グッバイ・マイ・バルブ 流れてゆきましょう あなたは右に 私は左に 振り向いたら 漏れよ
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
前回見出した、内径勝負の優勝は・・・
ホースニップルではなく、ただの継手でした。
ただの継手もホースニップルにしてしまえば、問題ない!とて、ネジ山を削り落としてみました。
2
そこに、最近お馴染みのビードフォーマーで返しを設けることで、ホースニップルとし・・・
たかったのですが、どうにも加工箇所が短過ぎて、加工ができません・・・
最大の原因としては、元々がテーパー管なので、平行でない分、工具が上手く接地できない、接地させても回しているうちに外れていきます。
接地しやすいように、テーパー状の肉を削り落として平行管のようにする手もありますが・・・しょせん素人のグラインダー加工では、たかが知れています。
しかも、この薄肉じゃあ・・・
3
カズ〜ヤ君、無駄な抵抗。
余計な変形するだけでした(TT)
4
盛り上がり状の返しが難しいなら・・・
せめてパイプ端をフレア状のようにして、多少の抜け止めにできれば・・・何か当てはないかな・・・?
あっ!い〜いところに!
5
最初にビードフォーマーに掛けて、変形した方は、あまり均等な反りになりませんでしたが、あとで施した方には、まあそれなりに返しになりました。
とてもホースの抜け止めとは言えませんが、無いよりはマシなはず?
6
さらに前回の反省、90°エルボーホースでは窮屈過ぎたチーズ配管を、少しでも余白を作るべく、短縮を目指します。
7
元々装着していたホースニップルから、元・継手ホースニップルへと交換・・・
う〜ん・・・あまり変わらないか・・・
8
そして、同じく前回の『要検討』項目、ヒーターコアからのホースニップル(16mm)内径、やはり拡大します。
元々が12mm、12.5mmドリルで貫通・・・どうだ!?
もーちょい攻められるか!?
ならば13mm!
・・・ここまでにしておきます。
9
ニップル部を少しだけ短縮、しっかりバリ取りをしてシールテープを巻き、エルボー配管に装着しました。
10
さあ、では、装着していきましょう!
右上画像、奥のホースがヒーターコアからの回収水路16mm、手前がメイン水路バイパスパイプ行き19mm・・・
あれ、こんなに近かったけ?
黄銅エルボーだと、ストレートの部分がやや長いので、間が開いてしまいます。
そんなこともあろうかと!
7頁上画像の、左に写っているエルボーも、注文していたのでした。
圧倒的にコンパクト!コレなら更に、ホース間を広げずに済みます(ホース間は、ある程度は広げられるのですが、動くのは奥のヒーターホースだけで、あまりに広げ過ぎると、バルクヘッドに当たるのです)。
・・・ただし、平行ネジです。
今、メインで採用しているのはテーパーネジ・・・な所に平行ネジとなると、ピッチは同じなので嵌るには嵌りますが、テーパーネジのように、締め込んで密着させる、漏れ止めになる・・・わけではなく、しかも斜めの面に平行に当たるので、なおのこと密着せず、ネジとしても不安定と言えるので・・・
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超・強引手、液体パッキンシールとします。
「ギ〜イ〜ゥ〜〜〜・・・」という断末魔ノイズが鳴るほど締め込んで、ネジを座らせました。
うん、かなりパイプ間が近い!
12
そしてコチラも装着しましょう、ヒーターバルブからヒーターコアへのホース、19mmからエルボーを経て16mmに変換される、異径ホースです。
高かった・・・
一通り装着、後は解決のキーマン?135°エルボーホースを装着します。
高かった・・・
まるで三沢のエルボーのようだ!鋭くて強いぜ!
長さを適当(さすがにテキトーにはできません)にカット、この角度はキツ過ぎない?
が、絶妙な設定なのでした。
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収まり良好!
このようにしたかったのです(初めから)!
14
さて、同時にこちらも接続しなければ意味が無い、室内側のコントロールパネルへの、ケーブル取り付けです。
ゴチャゴチャが酷過ぎます・・・
ヒーターバルブからのケーブル、室内から向かって見て、ヒーターユニットの右側を通しました。
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コントロールパネル裏、ケーブルを留め金で固定して、レバーにケーブルの先端を引っ掛けて、押し引きして切り換えるという仕組みです。
この車、元々は向かって左に固定位置がありましたが、ケーブルの取り回しの変更のため、向かって右側の方が、ケーブルの長さ的にも、曲げの少なさ的にも適切と見て、純正穴(恐らく、他グレード用)を活用しようと考えましたが・・・
レバーの右に着けるのと左に着けるのとでは、レバーの押し引き方向も逆転してしまうことに、今更ながら気付く・・・
ケーブルを、ヒーターユニットの左側を通しました。
長さ足りるかなぁ・・・
ただ、この日は時間切れにて、ここはまた次回としました。
まあこの季節ですから、ヒーター側全開固定で、問題ないでしょう?
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先にクーラントを補充します。
概ね行き渡らせたら、エンジンスタート。
暫くすると・・・
バルブが・・・青く・・・濡れている・・・
よ〜く観察すると、内部のドラムを回すハンドルの、支点となる部分(ドラムとの接合部)から噴き出しているようです(量的には、滲み出る程度ではありますが)。
何故ここから・・・?
シールが破れたのであれば、ハンドルの下から出てくるはず・・・?
・・・・・・!!
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思い出しました、そういえば、内部のドラムの上部、穴開いてました!
製品は、その穴は完全に塞がれているのですが、今はテキトーな溶接のため、穴を埋め切れず、僅かに隙間があるのでは!?
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結局、またクーラント排出(もちろん後に再使用)して、結局、またバルブを外しました。
そうそう、当初の改造では、この部分は溶接ではなくハンダ接合していました。
むしろ、こちらの方が漏れなかったかもしれません。
が、仕様変更に伴い、ハンダ接合から溶接にしたため(しかも、内部のシールの事を考えれば、あまり長時間熱を与え続けるわけにもいかず)、この雑溶接の隙間を潜り抜けて・・・
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それと、パイプ内部からドラムとハンドルとの動きを見ていると・・・
連動する時と、しない時がありました。そんなバカな!?
コレもすぐ、思い付きました、ドラムの構造に問題アリと見た!
結局、ほぼ全バラかよ・・・
下方向のパイプも外さなければ、内部のドラムも抜き取れません。
そうです、このドラム、上の蓋のような部品が、水路になる筒と接着してないのです。
元からこうでした。ちょっとキツめに圧着されている程度?
その筒の穴径を削って大きくしたことで、筒自体の剛性が落ち変形しやすくなり、蓋が筒内で滑り、ドラムとして回らない、となっていました。
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ドラムとして回るように、そして、貫通穴からクーラントが漏れ出ないように、対策として・・・
まず、ハンドルとドラム(蓋だけにしてありますが)とは、ネジ(ボルト)留めとしました。
M4タップでネジ山を切り、ハンドルとドラムの蓋(元々ハンドルとの接合部には、少しだけスプラインがあり、それがハンドルの空回りを止めます)とをネジ留め、裏返して、穴のネジ山残りに、ハンダを流し込んで、固まったらネジを外します。
コレで今後、漏れも無くハンドルの角度微調整もできるはずです(もっとも、ここで今後する必要も無くするのですが)。
さらに、ドラム蓋と筒とを内側で3箇所、ハンダ溶接しました。
これで空回りはせず、漏れもないハズ!
21
さて、元に戻すところで、内部のシールの、リップ部にテンションを掛けるリングスプリングが外れてしまいました。
これを付け直すのに、30分以上悪戦苦闘・・・
ハンドルとドラムの位置関係を、パイプから内部を覗きながら決めます。
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バイパス側(夏仕様)にした時に、ヒーター側に冷却水が流れない、つまり気密が保たれているか、息を吹き込んで(フーッてするの)確認、全力で吹き込んでも、通気しない!大成功!
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一方こちらはコントロールパネル&ケーブルです。
年式不明サンバーと、JA22だったかな、ジムニーとを入手(いずれも安い方から検索)、カローラ純正に比べて、外部も内部も細目ですが、特に外部被膜は、細めの方が曲げやすいので、流用できないかと画策しました。
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とはいえ、内部ワイヤーは、細いと押し込む動作の際に、ひん曲がる事があるので、そのまま使うかどうするか・・・
なんと、ジムニー被膜+カローラ内部ワイヤーのニコイチを作ってみました(太ワイヤーになりますが、収まりました)。
バルクヘッドに通す際、ハンドルの角度の都合上、ケーブルを斜めに出したかったのですが、カローラ被膜に比べて、かなり柔軟にできました。
後は実際にコントロールパネルに装着して、ワイヤーをひん曲げず、適切なスライド量を確保できるかが問われますが、それはまた次回にでも・・・
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さてさて、改良(と言っても良いよね!?)バルブの効果やいかに?
クーラント補充、エア抜きしてエンジン始動、ここまでは変わらず、漏れは・・・
・・・
無し!!
温まって、サーモスタット開いて、電ファン回って、時々COOL側にハンドルを回して戻して、漏れ無し!!
完了〜
真価は真夏に問われます。
現段階において、ヒーターの温まり始めが早くなった気がします。
良い改造ができました。
さて、次はどれ行こうか・・・
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