ミニを10倍楽しくする方法(´・ω・`)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
旧ミニの最大の欠点というか泣き所は、乗っている人でもそれぞれ感じ方や考え方も違うと思いますが、ブレーキが駄目なのは誰もが感じるんではないでしょうか?
今まで何人もミニ乗りの人にブレーキの不満を感じないのか聞いた事がありますが、みんな初めは戸惑うものの、「慣れれば車間距離を取って走る様になったので、ミニに乗り出してから安全運転する様になった」等、呑気な人が多いです
2
タイヤ、ホイールを純正の12インチから10インチにインチダウンするのは昔からミニならではの定番のチューンですが、元々ブレーキの効きが悪いのにディスクローターを小さくしているのだから更に効きが悪くなって当たり前です
そこで画像の様なアルミボディで軽量、しかも4ポットキャリパーでかっこいいキャリパーに変えてみよう…となるパターンが多いんじゃないでしょうか?
3
これらのキャリパーを組んでみても、多少のフィーリングは変わるものの、残念ながら制動距離はほとんど変わりません
ミニをはじめ、多くの車はプロポーショニングバルブ(通称Pバルブ)という部品でブレーキの油圧の前後配分を決めていますが、こいつを変えてしまわない限り、いくらデカいキャリパーに変えようが宝の持ち腐れです
これはミニに限らずどんな車にも言える事で、ローターの大径化やパッドの変更では変わりますが、キャリパーをいくら高価なものに変えても油圧のセッティングを変えてやらないと、満足なフィーリングにはならないでしょう
4
ブレーキの効き具合の前後配分ですが、メーカーやお国柄、車種等によってかなり味付けが違います
ブレーキの必要な前後バランスは重量バランスに比例します
ミニは測定した訳でもナイので憶測ですが、推定で7対3~6対4辺りかなと思います
ミニはFFなので勿論フロントの方が圧倒的に重いですが、4人フル乗車だったり燃料が満タンの時を考慮しての結果だと思われます
町乗り程度の乗り方では普通に減速は出来ますが、所謂スポーツ走行に適したバランスとは思えません
ミニに乗っていない人によく説明する時の例えですが、そこそこのスピードでバックしていてブレーキが思っていたより全然効かなくてヒヤッとした経験ありませんか?
ミニのブレーキはあんな感じなんです
5
そこでこれらの不満を解決してくれるのが、調整式のプロポーショニングバルブです
この画像は拾い物ですが、ワタクシが昔使っていたのと同型で少し高価ですが、他メーカーの安い物だと1万円程度で買えます
調整式Pバルブは、世間的にはレース用部品の様な扱いでおそらく車検にも通らなくなり、敷居が高い部品と思われがちですが、ワタクシ的にはオススメNo.1の部品です
6
純正ではマスターシリンダーからフロント用、リア用とそれぞれスチールの配管が出ていて、一旦Pバルブを介し、改めて出てきたそれぞれの配管がフロントとリアのブレーキに分かれて伸びています
調整式Pバルブの場合は、フロント用の配管は調整式Pバルブを通さず直間状態にします
そしてリアの配管のみを調整式Pバルブを通します
これらの配管は、スチール配管の場合は曲げ加工やフレアツールでのフレア加工が必要です
ステンメッシュホースでの配管も可能ですが、フィッティング等の種類や、ねじピッチの知識等がソコソコ必要です
(画像は拾い物で、しかもエアコン用です)
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リアの油圧を絞って前後の調整を出来る様になると、一番ショボイと思われがちなap製の2ポットの「10インチキット・キャリパー」ですら適正に荷重移動の出来るブレーキへ変貌します
もちろんパッドの種類等によって変わりますが、右足の力加減にリニアに調節出来る様になります
ミニはサーキット走行時はブレーキを踏む時に親の敵の如く力を入れないと駄目ですが、それは、止まらない→力を入れる→それでも止まらない…からです
キチンとセッティングが出ていれば、マスターバック無しでも普通に止まれますし、コーナーリング中のチョンチョンと踏めばアンダーステアも殺せます
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関連動画は昔からある有名なミニでのジムカーナ動画ですが、これも間違いなくブレーキバランスは最適化されていると思われます
ミニ辺りの理想の前後バランスだと、8対2~9対1辺りではないでしょうか?
ジムカーナだとサイドターンに目がいきがちですが、サイゴブレーキを引く前にはきっちりフロントに荷重移動してやらないとキレイに回れませんからね
あ、整備手帳になってナカタ(´・ω・`)
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