
8月3日日曜日に開催されたモータースポーツイベントの観戦、北海道の十勝サーキットまで、歴史的レーシングカー MAZDA 767B デモ走行の見学に行ってきました。
それは、地元紙の新聞広告に載っていたイベント
『
MAZDAオール北海道ファンフェスタ2025』
『1989年のル・マンで総合9位をかざった、MAZDA 767Bが十勝スピードウェイのサーキットをデモ走行します。』とのこと。
他にも、MAZDA RX-7(SA-22)のレーシングカーが2台、サバンナも1台走るとの事前情報。
これらは、国内レースや海外のルマン、IMSAで戦った車。
どの車たちも思い入れがある車たちで、一度、間近に見てみたい。
そう思ってイベント参加を計画。
移動距離は、片道250キロ。高速道路を使用しても3時間。
体力的にはイベント前日に付近まで移動して1泊、というのがいいんだけど、いろいろと予定もあって、当日移動に決定。
イベントの受付が9:00受付開始、公開走行の1回目が9:40スタート。途中のトラブルや途中休憩30分を見込んで、5:30出発。
移動車のWRXは、高速安定性抜群。ドライバーが疲れることもなく、順調に会場付近まで移動。
『これなら、予定時間の9時頃には、会場に入れるな』と思い、車を進めていくと残り2キロ手前で車の渋滞に遭遇。公開走行まで1時間あるので『余裕だなぁ』と思いそのまま車列に並びます。
ですが…
その車列は10分経っても1台分進むかどうかの停滞状態。
ネットで検索すると、観戦者は同じ状態。90分ほど待っても状況はあまり変わらず…。『お昼に会場に入れたらいいな』ぐらいの覚悟でしたが、10時30分頃から臨時駐車場が使えることになったようで、一気に車が流れ始め、10時45分には、別のゲートに入ることができました!
車を停めて会場に入ると、すでに公開走行は終了し、次のイベント、ロードスターレースが始まるところでした。
グランドスタンドからスタートを見届け、メインパドックに移動すると、人、人、人!
30年ほど前に24時間耐久レースを十勝サーキットに見に来たことがありますが、その時よりも人が溢れているように感じるくらい、イベントスペースに人がたくさんいます。目的である展示してあるクルマを眺めつつ、お昼前にキッチンカー前に並ぼうとしますが、どのキッチンカーにも30人から50人くらい並んでいる感じ。キッチンカーのスタッフたちも客の多さにさばききれていない感じで、特にフードの店の列が流れていきません。
自分の目当ては、「十勝豚丼」でしたが、列が進まない。あきらめて、列を離脱する人たちで少し進むくらい。炎天下の中、30分ほどキッチンカーのスタッフを見ていたら、一組当たり5−10分かかっている感じ…。すると後ろの人もあきらめて離脱。その際に『よろしければ、これ、使ってください。頑張ってください』と、キッチンカーで使えるチケット500円×4枚をいただきました。その後、さらに15分ほど並んでいると、別の場所に並んでいた嫁さんから声がかかり、注文できるから離脱していいよと言われたので『沖縄そば』を1個多めに頼んでもらい、自分は豚丼の列から離脱しています…。無念…。
炎天下で沖縄そばをいただきました…。熱かったけど、おいしかったです。
このあとは、MAZDA 767Bのオーナー兼ドライバーの星野仙治さんのトークショー。
レーシングマシンを手に入れる経緯や、過去のイベントでクラッシュしたこと、そしてそれをクラウドファンディングで直したことなどを、面白おかしくお話していただきました。
そのトークの内容は詳しく書きませんが、一言でまとめると、『you are crazy』です。
それが終わったあとは、北海道在住スーパー耐久シリーズレーシングドライバー、
猪股京介選手さんのトークショー。
こちらも楽しかったです。
さて、自分にとってメインイベント、『MAZDA 767B』のエンジン始動&走行イベントの開始です。
始動イベントの時間。
30分程前から、人が集まり始めてます。
待ちながら午前中の指導イベントの情報を集めてみると、「始動できなかった」との話。
自宅に戻ってから調べてみると、予定されていたイベントの時間では始動せず、その後、押しがけでエンジンスタートに成功して、サーキット内を走ったようです。
さて、エンジン始動の時間が迫ったところで、メカニックさんの説明があり、どうやら春のイベントでオーバーヒートを起こし、一度エンジンをバラし、部品を交換して組み上げたのが数日前、エンジン始動をするには、今日が初めてとの説明でした。
そもそも、この車両は、90年代半ば、マツダの倒産危機があったときに、メーカーから放出されたマシンの1台のようです。
それも、ル・マン24時間レースに参戦するために作られた希少なレーシングカーとなるとなおさらです。
そんなクルマを個人で所有し、メンテナンスし走らせられる状態を維持しているって、すごいことです。
と、話が本題に戻りますが、2回目のエンジン始動イベントでは、なかなかエンジンがかからない状態が続きましたが、見守る方々の願いも届き、無事に始動。自然に拍手が巻き上がりました。
こちらは、一回目の始動時の動画です。
2025十勝スピードウェイ マツダ オール北海道ファンフェスタ マツダ767B暖気動画
この後は、他の車両とともにサーキット内の走行イベントへ。
甲高く迫力のある4ロータの音と圧倒的なスピードで周回を重ねていきます。
存在感のある「レナウン」カラーも相まって、89年のル・マン24時間の世界線にタイムスリップした感覚です。
3周ほどのデモランでしたが、ストレートではほぼ全開。甲高いレーシングサウンドにしびれた貴重な体験でした。
同じ時間帯に、同じル・マン参戦車、アメリカIMSA参戦のレーシングカーたちも走行。
個人的には、IMSA参戦のRX-7が気になっていました。
この車両は、80年代から90年代にかけて、マツダ車を始めとした日本メーカーと縁のあるレーシングチーム『トム・ウォーキンショウ』レーシング。
1979年2月デイトナ24時間レースに登場した7、77の2台のRX-7は24時間を走り切りGTUクラス1-2位、総合5-6位でフィニッシュしています。
そのカラーリングとオーバーフェンダーの組み合わせが印象的。一目惚れ車両の一つです。当時、トミカにもなっていて、購入した記憶があります。どこに行ったのかなぁ⋯。
こちらは、展示していたときの写真です。
こちらがお目当ての Mazda 767B
こちらもお目当てのRX-7 IMSA
マツダ RX-7 254
ほかにも、こちらに
写真をアップしています。気になる方はどうぞ。
そんなこんなで、楽しいイベントは終了。
そのまま帰ると退場者のちょっとした渋滞に巻き込まれちゃうので、帰宅する方向とは逆に少し南下。
忠類町のナウマン温泉に入ってリフレッシュ。
食事をとってからの出発。
温泉に飾ってあったパネル、大谷君。そして何故か、エヴァのレイとアスカ・・・
帰路260キロを休憩を挟みながら無事帰宅。
WRXのクルーズ能力と高速道路での安定感で、大きな疲れを感じることはありませんでした。いい車ですねー。
また、このようなイベントがあれば参加したいです。MAZDAさん、よろしくお願いいたします_(._.)_。
最後に、公式のブログがアップされていたので、こちらに
リンクを載せておきます。