もっとも、試乗で乗った300hはVer.Lだったので深く考えず、半年後に納車されて走り始めた直後、300h F Sportの単眼TACOグラフが走行中頻繁にコケる(ハイブリッドなのだから当然)のを目の当たりにした時は“なんちゃってFだなぁ”と、ちょっとレシプロ至上主義が脳裏に過ったものです。

タイヤは愛車と同じPOTENZAでした。
乗り出しで判ったのがステアリングの軽さ‐でした。
BBS鍛造ホイールを履いている分、車重50㎏の差以上に軽いことでしょう。

300hが腕に馴染んでしまっているので(愛車贔屓で)しっとりした安定感が私は好みです。
(※個人の印象です)
この後、六甲山を軽くワインディングしてコーナーを切り返す毎に、操作が軽いのは良いことなのだなぁ‐と思いました。
さて、以前の中期乗り比べ同様に、またしてもこのワインディングを含め愛車と異なる違和感が最初から腕?脳みそ?に伝わって、そちらにばかり意識が行ってしまうことになります。
(これを察知したのが妙に嬉しかったりしています)
300と300hの操安性ギミック差としてはフロント・パーフォーマンスダンパー有無があります。
ある意味、この差が感じられるのかが試乗したい理由の一番だったかもしれません。
なぜならば契約時SCさんに「有無差は価格差吸収って理解で良い?」と問うたところ、may be回答だったからです。
そんな訳でコンプレックスに感じていた点は否めません。
マークXのバンパーカバー脱着をDIY経験している身としては、将来(泡銭を得ることがあれば)後付けを考慮しない訳でもない‐と常々思っていたところです。
結論を先に上げると(※私の場合は‐ですよ) 幸いなことに差異が判りませんでした。
それ以上に、自分でも想定以上に差異の認識が明確なトピックスがありました。
この点を300な方にも300hな方にも、なんなら500な方にも強調したいです。
ISには強いて要らないと感想したパーツ評価も再レビューで改めなくては、、
ドア・スタビライザーの有無が顕著に感じられました。
ドア・スタビライザーはマークXで興味本位に手を出しました。
車歴で初めて試した補強パーツです、ストラット・タワーバーとか試したことない凡人です。
マークXへ付けた時はあまり差異が判らなかったのですが、車を手放す折に外したところ、顕著にその差が判って感動したものです。
今回は付けていない30系後期ISを運転することで有無の差が良く判りました。

具体的な表現をするとステアリング操作による舵角の変位に対して、タイヤがぐにゃっと捩れて逃げる(本当は車体がぐにゃっと捩れて入力の一部がスポイルされている)感覚差が感じられました。
これが自分の感覚として結構な違和感となり、"スッキリと奥深い"感じがしません‐と言うのは大げさかもしれないので、ISのキャッチコピー的に"運転が上手くなったような気になる"感じが薄いです。
凡人おっさんでも判ると言い切れる理由が例の車庫入れです。
この20㎜ラインに寄せる為のステアリング操作に対する車体追従性が愛車と明確な体感差となって認識できます。
同様に走っている時でも、微妙な違和感となっていつもと違う感覚が付いて廻ります。
あたかもドア・スタビライザーが、パーフォーマンスダンパーよりも効くかのような体感にて我がコンプレックスは解消された様に思っています。
パーフォーマンスダンパーもうイランわ‐と結論します(※重ね重ね個人の感想です)
パフォーマンス・ダンパーに敬意を払って注釈すると、これもしばらく乗った後に外して走ると差が判るのだと思います。
まぁ、私の中では良い方に気が済んだので、コンプレックス解消です。
IS乗りな方、是非ドア・スタビお付け下さい、但しパチモンは止めましょう、ドア・ロック機構として乗員安全に寄与する部品です、LEXUSに相応しい正規品をどうぞ。
因みに私のドア・スタビライザーは調達から7年近いですが経年劣化は一切ないと感じます。
車を乗り換えても長く使える機構として初期投資も愛用年数で割れば高過ぎることは無かったと評価します。
改めて300です。
確かにSCさんが表現していたとおり、運転が楽しくなる演出てんこ盛りな300でした。
ブースト計、シフト・ポジション計が運転(操作)している感を高揚してくれます。
約130㎞ほど試乗させてもらいましたが大変楽しかったです。
やっぱりLFA譲りと言われる単眼TACOグラフはレシプロのためのギミックなのでしょう。
スロットル操作やエンジン回転に追従してTACOグラフが躍るのは自然に気持ち良いです。
一方でアイドルストップが付いているのが興醒めで、こんなまやかしギミックはさっさと廃止するべきです(と思うので常時OFF選択‐すると目障りな注意灯が点くという、、、)
最後-情弱な私が重視し(てしまっ)た燃費はメーター表示がこんな値でした。

300hの統計体感的に満タン法との誤差(サバ読み)が8~9%位あると考えられるので政令市市街地のシビアコンディションでは7.6㎞/ℓ位でしょうか。
さすがに平均燃費が7.6㎞では前愛車マークXよりも劣ってしまうので、試せなかった高速走行を含め、私の利用スタイルとして10㎞/ℓであると想定してみます。
IS号は導入時から給油記録を積み上げているので直近給油時までの平均燃費が14.28km/ℓとみんカラMyページが算出してくれています。
走行距離は32,528㎞でした。
ありがたいことに給油累計額までMyページが教えてくれて35.6万円だそうです(笑)
ざっくり計算してみると(最初は満タン渡しだったけれど)、1㎞あたり10.94円なので、ℓ換算することでこの3年間平均ガソリン単価を156円/ℓとしてみます。
レギュラーとハイオクの価格差は概ね10円とすると‐ハイオク価格平均が166円と仮定して、
私がもしも300を乗っていたら、この3年で必要だったガソリン代は3252.8×166=約54万円だったんじゃないかと思います。
おぉ~18万円も差がでるのですね、
もっとも、
3年前に契約した時の300 VS 300hの価格差はエコカー減税等を加味して35万円差位だったと記憶します。
ハイブリッドバッテリーの損耗を加味しないとしても経費逆転するにはまだ3年近く乗る必要がありますね。
この差をどう考えるかは人それぞれの価値観でしょうか。
300とは関係ありませんが、我が初期モデルと諸々違う点も気付けました。
・モール‐どうして最初からこのカラーにしてくれなかったのか、、

・LTAの精度が良くなってピンボール周動が抑制されているように感じました。
・NAVIの昼・夜画面の切り替えが自然になっています(日没連動?)愛車はストレスです。
・本革シートだけしか付かなかったベンチレートが羨ましいです、、、

・アルカン(ウルトラスエード)は個人的には好みではありませんでした。
風の噂では30系ISはもう1度MCをするのだとか‐
その折に、300と350は廃盤になるようなことも掲げられていました。
レシプロを駆りたい方、300如何でしょうか?
個人的には4GRを知っていた人には350をお薦めしたいとは感想します。
さて、今回お世話になった店舗、後日知ったことには500の試乗車があるそうで、ご縁があるならば一度500を体験してみたい希望はあります。