前回は京都で撮った夜景を紹介しましたが、良い機会なので私の夜景の撮り方をご紹介します。
夜景って結構難しいと思われがちですが、要点が分かれば比較的簡単に撮れるんですよ(^^)
ただ夜景撮影において
三脚は必須なので、いつでも取り出せるように車に積んでおくのがベスト。
三脚が無い場合でも手持ちで撮影するのではなく、どこかカメラを置けるところを探して置き撮りする方がいいでしょう。
【基本条件】
①撮影モード:絞り優先(A)
②絞り(F値):開放《一番小さな値》~F11くらい
③ISO感度:400~(800)~1600
④ホワイトバランス(WB):オートまたは寒色系は「蛍光灯」、暖色系は「曇天」
⑤シャッターモード:セルフタイマー(2秒)又はレリーズ
⑥画像サイズ:一番大きいサイズ
⑦露出補正:-1.0~(0)~+1.0
①撮影モード
基本的に
絞り優先(A)モードを使います。
コンパクトカメラを使う方には馴染みのないモードかもしれませんが、デジタル一眼的な写真を撮るには多用するモードなので、このモードはなるべく使い慣れておいた方がいいでしょう。
②絞り(F値)
夜景だから絞り開放(一番小さな値)と考えがちですが、開放だとシャッター速度を速くできる反面、絵が甘くなりがちなので、そこから1~2段絞った(大きめに変わる)数値を設定するのが良いです。
ただコンパクトカメラだとシャッター時間を長くできなかったり、細かく調整できない場合もあるので、その時は一番小さな値(開放)に設定します。
デジタル一眼だとF8~F11あたりを基準に設定するか、または手早く撮りたい場合は
開放から1~2段絞った程度にしておきます。
ちなみに撮影できる限界まで絞っても光条が大きくなるので面白い効果が得られます(^^)
③ISO感度
私の場合、夜は基本ISO800くらいで撮ります。
最近のカメラは高感度対応のものが多いので感度を高めれば手持ちでも撮れなくはないのですが、自宅で見たときにノイズの多さが目立ってしまうので、
デジタル一眼だとISO800~1600くらい、
コンパクトカメラだとISO400~800くらいが良いかと思います。
④ホワイトバランス(WB)
基本
「オート」や
「太陽光」で構いませんが、それ以外に
「蛍光灯」と
「曇天」にも設定して3種類撮っておきます。「蛍光灯」だとクールな印象、「曇天」だと暖色系の暖かい雰囲気の夜景になります。
ホワイトバランスは設定が沢山ありすぎてどれを選んでいいか悩みますが、最初はこの3種類を使い分けれるようにするのがコツです(^^)
⑤シャッターモード
セルフタイマー(2秒)を使います。
普段はあまりセルフタイマーを使うことはないと思いますが、どのカメラにも2秒程度のタイマーがあるので、シャッターを押したときの振動でブレないようにこのモードを使います。
デジタル一眼で枚数を撮る場合はレリーズを使った方が便利です。
⑥画像サイズ
小さな画像だと見た目の印象からどんどん掛け離れていくので、記録できる
一番大きいサイズを指定するのが良いと思います。
あと画像サイズが大きくなるとピントずれも良く分かるようになるので最初に試し撮りをしてピントが合っているかどうかプレビューでチェックしておきます。私の場合はピントが合っているとマニュアルフォーカスにしてフォーカスが動かないようにしています。オートフォーカスで焦点が合っていても帰ってデータを見たらピンぼけしていたということも多々ありますので(^_^;
⑦露出補正
露出補正の方法が分かる人は露出ブラケット機能などを利用して
-1.0~+1.0くらいの範囲で何枚か撮っておくといいかも。またRAW撮影ができるカメラの場合は
RAW+JPEGで撮っておくのが一番手軽で安全ですね。
そして最後にひとつ、
夜景撮影において最も重要な要素 があります。
それは撮影時刻。夜景って遅ければ遅いほど綺麗に見えると思われがちですが、実は
日の入りから午後9時くらいまでがより綺麗に見える時間です。これは夜遅くになると建物の電気が消えてしまうのと交通量なども関係してくるのですが、なるべく早い時刻に撮った方がキラキラの多い夜景になるということですね(^^)
すべての設定が整えば、後は構図を決めてシャッターを押すだけですが、構図を決めるときは
水平レベルをきっちり出すことをお忘れなく。斜めに歪んでいると写真に違和感が出てしまいます(^_^;
ということで今回、改めて近場のスポットで夜景を撮ってみました。
撮影時刻は夜の9時前後くらいです。
【絞り優先/F8/ISO:800/WB:オート】

【絞り優先/F8/ISO:800/WB:蛍光灯】

【絞り優先/F8/ISO:800/WB:曇天】

ここから先は番外編ですが、夜景も星も同じ点光源ということで
星空の撮影に使用したフィルターを使用して撮影してみました(^^)
【ソフトフィルター/F5/ISO:800/WB:蛍光灯】

ひとつひとつの光芒が大きくなって、より幻想的な夜景になりました(^^)
そして次はクロスフィルターを使って撮影してみました。
【クロスフィルター/F8/ISO:800/WB:曇天/露出補正:-1.00】

ホワイトバランスを「曇天」に設定することで、黄金色に輝く夜景になりました(^^)
このフィルターの場合、標準の明るさだとクロスがうるさくなったので露出をマイナス補正してます。
ということで、皆さんも是非、手元のカメラで夜景撮影に挑戦してみて下さい(^^)/
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Posted at
2014/02/06 20:45:57