イーゴス108、ベトナムへ

　　

「びわ湖タワー跡観覧車（イーゴス108）、2013年9月より解体開始。元世界一の高さの観覧車、ベトナムで復活へ」。


このニュースが先日流れました。

2013年8月24日付け京都新聞
「元世界一の大観覧車ベトナムへ　びわ湖タワー跡」
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20130824000012


滋賀県の琵琶湖の琵琶湖大橋のふもとにある大きな観覧車、イーゴス108。
琵琶湖方面に遊びに行くとき、仕事で訪れる時などいつも何気なく見ておりました。
琵琶湖大橋と並ぶ堅田のシンボルと言えます。このイーゴス108は1992年に琵琶湖タワー敷地内に完成、当時は世界一の高さ（108ｍ）を誇っていた観覧車でした。ちょっと変わったネーミングの由来は、「すごーい」を逆から呼んで「イーゴス」と、「108」は勿論その高さから来ていました。
2001年に不況の為、びわ湖タワーが閉園された後も、その跡地が商業施設になろうとも、さらには観覧車だけが残ろうともびわ湖タワー運営会社の元社長さんが土地の所有者となった不動産会社の協力を得て、現地での再開を願ってボランティアで１、２カ月に１回（電気も来ていないので発電機で）点検のため動かしてもきました。しかしやはり当地での復活は難しかったらしく、スクラップにするくらいなら・・・ということで今回の話が纏まった様です。

9月には解体が始まるようで、ならば急いでその姿をカメラで収めておかなくては！と思い立ち天候が悪い中行って参りました。まさか、先日の琵琶湖ツーリングの際にはこんな話になるとは思わずにただ、眺めただけでしたので・・・。


まずはiPhone4Sで。幸い雨は小降りです。




ここからはD90で。道の駅、米プラザに車を置いて歩いて周辺を散策です。




観覧車のふもとにはもう殆ど当時のものは残されておりませんでした。
ショベルカーやらトラックやら何やら撤去の準備なのでしょうか、作業中でした。





随分錆び付いていますが、まだ動くんです。
ベアリングなども固着しない様に定期的に点検しているからですね。




それにしても大きいです。
向こうに見えるヤマダ電機付近が昔びわこタワーが有った場所になります。















ゴンドラ部分は色がまだ残っておりますね。





天気がよければ美しい比良山系を背景に撮れたのですが・・・。




週末なのでわたしと同じように写真を撮りにきている人がいるかと思ったのですがそんな人は誰も居らず・・・。ひっそりとイーゴス108は「その時」を待っておりました。

最盛期には一日1万3500人が乗ったというこのイーゴス108、新たな地で生まれ変わってまた人々を楽しませることでしょう。頑張れよ。


※ びわ湖タワー　
１９６７年、国内初の回転昇降式展望タワーを核にオープン。ジェットコースターや忍者屋敷、温泉もあり、「びわ湖タワーへ行こう！」と呼び掛ける関西一円に流されたローカルＣＭは有名。イーゴス108後もバンジージャンプを導入するなど湖国を代表するレジャー施設だった。

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