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2015年11月07日

東京モーターショー2015 (3)

「東京モーターショー2015」についての記事

※この記事は東京モーターショー2015 について書いています。

東京モーターショー2015の見学記、引き続き思い出した順番に書いていきます。次は日産車体から。

日産車体といえばフェアレディZを作っている会社、というイメージを持っていたが、それは昔の話のようで、今回のショーではNV200タクシーやNV350のトランポ仕様などを展示していた。



NV200タクシーの感想としては、まず、室内が広く、シートの掛け心地がかなり良くて快適、というのが最も印象に残った。聞けば、ソファーをイメージして開発したとのこと。クッションがかなり分厚いし、両端部を盛り上げているのもプラスになっていると思う。この2日前に、珍しいホンダフリードのタクシーに乗る機会があったが、シートクッションが薄くて硬く、室内も荷室も狭かったのに比べると、段違いだった。やはりタクシーにはこれくらいの大きさが必要だろう。



大きさというと、いつからあるのか思い出せないくらい古い設計のセドリックのタクシーより、NV200の方が全長は短いが、中身は3倍くらい良くなっていると思った。

ただ、このNV200タクシーを手放しで歓迎できるかというと、疑問符が付く。客室の床面がかなり高く、50cmくらいあるのだ。バンをベースに仕立てているから当たり前といえば当たり前ではあるが。もちろん、格納式のステップが付いているので乗り降り自体は問題ないが、お年寄りにはちょっとどうかな、と思った。これは、名古屋の市バスがほとんどノンステップバスになっていて、床面の高さが地上からで30cmしかないという恩恵に与っているので、それと比べたくなるというのもある。

NV200はニューヨーク市の次世代タクシーとして制式採用されたのは確かであるが、たぶん、基本的に元気なビジネスマンが乗るものということで、床の高さは問題にならなかったのではと想像する。実際、競合相手のひとつだったフォードトランジットコネクトは、ステップは付いておらず、床もそんなに高くないように見える。



この疑問に対しては、トヨタが2017年の導入を目指して開発しているという次世代タクシーが答えになっていると思う。今回のショーでは実車の展示が無かったが、公表されている写真から、2013年のショーで出展していたJPN TAXI Conceptと基本的に同じと見た。



そのJPN TAXI Conceptは、後席の床が真っ平らなのでFFのはずで、全幅1695mm、ホイールベース2750mmだから、おそらく新型シエンタと共通のシャシーを使っていると思われる。

写真で見ると、床の高さは30cmくらいのようで、しかも、サイドシルの部分に敷居のような段差が無い。これで全高1700mm、しかもリアドアの上が屋根に食い込むような形なので、スタスタと歩いて来た状態からシートに腰かけて、そのまま乗り込めるはずである。これなら文句の付けようがない。



この次世代タクシー、専用ボディーとLPGハイブリッドシステムまで開発するのだから、台数を考えるととても採算は合わないように思うが、それでもやってしまうところは流石と思う。たぶん、考え方や技術を、後でタクシーでない普通の車に展開するとか、JPN TAXIというかなり大上段に振りかぶった名前から、東京オリンピックの開催を見据えて、これが日本流というのを知らしめるという狙いもあるのかもしれない。

というわけで、次世代タクシーを開発するという同じ課題に対して、日産は現実を、トヨタは理想をそれぞれ出発点にしたという印象を受けたが、これはどっちがいいとか悪いとかではなく、考え方の問題だろう。いずれにしても、トヨタは台数で世界一の会社で、膨大な利益を生み出しているのだから、こういった取り組みはどんどん行ってほしいと思う。

ところで、この記事とは全然関係ないのですが、我らがひろぽん師匠から、コンパニオンのお姉さんについても、という指令?があったので、写真を何枚か貼っておきます。









ブログ一覧 | クルマ全般 | 日記
Posted at 2015/11/07 10:41:42

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この記事へのコメント

2015年11月7日 11:17
日本ではタクシーというと、普通のセダンの転用かクルーやコンフォートなど乗用車ベースの車両ばかりで、本当の意味でのタクシー専用の車体は無かったと思うので、タクシー専用車体の出現は必然ですね。
コメントへの返答
2015年11月7日 11:54
旧車王国さん、こんにちは!コメントありがとうございます。

まったくもって仰るとおりですね、今回のは遅きに失したという感があります。コンフォートの後席はセダンとしては広い方ですが、2人以上乗ると、かばんや傘の置き場にも困るし、奥に乗ると左のドアから出るのに難儀するしで、何とかしてくれと思ってましたからね。

ところで、今思ったのですが、トヨタの次世代車、何もタクシー専用にしなくても、あれを普通の乗用車として売ってもいいかもしれませんね。
2015年11月7日 12:18
以前CG誌が初代プレーリー(長期テスト車)をタクシー仕様にして運用した事がありましたね。あれから三十余年、正直「やっと...」と言う印象です。

コンパニオンのお姉さん、今回はちょっとガッカリでした(笑)
コメントへの返答
2015年11月7日 12:36
gopさん、こんにちは!コメントありがとうございます。

そうそう、思い出しました。真っ黄色に全塗装して、CG TAXI?と大書してましたよね。ちょうどCGを読み始めて間もない頃で、目からウロコでした。当時はまだ、FFの出始めでタクシーで酷使するには難があったとか、あの形がお客さんにタクシーと認識してもらえないとかの問題があったんだろうと思いますが、あれから30年以上経つんですね。そりゃ私も年をとるわけだ、と思いました。

コンパニオンのお姉さんですが、私は若い女性が周りにいない環境なので、眼福ものと思ったです。やはり、何を基準にするかで受け止め方は全然違いますね。^^)
2015年11月8日 14:35
NV200よりカングーベースのタクシー
のほうが、よっぽど良いモノが
出来ると思いますけどねぇ。

お客さんだけで無くて、ドライバーからの
評価も重視すべきでしょう。

ドライバーの疲労度が安全性とサービス
に直結しますからねぇ〜

日本車はとにかく真っ直ぐ走らせるだけで疲れちゃう車ばかりですから・・・
コメントへの返答
2015年11月8日 16:28
冷やし まーさん、こんにちは!コメントありがとうございます。

おっしゃることはまったく同感ですね。まっすぐ走るは車の基本機能の中でも最重要項目ですが、それさえままならないのがあるのは本当に困ったことです。といいつつ、コンフォートもセドリックも運転したことがないですが。。

あと、タクシードライバーには、かなりの確率で腰痛持ちの方がいらっしゃいますね。実際、荷物があまりにも重いと自分で出し入れすることも結構あります。これも、もっと上等なシートを採用すればかなり解決できるのでは、と思います。

その観点からは、カングーなら、ドライバーも乗客も大満足でしょう。ただ、本当にやろうとすると、現行型は車幅が1.8mを超えるというその一点で無理なんでしょうね。旧型なら5ナンバーサイズなので行けるかも。

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「最近手に入れた遊び道具、外装はイマイチだが機関は好調だし、電装を6Vから12Vに変更する改造が無事に済んだのでご機嫌😄」
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