2012年07月23日
おすぷれい
手段の目的化。
先週から埼玉の現場事務所勤務となりました。
短くて3か月、長くて年末までですが。
住居は東京と神奈川の境目付近から変わらないので、通勤距離約倍増。
そんな事で、同じく埼玉勤務となった同じ寮に住む後輩と交互に車を出すことにしました。
現場事務所から現場までは車を出さなかった方が運転するという事で。
ずーっと助手席でふんぞり返っててもいいのですが、さすがにこの季節、暑いですからね。
疲れがたまると事故の可能性も増えますし。
今日は後輩のクルマで出勤。
後輩のクルマ。
ナビにTVチューナーが付いているので当然ですがTVが見れます。
今朝のニュース番組はどこを見ても「オスプレイ」一色。
帰宅時もニュース番組を見ていましたが、そちらも「オスプレイ」一色。
でね、それらを見ていて思ったことがあるのです。
なんだか、楽しそうかダルそうに抗議しているな、と。
まぁ、数百人集まっているうちの僅か数名しかインタビューはされていませんし、十数名程度しか表情は判りませんでしたが。
笑顔か、眠そうかどちらかなのです。
はて、命に係わる事、という事で抗議しているはずでは?
特におかしいなと思ったコメントが。
沖縄からのデモ参加者。
岩国で上陸阻止しないと、危険なオスプレイが普天間に配備されてしまうので、何とかここで阻止したい、的な事を仰っていました。
満面の笑みで。
いや、待てよと。
普天間って、そもそも基地自体の存在に対して反対していなかったかい?
危険なオスプレイは反対、とか言っちゃうと、基地の存在はヘリ運用ならOKと捉えられないかいと。
そんなことを見ていると、反対する事が目的化しているのかな、と思ってしまいました。
危険性、という観点からみれば。
年数百回以上運用されている比較的新兵器と言えるものが、年2回だけしか事故を起こしていない、とも言えるでしょう。
そして事故の殆ど離着陸時だったような。
飛行モードでバカスカ落ちているなら、抗議するのも判らんでもないのですが、離着陸時の基地内の事故で、住宅街が犠牲になる可能性はほぼ無いかと思うのです。
あ、だから抗議している方に緊迫感がないのか、などと納得してしまいました。
さて、この「オスプレイ」
発想自体は第二次世界大戦時のドイツ空軍が元だったりします。
いくら復旧しても爆撃でダメになる滑走路。
滑走路が無くても飛べる飛行機作ればいいんじゃね?という所が発想元だったりして。
ドイツは変に凝った技術、という印象がありますが、その集大成ともいえるものを設計していました。
その名は「トリープフリューゲル」
動力をプロペラ一枚ごとの先端に着けたジェットエンジンで回すという、突飛な発想をしたものでした。
技術的な無理のせいか、敗戦間際の国力不足か判りませんが、実際に制作されることはありませんでしたが。
アメリカ空軍でも戦後、垂直離着陸機は開発したかったようですが、余にも操縦が煩雑である事(飛行機を立てて飛ばす形だったため、着陸時に地面が見えないという事が致命的)、事故が多発した事、そして、イギリスでVTOL機「ハリアー」の開発に成功した事から垂直離着陸機の開発をやめてしまった事があります。
アメリカ軍も、ほんとに危険なら実戦配備はしないのです。
敵と戦う前に事故で失ってばかりではお話にならないですから。
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Posted at
2012/07/23 22:14:08
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