あとは慣らし運転しながらちょっと遠出して、美味しいもんでも食べに行こかと妻にも期待させ、取り掛かりました。
しかし、何かと神様は試練を与えてくれるものですわ🥹
思わぬトラブル、ミスの連続で、結局完成したのは休みの残り1日と言うギリギリのタイミングとなってしまいました。
私「ふぅ、今回の闘いは長かったぜ」
妻「長すぎるわ!もうええ加減にしーよ」
母ちゃんゴメンちゃい😅
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走行距離20万キロを超え、履歴を見る限り、その間にショックやアッパーマウントの交換はされてないようです。
※写真は2のゾロ目を取り逃した痛恨の瞬間です
何せ新車の997の乗り心地を知らないので、これがへたっているのかどうか分かりませんでした。でも、150キロも出すと怖くて乗れない、こんなんで本国のアウトバーンを200キロ超えで走れるわけないわな、これはやはり交換すべきだ、との結論に達しました。
どうしても純正新品の状態を知りたかったのと、価格的にも懐の痛みが少ないこととを考慮して、ビルシュタインの純正相当品B4、PASM付きカレラ4S用を選択。写真のようにお皿が肉抜きされてるのが4Sの特徴です。
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今回、作業に余裕がなくあまりいい写真が撮れてません。すみません。
まずは四駆の鬼門であるフロントから。
ホイールの付いてるハブのデカいナットは緩める道具がないので、そこを外さずになんとかしたい。
そこで、海外の動画などを参考に、ドライブシャフトの付け根の縁を切るために、6個のボルトを外しました(緑の丸)。これで、ドライブシャフトがスタビライザーと競り合うことを回避しました。(写真は右前のものです)
写真にはないですが、スタビライザーリンクを外しておきます。
また、ステアリングのロッドをボールジョイントリムーバー?を使って抜きます(水色矢印)。これだけはいつやっても心臓に悪いですね。すごい音と共に急に抜けるので😅
それと、配線やブレーキオイルの管の支持部(赤丸)を外して自由にさせておきます。
そして、ショック全体をできるだけ下げるために、ロアアーム(オレンジ矢印)を緩めます。
(なお、これを再度締めるときには、通常の車高状態で締め付ける必要があるので、タイヤが接地した普通の状態の時にタイヤハウス上端とホイール中心の距離を測っておき、締めるときにはタイヤがない状態でジャッキなどで車軸を持ち上げてその距離を再現した上でロアアームの締め付けをしました。)
これでショックが抜けました。(白矢印)
ああ、勿論、ショック上端の車体固定ナットは外しています。
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ショックのロッド先端のトップナットは、できれば車についた状態で少し緩めたいのですが、4Sは工具が入る余裕がありません。
また、図のような切り欠き付き円盤にカニ目レンチを噛ませて、ナットと共に回らないようにしなければならず、車載状態で緩めるのは諦めました。
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よって、ショック全体を取り外してから、このようにして左手でカニ目レンチ、右手でメガネレンチ、ショック全体を足で挟んで抱え込む姿勢で奮闘。
しかしカニ目の掛かりがすぐに滑ってしまうので、床にショックを寝かせて、カニ目レンチを床に押し当てながらメガネレンチに体重をかけて回しました。
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カニ目レンチは、ポルシェ 専用品があるのかどうかわかりません。私は写真の物を使い何とかできましたが、この先端のイボが4ミリよりももっと太い方がしっかり掛かりそうです。また、その長さももう少しあれば、掛かりが滑りにくいと思いました。
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ここで問題発見💡
左前のドライブシャフト外側ブーツが破れてる😭
これも四駆の鬼門ですね。
とりあえず応急処置として、二硫化モリブデングリスを注入し、ホームセンターに売ってる自己融着テープで塞ぎ、後日にブーツ交換してもらうことにしました。
※追記
これ、ダメでした🙅♂️
ブーツ割れ目から出てきたグリスとこの自己融着テープとが相性悪いのか、テープが負けてグリスと混ざってネトネトになり、グリスが飛び散ってしまった。
サランラップを先に巻いてからこのテープを上から巻いて、様子を見ることにしました。ごめんなさい🙏
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自己融着テープは写真のように引っ張ると粘性によって互いに密着する便利な物ですが、強度は余り期待できないでしょうから、あくまで応急です。青の範囲を巻きました。
※上の追記の通り、ダメでした。
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続いて後輪です。
ショックに加えて、青で囲った部品を交換。思ったほど劣化してなかったです。
よく聞くのがアッパーマウントの中の黄色い円盤(上から2段目の目玉のような物)がボロボロになる症状ですが、私のはそんなことなかったです。でも、外したものは指で押さえても変形するほどフワフワで、新品(純正ではないですが)はしっかりしており、これが乗り心地にも影響するのでしょう。
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まずはスタビライザーリンクを外し、スタビライザーの支持部も左右とも外して、スタビ全体を外しておきます。
次にショックの下端を外したいのですが、青丸に刺さっているボルトが写真奥に抜ける方向なので、ロアアームが邪魔で抜けません。
そこで、ボールジョイントリムーバーを使いたくなかったので、ロアアームの車体側(緑丸)のボルトを外しました。
ここはアライメント調整する部分でもあるので、組むときに元の位置からずれないように、ボルトにマーキングをしておきました。
そして、ロアアームを挟むように付いている音叉のような形状の部品(ウィッシュボーン?)のボルト(オレンジ丸)を外して分離します。
これでやっとショック下端のボルトが抜けました。
あとはショック下端の競り合っている隙間にマイナスドライバーを入れてショックを上下にこぜながら、車体側に(白矢印)滑らせて縁を切ります。
ああ、その前にショック上端の車体固定ナットは外しておいてからです。
これでやっとショックが外れました。
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すみません。順番が前後しますが、自己融着テープはこれを使いました。
※上の追記の通り、ダメでした。
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ここからは切羽詰まってましたので、組んでいく写真がありません。
何とかかんとか組みつけまして、さあ、いざ試運転!
期待に胸をふくらませ数メートル走ったところ
「ピー!、コショウ:PASM」
の表示が。
配線忘れか?と思いチェックするもちゃんとつないでいる。
配線カプラーの方向間違いか?そもそもダンプトロニックのカプラーには極性があるのかも不明で、どちらの向きにでもつながります。
色々やってもエラーは再発し、万事休す。
エラーが出ると、ショックは硬いモードに固定されるため、PCまでガコガコと出向いてテスター診断八千円。
左後ろのPASMバルブにエラーが出てますね、とのこと。
帰宅し、テスター当てて導通チェックしたところ、左後ろだけ通電しない。ショックの断線か内部不良かです。
折角組んだのに左後ろだけバラしました。配線をよくよく観察すると、ロッドから線が出ている付け根に何やら打コン傷が😭
テスターつないでその部分をクネクネと曲げると通電したり切れたりしたので、ここが原因です。
今回、円安ではありましたが国内に在庫がなかったので、ショック類はアメリカから取り寄せました。そもそもの初期不良か、輸送中の取り扱いか、はたまた私の不慣れなDIYか。確証がありません。
もしみなさん、単品でこのような電気制御部品を買われる際は、開封直後にテスターでチェックされることをお勧めします。
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意を決して配線を切開すると、断線してました。
こんなデリケートな部分でも、何の保護もなく紙のケースに入ってますので、考えると恐ろしいことです。
なお、フロント側ショックは分厚いダンボールの筒がロッドに被せてあり、配線もしっかり保護されてます。
中学の技術家庭科で習ったハンダづけを数十年ぶりにやりました。
ここでも自己融着テープに活躍してもらい、ハンダのあとに強固に巻きつけました。
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左後ろを組み付けてタイヤをつけ、これでやっと完了です😃
早速試運転しましたら、ゴトゴトとタイヤの回転に合わせて変な音が😅
パンクかな?とタイヤチェックするも何もなく、またもう少し走るとだんだん音が大きくなる。
おー神様!今度は何なん?勘弁してよー
はたと気づきました。ホイールナット締めてないわ🥹
と言うか、手で軽く締めたままで、接地後に増し締めしようと忘れてた。
このままゆっくり運転して帰ろうかとも思いましたが、これ以上のトラブルは何としても避けたい‼️
家にいる息子に電話して、トルクレンチ一式を持ってきてもらい、路肩で増し締めしました♪
感想ですが、乗り心地は抜群です☆
上下動が少ないためかハンドルの修正がすくなく、勝手に思ったレーンを走ります。
ブレーキ時に前が沈みすぎてたのか、いつもどちらかに曲がるのをハンドルで直していましたが、それもありません。
走行中も地面に吸い付く感覚が甦ってます。
足が硬くなるスポーツモードでは、ピョコピョコ跳ねていたのがなくなり、コツコツと凹凸を感じるだけで跳ねはなく、また凹凸の角もまろやかに。
あーこれが新車の乗り味だったのか、と悦に入っております。
長い闘いも報われました😂
最後までお読みくださり、ありがとうございました😊
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