
C63AMGのテノライトグレー。
巷で走るC63AMGのほとんどが、白か黒かという中で希少な塗色です。
そもそも、グレーは「灰色高官」とか、「グレーゾーン」とか、あまり良い意味で使われることがないのですが、クルマの塗装色としてはかなり魅力的な色だと思っています。
しかし、地味で目立たないうえに、リセールバリューが少ないと思われているようで、不人気色の一つになっているのは残念なことです。
白か黒かで悩んだら、、、迷わずグレーを選ぶことをお薦めします。(゚Д゚)
世の中にはコアなグレーファンが居りますし、選んで後悔することはない無難な色だと思います。
テノライトグレーの実際の色は、明るい日の光の下では赤紫っぽくみえたり、緑の林の中では青緑っぽく見えたりし、周囲の光の加減で色々変化して見えるので、どれが本当の色なのかオーナーでもよく分かりません(笑)
暗い色のクルマの写真を撮る場合、周囲の風景が映りこみます。
夢中で撮影している時には気が付かないのですが、出来上がりの写真を見た時に変な映り込みがあって、「残念な写真」になってしまうことは少なからず経験いたします。

この写真は、何だかザワザワした感じで落ち着きがありません。
何故なのか考えてみると、どうも、ボディとガラスに風景が映り込んでいるのが原因のような気がします。

映り込みが強い場合は、もはや車の写真ではなくクルマに映った景色の写真になってしまいます。
クルマにではなく、映り込んだ木に焦点が合っていることもあります。

真横からの写真の場合は、撮影者本人の撮影姿が映り込んでしまうことがあり、立つ位置に気を使います。このぐらい離れて鏡面反射が出にくい光の方向で撮影すれば、自分の姿が写ることはありません。

しかし、立つ位置まで考えて撮影するほど時間をかけるわけにはいきません。
自分クルマの写真を撮る姿を、他人に見られるのは何となく恥ずかしいので、ちゃっちゃと撮って、さっさと撤収汁ヽ(`Д´)ノ
そういうわけで、撮影アングルは自分が映り込むことが少ない、斜めからということが多くなります。

斜めから撮影ということになると、ボディがさらに鏡のようになり、周囲の風景が映りこみます。

夜間撮影でもそれは同様で、もうこうなったらその短所を、長所と考えるとどうなるだろうという話です。

軽井沢のコンビニでは青い空が映しだされました。

小さな神社では社務所が映り込み、

この写真に至っては、クルマをとっているのか風景を撮っているのかわからない状態です。( ̄▽ ̄;)

目を凝らしてみると、クルマが変形して写り込んでいます。
ボディの形状によって、映り込む風景が歪むのも味というものでしょう。

車庫の中では、隣のD5がぼんやりと映り込んでいます。

峯が岡神社のボツ写真でも、鏡面反射写真としてみると、、素晴らしい(笑)

背景が白飛びした下手くそ写真でも、社殿の赤い柵が綺麗に映り込んでいます。

ここまでくると、ブログを見ている方々は車を見るのではなく、どこに風景が映っているかに関心が向いていることでしょう(笑)

そういう視点で見ると、何と素晴らしい写真でしょう。
赤い柵と木の鳥居が綺麗に映し出されています。

車のフォルムの美しさと、鏡面反射の美しさの両方がみられる写真で、私のお気に入りの一枚です(^O^)
映り込む風景まで考えて写真を撮ることは、普通の写真を取るときに考えることのさらに先を考える必要があり、面倒といえば面倒です。
しかし、偶然の産物であった映り込みを意図的に操作すれば、さらに奥深い写真の世界が広がるような気がします。

ということで、青い車で「狙って」撮ってみました。
映り込んだC63のボディに、更に風景が写り込んでいます(゚д゚)!
車同士で合わせ鏡ができるかもしれません。
夜間に暗色のクルマを映し出すのは困難ですが、ボディに映り込む夜景を撮る事ならば、鏡に写った風景を撮るようなもので、比較的容易かもしれません。
綺麗に写らなくても、歪んでいても、映り込んだ景色には独特の美しさがあります。
景色をより美しく車体に映り込む事ができるのは、暗色系の塗色が持つ特権でしょう。
しかし、そういう写真を撮るためには、クルマをピカピカに磨いておかなければならないのが厄介です(笑)
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C63AMG | 日記
Posted at
2014/10/09 19:55:44