目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
今年の夏は特別暑かったですが、夜は幾分過ごしやすくなり、田舎にある我が家の庭では、コウロギやスズムシ、マツムシなどが大合唱しています♪
この夏、辟易したのは、車のエアコンから大量のスポンジのカスが飛んでくること。997世代も劣化が進んできたんですね。
写真のようなものがポンポン飛んで出てきて、車内はえらいことに。
車によっては冷房が効かなくなることもあるそうですが、私の場合は効くには効きます。でも、吹き出し口の切り替えが甘くなるのか、フロントガラスが冷えすぎて外面が結露し、そのうち前が見えなくなり、雨も降ってないのにワイパーを動かさざるを得ない症状になりました。
本格的に直すには、ハンドル外してメーター外して、ダッシュボード外してと、DIYの域を通り越した分解作業が必要で、とてもチャレンジする気になれません。
追記
(996では、カーステレオを外して、そこから幅広の吹き出しダクトを切開して、奥のスポンジ付きフラップにアクセスできる動画などがアップされてますが、997は構造が違っていて、金属ステーが邪魔しており、また幅広ダクトも見当たらず無理でした。)
そこで、エアコンユニットを取り外さずに、このスポンジの元凶である2枚のフラップにのスポンジ除去とアルミテープ貼り付けを行い、何とか問題解決しましたので、同じご苦労をされている997乗りの方の参考になればと思います♪
2
ボンネットの中のバッテリーとフロントガラスの間にあるヒーターコアを抜き取ります。
ここまでの作業は、いろんな方の書き込みがありますので、ここでは省略します。
中の黒くて筋のある部分が、温風と冷風を適切に混ぜるエアーミックス用のフラップです。まだスポンジは健全そうに見えますが、指で触るとボソボソで、簡単に剥がれてしまいます。いずれ分離して吹き出してくるに違いありません。
3
手でスポンジを剥がし、アルミテープを貼ろうとしましたが、への字の手前は貼れるものの、奥(写真の左側)がどうしてもうまくいきません。
なので、先達の書き込みを参考に、フラップの支軸(ピボット)を外すべく、左上の端部(写真の青丸)をナイフで切り開き、手で持っている支点を中から抜き取りました。
4
今度は助手席足元に潜り込み、カバーを外して、写真の青丸のネジを外し、フラップ駆動の関節を外します。
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そして、フラップの下側支持部を抜き取るのですが、これが固くてなかなか抜けない。
思案した挙句、写真のようにネジだけもう一度取り付け、そこに棒状の何かを当てがいながら、テコの容量で引き下げると、やっとピボットが抜けました。
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こんなふうにピボットがフラップにカチッと噛み込んでいるのです。
ちなみにフラップにはすでにアルミテープ貼り付け済みの状態を写してます。
上下ピボットが抜けると、フラップはヒーターコアの穴から抜き取れますので、広いところで落ち着いてアルミテープを全面に貼れます。
ここまでは、いろんな方々が書き込みされており、私よりも詳しく説明されてます。是非そちらをご参照ください。
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続いて、ここからが未知の領域です。
先ほどのエアーミックスフラップの奥には、さらにもう一枚、吹き出し口の切り替えフラップがあります。
このフラップには更に大きな穴が空いており、スポンジがなくなると、穴を通して風が侵入し、意図しない吹き出し口からもエアコンが出てくることになります。
私の車の窓ガラスが曇るのも、そのせいでしょう。
写真では、伸縮棒の先に付けた鏡を使ってフラップの状況を撮影しています。
スポンジが剥がれかけなのが見て取れます。
このフラップは、手首が普通サイズの方であれば、大体は指で触ることができますので、トランクに乗り込み、お尻を運転席に向けて腰を掛け、右手を突っ込んで指先でせっせとスポンジを剥がしていきます。
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片面が終わると、エンジンかけずに風量をゼロにし、設定温度をHiあるいはLowに動かすと、フラップの向きが変化して、裏面の掃除もしやすくなります。
どうしても指の届かない部分は、歯ブラシなどを使いながら手探りで除去していきます。
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掃除機でカスを吸い取りますが、奥まで吸い込み口が入りにくいので、写真のような直角の配管エルボを取り付けて掃除しました。
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フラップが綺麗になると、次はアルミテープを貼っていくわけですが、なかなかうまくいきません。
そこで、要らない針金タイプのハンガーを使って、写真のような道具を作りました。
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先端を130ミリ✖️テープ幅の四角に曲げ、周囲に部分的に両面テープを巻き付けます。
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そこに、長さ16センチぐらいに切ったアルミテープをくっつけて、これをヒーターコアの穴から奥へと差し込んでいき、フラップに貼ります。
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鏡で位置を確認しながら、良い位置に到達したら、このような塗装ブラシなどでテープをフラップに押し付けます。
すると、針金とデープが分離しやすくなります。くれぐれもブラシで強く押し付けないようにして、フラップの穴にテープが入り込んでクシャクシャにならないよう気をつけます。
貼った後に鏡で観察すると、穴が塞ぎきれてなかったので、もう一枚、ずらして貼り付けました。
最初は丁寧に全面を貼ろうとしましたが、少しズレると余長部分が始末しにくいので、穴だけ塞がればいいや、と割り切って貼っていきました。
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オマケですが、外気、内気の切り替えフラップがエアコンフィルターの中にありまして、そのフラップにもスポンジが使われているとのことで、点検しました。
フィルターを取り外し、枠を外していきます。
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枠は3つのボルトで止まっていますが、一番端のボルトが外しにくい。
写真のような工具通し穴が空いていまして、そこにプラスドライバーを入れて緩めます。
ただし、短いドライバーでないとボンネットと干渉していまします。
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中には、プラスチックのフラップと、フラップにスポンジが貼られたフラップの2つがありました。
奥にはファンが見えます。
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内気循環に切り替えると、このような状態になりました。
奥のフラップのスポンジは、他のフラップに比べて分厚くしっかりしたもので、表層がひび割れて見えますが、弾力もあり飛散するような状態ではありません。
なので、このまま何もせず元に戻しました。
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以上で対処は完了としました。
試運転すると、エンジン始動後はガラスが部分的に若干曇りましたが、室内温度が落ち着けば、曇りはなくなりました。
室内が暑い間は、ガラスを冷やすためか、窓の吹き出し口からも若干は冷風が出るような設定のようです。
これで残りの夏も快適に過ごせそうです♪
今回、英語サイトも含めて、何とかユニット外さずに奥のフラップまで対処する方法はないかといろいろ探しましたが、結局見つからず、私の空想ですすめました。
満足のいく結果を得られてホッとしています。
最後までお読みくださり、ありがとうございます😊
世界初ということで、ノーベル賞がもらえましたら、またアップしたいと思います☆
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