川口参院委員長解任 不毛な応酬 問われる「今後」
参院の許可を得ず中国訪問を延長し委員会が中止されたとして、自民党の川口順子(よりこ)参院環境委員長が解任された。
異例ずくめの与野党対決はしかし、「どっちもどっち」の実のない、不毛な応酬だったと言わざるを得ない。
「国会軽視」「国益優先」などと大仰な言葉が飛び交うほどに、国民を置き去りに貴重な審議時間を空費したむなしさが残る。参院選に向けた政治的アピールと見透かされていることを与野党ともに真摯(しんし)に反省し、終盤国会で国政の本分を取り戻して、論議を深めてもらいたい。
野党が、安倍政権攻撃の好機と、降ってわいた騒ぎを政治利用したのは明らか。川口氏は陳謝しており、解任に値するか疑問は残る。注意など他の処分を十分検討せず、解任自体が目的化していたととられても仕方がない。
他方、国会には国会のルールがある。単純な手続き上の問題とはいえクリアできていなかったことは事実。実際、川口氏が委員長を務める参院環境委での地球温暖化対策推進法改正案の趣旨説明は中止になった。国会より「国益」を重視すると明言した以上、国会軽視との批判は甘んじて受けねばならないだろう。
与党の国会運営も、決してほめられたものではない。
自民党は、野党に加え公明党も求めた川口氏の自発的辞任を拒否。その上、決議案に反発して自公両党が参院予算委を欠席した。政府が提出する予算案の審議を与党が拒否するとは、まさに前代未聞。政権運営のおごりさえ感じられ、到底容認しがたい。
しかも、中国の要人楊潔(ようけつ)チ国務委員との「会談」は、一対一ではなく複数だったことが明らかになった。どのようなレベルでも外交的意義は否定しないが、釈明段階でより重要に見せようとした意図が垣間見える。騒動を機に、議員外交ルールを明確化するなど教訓を生かしてほしい。
前民主党政権時代も参院で大臣問責決議が乱発され、その度に国政が滞り、不毛な対立が繰り返された。自民党の高村正彦副総裁は、今回の騒動を「ガラパゴス島の政治」とやゆするが、愚挙を繰り返したそしりは野党時代の自民党も免れない。結局は、与野党いずれもが国会を尊重しない、貧しい政治の現実を浮き彫りにしただけともいえる。
終盤国会は、憲法96条改正問題など重要課題が山積み。期せずして実現した「野党共闘」を生かせなければ、視野に入ってきた衆院小選挙区定数「0増5減」に伴う区割り改定法案の衆院再可決などに象徴される、強気の政権運営に歯止めはかけられない。
真の対決はこれから。「良識の府」から「政局の府」になりつつある参院の、存在意義が問われている。
まさにこの記事の言うとおりと思う。
ていうか、久しぶりにまともな記事を見た気が(笑
与党野党も足の引っ張り合いしてないで、しっかりやってもらいたい。
もし、中国がこうなることを見越して急遽会談を仕組んでいたとしたら、思惑どおりになって今頃ほくそ笑んでるのか?
それとも、勝手に盛大な自爆している日本を見て大爆笑しているかのどちらかだろうね。
どちらにしても、こんなバカバカしい内輪もめばかりしているから、中国・韓国・北朝鮮に舐められるんだよ(;´д`)=3
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2013/05/10 12:48:25