目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
その2から続きます。
実は以前、アライメント調整をタイヤ屋さんにお願いしたとき、運転席側のタイロッドのねじ部が固着していて回せないと言われてしまったことがありました。
今回はブーツ交換作業の予習の意味も含めて、事前にここが本当に回せないかどうか試していたのです。
確かにそのままではまず回せませんでしたが、ねじ用の浸透潤滑剤を使ったらこの通り。
ケミカルなんて気休め程度という印象を持っているのですが、その威力は結構あなどれませんね。
これなら、怪しい謳い文句のオイル添加剤なども、意外としっかりした効果があったりして...。
2
そして上記の予習の際に、ヘタなレンチではタイロッドの六角部をナメかねないということと、柄が長いと取り回しづらいというのを学習しました。
タイロッド専用のモンキーレンチなどというのもあるようですが、それなりの価格です...。
あの時は通常のモンキーレンチでどうにか解決しましたが、単なる2面のスパナでは間違いなくナメます。
タイロッド周辺の構造上、メガネレンチは使えませんし...。
そこで私は安価なクロウフットレンチを購入してタイロッド専用に加工。
本当は固着を解く時にこそこれを用意しておくべきでした。
3
これにスライド式のハンドルを組み合わせたら、非常に作業がしやすくなりました。
タイロッドを外す際に差した潤滑剤はそのまま錆止めに利用するため、あとでまた組み付ける時も脱脂せずそのままにしたので、ねじも軽く回ります。
そうするともはやこんなハンドルも要らず、クロウフットレンチ単体を指でつまんで回せるのですが...。
4
ブーツを外したらラックとボールジョイントを清掃します。
5
学生時代に相撲ロボットを作っていた時に買った二硫化モリブデングリスがいまだに大量に余っているので、今回はこれを活用します。
そのロボットの大会も、優勝賞金100万円でクルマを買うというのを目標に参加していましたが、鳴かず飛ばずで...(笑)
結局そこで成果を出す前に就職して稼いだ金でXXが手に入りました。
そのXXにこのグリスを使う因縁...。
それにしてもこの容器、ラックブーツに見えてきました...。
6
ラックとボールジョイントに塗ってはなじませを繰り返し...。
7
そして、ぶった切った重ステ用ブーツがパワステ仕様に違和感なくフィット!
目論見は成功しました(゚ω゚*)
しかしどのみちこれも生産中止品、次回以降は例のステップワゴン用を使います。。。
いやその前に、純正のパワステ用ブーツの在庫を調べるのが先ですね。
今回の件は最初にそこを間違えたところから始まっているわけで...。
ところで最近、ステアリングを切る際に「キィー...キィー...」という音が出ていたので、ついにパワステユニットがトラブルを起こし始めたかとヒヤヒヤしていたのですが、今回の作業のついでにエンジンルーム内にあるユニバーサルジョイント2箇所に注油したところ、見事に異音は収まりました。
ステアリング系のトラブルが一挙に解決してホクホクしております(゚ω゚*)
8
最後にホイールを取り付けるわけですが、ハブナットを締める際に最近使っている手法がこちら。
サイドブレーキの効くリアと違い、フロントはジャッキアップされているとハブナットを締める際には何らかの手段でホイールの回り止めが必要となります。
ブレーキペダルを踏んでくれる人にはアテが無く、そういう道具もステアリングに引っ掛ける構造のため、ステアリングの表皮を傷めそうで使いたくない...。
インパクトレンチならホイールに回転力は伝わりませんが、締め付けトルク管理を正確にしようとすると考えもの。
といって、ジャッキアップ状態で軽く仮締めしてジャッキダウン後にトルクレンチで本締めする手法、これはヘタをすると本締めを忘れる可能性もありますし、仮締め状態で車重がかかるのもハブボルトに変な負荷を与えそうで...。
そこで、ホイールと地面の間に巻き込まれる方向でスロープを噛ませると、ジャッキアップしたままトルクレンチでハブナットを本締めできます。
ハブボルトにはジャッキダウン時ほどの車重はかかっていないかと思います。
足周りとウマ、そしてスロープの各寸法の相性次第ですが、オススメです(゚ω゚*)
...以上のような流れでステアリングラックブーツ交換はめでたく完了しました!
[PR]Yahoo!ショッピング
タグ
関連コンテンツ( タイロッドブーツ の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク