
ブログなんて普段は絶対に書かないんですが、みなさんに見てほしい動画があったので書かせていただきます。
今や運転免許を取得する人の半数ぐらいはAT限定だそうな。
AT全盛の時代なのでMTで免許取ってもATしか乗らない人も多いのも事実。だけどそんなにMT車に乗るメリットがないのかなと、MT車に乗り続けて8年になる私はずっと疑問に感じてきました。そんな時に興味深い実験をしている動画を見つけました。
車やバイクの運転中に脳がどのように活動しているのか実験したものです。
YouTubeで見る場合は↓のリンクから、暇ならその2以降の動画もあわせてご覧ください。
動画その1 運転と脳活動の関係
https://www.youtube.com/watch?v=F1mCEISatko
動画その2 心の健康に与える影響
https://www.youtube.com/watch?v=1PZ1JvjqjLM
動画その3 バイク購入者のアンケート調査
https://www.youtube.com/watch?v=9Je-_OxTmEo
動画その4 質疑応答
https://www.youtube.com/watch?v=8lUNXd-_ww0
ここで登場している川島教授は脳トレで有名な人です。
この動画で注目したいのはマニュアル車を運転している時が他のどの乗り物よりも脳が活動していたことです。
動画の冒頭でも説明されていますが、この実験で測定したのは脳の一番大事な機能を持つ部分とされている前頭葉(前頭前野)の活動です。

この部分が何か外的要因によって損傷を受けたり長年の生活習慣により機能が著しく低下すると、柔軟性の極端に欠如した思考様式や衝動的行動、ののしりや暴力的行為、または動機づけの低下といった社会生活に適応できない認知・行動障害が起こる可能性があるそうです。
つまり前頭葉が衰えると認知症になりやすいということです。
マニュアル車を運転すると脳が活性化するのならば、認知症の予防が期待できるのではないかと思います。
パズルやクイズを解くような脳トレでも認知症予防には効果があると思いますが、脳トレを習慣化して何十年も続けられる人ってそんなにいるんですかね?
あえてMT車を選ぶという人は少数派かもしれませんが、AT、MT関係なく車が好き、運転が楽しいという人は多いと思います。いや多くなければみんカラは存在しない。普段運転する車をMTにするだけで脳が活発になるのなら習慣化するのも続けるのもできそうだと思いませんか。
自動ブレーキなどの安全機能が搭載された車が普及したおかげで交通事故は減少傾向にあります。自賠責保険料も安くなって私たちの負担が減るのはいいことですが、最新の安全技術が解決したのは”事故だけ”なんですよね。

ニュースでよく見る高齢ドライバーの事故が脳の衰えによるものだとしたら、自動ブレーキとか自動運転なんてものはまったく根本的な解決にはなっていないです。
もちろん車を所有せず運転しない人もいますから、ずっとAT車に乗っているから認知症になると言っているわけではありません。認知症の原因はいろいろ考えられます、それに自動ブレーキを否定するわけでもなく、むしろ
事故を減らすという意味では安全機能を搭載した車は絶対に必要な存在だと思います。
ただ広い視野で見た時に「安全な車を作りました」で問題解決というのは少し違うかなと感じています。
この動画の実験である通りマニュアル車の運転で脳が活動的になるのなら、認知症予防が期待できる、
昔からある技術で現代社会の問題解決に貢献できる可能性があるということです。
自分が認知症になったら誰に迷惑がかかるのですか?
家族が認知症になったら誰が介護するのですか?
私たちはこの問題から絶対に目を背けてはいけないと思います。
この大きな問題に取り組むという意味でも自動車メーカーにはMTのラインアップの充足を真剣に考えていただきたいと思います。
最後に誤解なきように言っておきますが、私はMT車が好きなだけであって、AT車や自動運転の車が嫌いだとか否定したいわけではありません。現代の技術の進歩は素晴らしいものだと思いますし、これからも発展を続けていくべきです。
社会が抱える問題に対して私たちはどうあるべきか。それをお伝えしたかっただけです。
Posted at 2021/03/29 00:25:45 |
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