地下鉄サリン事件から30年

30年前のこの日は、中学校の卒業式でした。

同級生との別れとこれから先の不安だけしかなく、校長が何言ってたのか、自分達が何を言ったり、何をしたのかほとんど覚えていません。

本当に、自分のことだけでいっぱいで、会場の外から聞こえる応援歌（既卒生と思われる人がバイクで学校の周りを走ってた）すら気にならないくらいでした（そこは覚えていたんかい…）

同級生と別れ、午後から仲良い人ともう一回会うために、いったん家に帰ると、テレビはどの局も、地下鉄でおきた爆発の報道をしていました。
（「爆発」と言われてたかと覚えてます）


（画像は朝日新聞より…築地は、朝日の東京支社の目と鼻の先なのに、ヘリ使っていたのね）

そして夕方、もう一回家に帰ると、大変なことに。


（当時の病院の様子…朝日新聞より）

当時はこっちに住んでいたので、東京の地下鉄と言われてもピンとこなかったのですが、◯傷者が多数出たときいて驚いたのを覚えてます。

阪神大震災で多数の◯者が出たばかりなのに…




その後の捜査で、オウム真理教の犯行であったことが判明し、原因のガスもサリンだったことが判明。

オウム真理教というと、バブルの頃には、当時流行していた「ミステリアスでオカルト」な集団として、ワイドショーで話題になっていたのは知っていました。


このミステリアスでオカルトな集団は、サティアンという拠点を、山梨県上九一色村に多数設置しており、そこでサリンや兵器を生成したり、（教祖の）麻原彰晃と一緒に生活し、修行（洗脳？）をしていました。


上九一色村は、（横断道ができる前まで）静岡から朝霧経由で私の母の家に行く途中にある山奥の村でした。

青木ヶ原樹海も近く、本当に何もないような場所…こんな山奥の村が、ミステリアスでオカルトな集団に開発され、逮捕され、TVも多数集まり悪い意味で有名になってしまったわけで、地元の方も大変な思いをしたのではないかと思います。

ちなみに、富士宮の総本部も、静岡から朝霧に行く（当時有料道路だった）富士宮道路から見え、当時はTV中継車をよく見かけました。






さて、この1年前に、私の出身地から一番近い街である長野県松本市でサリン事件が発生していました。

今でこそ、警察内部では水面下で色々あったんだと報道されていますが、地下鉄の事件が解明されるまで、近所の一般市民が犯人だと言われており、いわゆる「えん罪事件」が発生していました。

濡れ衣を着せられた人は当時、憶測含め、色々言われ、悪い意味で有名になりました。
未だに名誉回復できているのかはわかりませんが、報道って怖いですね。

（上九一色村は平成の大合併で消滅しましたが）

ミステリアスでオカルトだと持ち上げる
悪い意味で有名にする
…本当恐ろしいです。（今ならネットでしょうか）



未だ◯レフとか、山◯らの集団とか、オウムの後継団体はあるようですが、
ミステリアスでオカルトな集団…今でも色々あるようです。

このような恐ろしい事件を忘れることなく語り継ぐこと
また、扇動には乗らずいったんひいて考えること

注意しないとなりませんね…