1人運転で聴きたい地獄のテーマ

僕は1人で運転する事は殆ど無い。家族や仲間と食事や温泉に行く為に、
車を使うのが殆どである。1人で運転する事、それは滅多にない貴重な時間。
そんな貴重な時間のみ、運転中に音楽を流す事が許される。
そんな貴重な時間には、必ずコレを流します。

太陽にほえろのそれぞれの刑事のテーマ。
運転中に、無性に聴きたくなる。
その中で一番気に入っていたのがコレ。

スコッチ刑事のテーマです。押入れからこのドーナツ盤レコードが出て来ました。
僕は昔から、将来無駄になるものばかり衝動買いして、押入れに放置して、
どうしようもない人間でした。
太陽にほえろに興味を持ったのも、ジーパン刑事（松田優作）が目当てでした。

こんなレーザーディスクも持ってました。
高校生の時に、このボックス欲しさに、オークションで衝動買い。
確かディスクの応募券を集めると貰える奴です。
これも押入れに放置。
結局、僕は音楽が好きなんだと、ドラマの内容などそっちのけで
サウンドトラックの方に夢中になっていました。
そんな事から、ある俳優の存在を知る事になった。
「沖雅也」さんという俳優。僕はあのスコッチ刑事のクールな佇まいに、
夢中になってしまったのです。この俳優は誰なんだと、必死に調べました。
それから僕は、スコッチ刑事のレーザーディスクボックスは勿論、
「俺たちは天使だ！」「大追跡」「必殺仕置屋稼業」等
出演しているＤＶＤを買い漁りました。スコッチ刑事の写真集や
カラーポスター付のＬＰレコードまで、

でもね、この方は自ら命を絶ってしまったのです。
この方の写真を見ていると、何故か胸が苦しくなって来るのです。
まるで何かを訴えかけているかのような。
沖雅也さんは躁鬱病を患っていたと言う事らしいので、自殺は止むを得なかったのかな？
僕は不本意な最期を遂げた方の色々なものを集める事は良くない事だと思うようになり、
すべて処分してしまいました。僕はいったい何がしたかったのだろうか？
でも、奇跡的にこの1枚のレコードだけは残っていた。
音楽だけはゴミにはならない、永遠に楽しめる。