
先週末に、企画展「97歳セツの新聞ちぎり絵 原画展」を観てきました。
大規模な個展で、過去作品がほぼ全点展示、とのことです。
近くで見ると大味なパーツの集合体で、歪みのあるいわゆる「味のある」造形なのですが、離れて見るとリアルに見えるのです。質感まで再現されているのが驚きでした。
モチーフは身近なもの、特に食品関係が多いのですが、周りからも「美味しそう~」という声がちらほらと。
一つ一つのセンスが良く、情報量が多いので、見ていて飽きません。
週末でもそれほど混雑はしていなくて、じっくり鑑賞できたのも良かったです。
非日常な空間と時間を贅沢に独占できるのが、地方の美術館の醍醐味だと思うのです。
10時頃に、広くて無料の笠間稲荷駐車場に到着しました。

直ぐ隣が美術館です。ここには過去の企画展でも何度か訪ねています。
撮影可でした。印象的だった作品を。
冷ややっこ。
豆腐の水分とお醤油が混ざり合ったところが絶妙。濡れた薬味の散らばり具合も完璧な逸品。
描いたのではなく、コラージュでもなく、全て新聞から色を拾ったもので出来ているのが驚きです。

おでん。
大根の断面の隠し包丁や煮込まれた後の微妙な凹凸が表現されているのが凄い!

ホットドッグ。
着目点はソーセージの右端のツヤです。これがあるからリアルに見える。
勘所を押さえるセンスに感心しきりでした。

これも感動的。トーストした山型の食パンの形がリアル。
パンの耳の焼き色や質感まで表現できています。
観察力の高さが凄い。

生地の違いの質感まで表現されています。

お好み焼き。
私が一番好きな作品です。パッと見て写真かと思いましたよ。
生地やソースの絶妙な色味、かつおぶしの散らばり具合、マヨの質感の違い、等々、
複雑な要素をしっかりまとめ上げられていて、完璧です!
鉄板と生地の間に濃い黒を乗せているのは油の表現ですかね。細かく白いハイライトを入れているのが効いています。

タコの酢の物。

ちゃんとコーヒーゼリーに見える!

難しいであろうアルミホイルの表現に苦労が見えます。

ハンバーグにしか見えない!
これに限らず、ツヤやハイライトに白抜き文字を使われるのが定番のようです。

映える一品。
動物関係も数点ありました。
とにかく美味しそう。
具は具にしか見えないし海苔は海苔にしか見えない。絶妙なツヤがなんともイイ。
(うまく言葉にできません・・・)

透明感の表現は難しいと思うのですが、大胆に。

アップルパイ。
これも難易度高いと思うのですが、薄く重ねたパイ生地が上手く表現できています。リンゴもいい感じ。

これも圧巻。

作品の制作過程のビデオが上映されていたのですが、自分の完成イメージの再現において妥協を許さない姿勢が徹底されていました。魂が込められている作品だからこそ惹きつけられる魅力があるのだと思います。
紹介したのはほんの一部。
印刷物やパソコン画面ではなく原画からでなければ伝わらない魅力もありますし、こういうのが好きな方にはかなり楽しめる展示会だと思いますよ~。
鑑賞後は別館へ。

カフェがあります。

屋外彫刻展示場。

右はフランス館で海外作品。左は日本館。国内作家の展示場です。

フランス館の屋上。

屋上より。
いいロケーション。
美術館を出たあとは、笠間の城下町を散策しました。
美術館の隣が「大石邸跡」
赤穂浪士の大石内蔵助の大石家の邸宅があったところです。

メインスポットの笠間稲荷の参道の方へ。
公共の屋根付きの休憩所があるのがいいですね。

丁度お昼時でしたので、名物の稲荷寿司をゲットしてここでいただきました。
バラ売りもしていましたが、8個セットを。

受け取ったらズシリと重くて食べきれるか少し不安になりましたが(^^;)、稲荷寿司ってペロリと行けてしまうのですよね。
具が見えない右下は名物のクルミ入り稲荷。左上は蕎麦稲荷。
「井筒屋」を見学。
公民館と郷土資料館を兼ねたような施設でカフェも併設されています。

元は江戸時代から始まる旅館で、近年まで営業が続いていたそうですが、311の大震災で大きく被災して廃業。
公共施設として再建されたとのことです。
一部は上階の床を外して吹き抜けになっています。

近くにある「笠間城」に関する展示もあります。

笠間稲荷の参道へ。
参道沿いに笠間焼のオブジェがあったり。

笠間稲荷神社を参拝。

奥に美術館があります。焼き物の展示がメイン。
だいぶ前からの再訪ですが、展示内容は変わっていないようでした(^^;)。
少し離れたところにある「春風萬里荘」へ移動。

鎌倉にあった魯山人の邸宅を、ここに移築したものだそうです。
笠間日動美術館の分館、という位置付けで、同美術館のチケットを提示すると入場料を割引してもらえます。

古民家の趣。

屋内は綺麗。
魯山人の作品や日動美術館の収蔵品が展示されています。

裏に周ると日本庭園が。しばしまったり。

西洋風に改築された一角もあり。
床を覆っているタイルは木製(けやき)だそうです。

長屋門のある庭園を散策。
道の駅かさま で休憩後、帰路に着きました。
Posted at 2026/06/21 13:48:21 | |
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