次期NSXとクルマの価格の話

ホンダ NSX 次期型、ついにあらわる…独ニュルブルクリンクで開発テスト
http://response.jp/article/2014/07/23/228330.html

楽しみなニュースが入ってきました。
次期NSX、V6ミッドシップ＋ターボ＋ハイブリッド。いいですね。
しかし、気になるのは価格。噂ではGT-Rをベンチマークして、その前後になるとかならないとか。
ってことは700万～1000万円くらいでしょうか…
なかなか一般人には気軽に買える価格では無いようです。

さて、そんなことを考えていたら、「今のスポーツカーって高いの？安いの？」ということが気になりました。
８６／BR-Zも発売当初、若者が買えないとかよく言われていました。

ということで、厚労省の賃金構造基本統計調査を使って、平均所定月収（残業代とか手当を抜いた定額の平均月収）と、大卒初任給の平均値に対して、当時発売のスポーツカーの新車価格がどんなものなのかを見てみます。
※ざっくりやってますので、誤りがあるかもしれません。

一つ目の画像のグラフは、それぞれの月収の推移（左軸）と、新車価格（右軸）をプロットしたものです。　ちなみに新車価格は、代表的なグレードのものとしています。
平均月収、初任給ともに平成５～１０年で頭打ちになっていることがわかります。
日産のシルビア系はターボ付きでありながら、安価な傾向にあります。そして新型がささやかれているスープラは当時からプレミアムなポジションですね。（ゲトラグ６速グレードだから高いだけかもしれませんが）




で、実際に給与に対して高いのかどうか、を見るためにそれぞれの新車価格が月給の何か月分かを新車価格レシオとして、算出したのが２つ目の画像の表です。
やはりシルビアのお得感が見えてきます。特にS15。



これを見ると８６も別にそれほど高額というわけではなさそうです。
まあ、エンジンスペックだけでみると、同じくらいの価格で同じ排気量（２L）のターボ付が買えた時代から考えると少し高いような気がしますが、ボディ等の進化も考えると微妙なところです。

とはいえ、これらは定額の月収だけで見ているということを考慮しなければなりません。
サービス残業が増えてたり、ボーナスが減ってたり、という要素、昇給が見込める、見込めないという要素、今後の不安感などを加えると、やっぱり今の方がクルマは高いのかもしれません。

そして中古車も視野にいれると…、新車が売れて中古車市場のタマが増える→中古車価格下落となるので、新車が売れないと中古車価格がこなれてきません。
きっとシルビア全盛期（S13～14のころ）などは、タマ数も多く、中古車価格が割安であったと考えられます（もともと価格が安めですし）。

なにはともあれ、楽しいクルマが増えるといいな、と思います。