
日本はGW真っ最中ですが、今日はこっちも休みなので久々に日記を書いてみたいと思います。
もう三週間前ですが、こちらでは最大規模に当たるモーターショーであるマニラ国際オートショーに行って来ました。
日本でいうモーターショーとオートサロンが合体したような感じで車やバイクの新型車(といっても実際に売られている車か近々売り出す車だけですが)の展示、部品の展示、あとは主に旧型車の改造車の展示などがされてます。
去年は新型&現行車コーナーに有った日本発表前の新型WRXに気を撮られて改造車コーナーを見るのを忘れてしまったのですが、今回はちゃんと見てきました。
ここでは車好きには本田車が人気なので新旧シビックの改造車がかなりの割合を占めてましたが、最近FT86/BRZが増えて来ています。
改造車コーナーを見ているうちに一台の見慣れた青い車が目に留まりました・・・。
そうです・・・GC8インプレッサが展示してありました・・・。
しかし、ここにはGC8は正規輸入されていないのでEUからの輸入か日本から持ってきて左ハンドルに改造しているかのどちらかです。
持ち主らしき親父を捕まえてつたない英語で質問攻めした所、日本から持ってきた車だということでした。さらに詳しく見ていいか聞いてOKをもらったので、色々見ていくと・・・
ダッシュボードが右ハンドル用を無理矢理切った貼ったして強引に左ハンドルになっていました・・・(汗)。
うちには左ハンドルのインプレッサが有るので正規の左ハンドル車のペダルやブレーキ&クラッチマスターがどういう配置になっているのか知ってるので、持ち主に"これは正規の配置と違うけど何でこうなってるの?"と聞いたら"何でそんなこと聞くの?"みたいなきょとんとした顔をされました・・・。
さらに許可を貰って室内を見ていくと・・・
綺麗に再塗装されてはいるものの、切った貼ったのオンパレード・・・。クラッチペダルのアームもアクセルペダルの置き場所も何か変・・・。
持ち主をさらに質問攻めすると、入りそうな場所にとりあえず置いてあとはペダルアームを無理矢理曲げて調整しているとのことでした・・・。急ブレーキとかの時にペダルが取れないか非常に不安になります・・・。
自動車関係の職業柄こんないい加減な仕事が許せないですし、こんな危険な車が街中をうじゃうじゃ走っているかと思うとぞっとしますが、ここでは車検が無いのである意味何でも有りなんです。
おまけに中古車の値段が高いので日本で解体回しになるくらいの車を持ってきて左ハンドルにして売っても十分商売になるらしいんです・・・。こっちを走っているトラックは9割くらいは日本からの中古ですし、乗用車では日本からのフィットがこっちで売られている正規左ハンドル仕様のジャズよりも多いくらいなんです・・・。
日本で解体されるはずの車がこっちに来てまだ元気に走ってるのは嬉しいことですが、左ハンドルに改造する業者のレベルによっては危険な状態となっているのも事実・・・。複雑な気分です。
あとは、海外でもインプレッサに乗りたいと思っている人がいることは嬉しい反面、輸出されるとそれだけ日本での中古車のタマが減るわけで、日本での選択肢が減って買いづらくなってしまいます。
おまけにいい加減な仕事をされて売られ、買った人は下品な直管爆音マフラー&車高短にして人の集まるショッピングモールでブンブンふかして悪目立ちしようとするだけでは正直そのためだけに日本から持って行くなよって言いたくなる気持ちも有ります。
こっちではまだ車を楽しむという感じではなく、車は自慢のための道具という傾向が強くてとにかく外観や音を重視した改造ばかりで、走りのための改造はごく一部の人だけですね。
ランサーの見た目だけエボ仕様やシビックの見た目だけタイプR仕様がすごく多いことがそれを物語ってます・・・。
何だか段々話がまとまらなくなってきてしまいましたが、フィリピンの車事情についてでした。
最後にこちらで締めたいと思います
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Posted at 2015/05/01 11:49:57 | |
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