
早速出走です。
くじ引きで決まった自分たちのグリッドは、5番手。
去年優勝した劇団ジェミニが4番手。
招待選手の大井選手が2番手。
これは、雑誌に載るためにも、
一コーナーでホールショットを獲りたいところです(笑)。
なので、ジョナサンは、スタートでするすると他車を抜いて
大井号の後ろに付いてます。
これで、
雑誌掲載は、間違いないね(爆)。
実は今回、ピット内にテレビを持っていきました。というのも、このサーキットの設備では、レースの状況が分かるライブタイミングが放送されていて、ピット内のアンテナジャックにテレビをつなぐと各車の順位、ラップタイム、コース内のカメラ映像が流れます。これ、10年前にKカー耐久に出場するときに確認しながらも実行できず、長年暖めていたこと。今回やっとお披露目できます。
これの強みは、瞬時に情報が分かること。全体の状況を見ながらフレキシブルに作戦を立てていけます。

あと、ピットと車の交信は、トランシーバーなどが良いのですが、自分たちは持っていなかったため、今回は携帯電話を利用しました。当然、ハンズフリーです。これで、必要な情報を随時交換することができます。本来、通話料がかかるけど、自分と嫁さんの持っている携帯はau。家族割で通話無料♪なので、走っているときは、つなぎっぱなし♪なので、コースの状況、全体のペース、ピット作業によるロスなども瞬時に見ることができました。
初参加でここまで楽しんじゃっていいんでしょうか。ドライバー全員は、レーシングスーツを着込んでいるし、マシーンもカラーリングもレース車両。
形だけは、ほかにチームに負けていません(爆)
しばらく走っていると、ビッツ軍団のペースがめちゃくちゃ速いことに気がつきました。この車両たちは、ビッツレースの車両みたいです。ということは、ドライバーのレベルも高いのよね。エコ耐&ウエットにもかかわらず、自分たちの想定タイムよりさらに10秒近く速く走ってます。聞いたところによると、
去年はビッツ軍団がレースを始めてしまい、4時間走行後にガス欠でリタイヤしたとのこと。なので、このチームに付いていくのはあきらめます。そのため、当初の予定通り2分20~25秒程のペースで6位をキープ。ビッツ軍団がガス欠になったときには、自分たちが周回数でトップになることを目指して、ほかの車に抜かれないよう、後ろのペースを見ながら走ります。そんな中、インサイトとBMWのペースが速い。インサイトは、一説によるとリッター25キロほど走るみたいだし、BMWは、最悪ガス欠か、走りきっても燃費が悪いだろうと予想し、こちらも先に行かせます。ジョナサンは、コンスタントに2分25秒を刻みます。さすがオーナーですね。こちらの指定したタイムとほとんど変わらないペースで周回してきます。そんなこんなの
エコドライブに、途中眠くなりながらも(笑)、無事に第2ドライバーに交代。
今度は自分の出番です。素早くドライバー交代し、コースイン。昨日のことを思い出しながらエコ走行をしますが、路面がウエットで、思ったより滑るし、グリップしません。それでいて、アクセルを踏まないで走行してみると、どうやっても2分32秒台しか出ません。そんな状態でペースがつかめず走っている中、1分以上あった劇団ジェミニとの差がみるみる縮まっていきます。やばいやばい。残り10秒差となったところで、急きょ走行方法を変え、少しアクセルを踏むことにしましたが、車載の空燃費計がガソリンを消費していることをリアルタイムで知らせてくれます。
「これ、最後まで保つんだろうか・・・」という不安を感じながら、劇団ジェミニに抜かれないように走ります。もう、これは、ちょっとしたスプリントレース!うまく周回遅れを間に入れながらペースを変則的にして、相手が離れることを願いますが、そう上手くはいきません。それに、自分の走行時間だけなのか、いろいろな車がスピンしてコース内にストップしています。それも後ろや
目の前でのスピン。心臓に良くありません。その数は、自分の走行時間だけで10回を越えていたんじゃないですかね。そんなハードな走行を終え、結局1時間40分のほとんどを劇団ジェミニと5秒差のまま走りきり最終ドライバーのRyoさんにチェンジ。みんなで協力してコースに送り出します。少し遅れて劇団ジェミニが、ピットイン。これで逆転されたかな?と覚悟したのですが、意外と一分以上の差を付けて、自分たちが前を走っていました。これも、
チームワークの勝利です。
ここまで来ると、ライバルは劇団ジェミニ。燃費も考えながらこのままの差を維持して走らないといけません。劇団ジェミニの最終ドライバーは、オーナーということで、かなりつめてくるかと思いましたが、思ったよりペースが上がりません。後で聞いたところによると、燃費が厳しかったそうです。でも、それはこちらも同じ。なので、お互いの動向をにらみつつ、同じペースで走る我慢の走行。これも、自分が余計にアクセルを踏んじゃったからですね。
ごめんなさい、Ryoさん。
このレースの最終的な作戦は、残り30分の時点で決定する予定でした。今の順位のままゴールし、最後は燃費勝負にかけるってところが自分たちに残された手段です。そんなことを考えつつ他車の動向を見ていると、あることに気づきました。
それは、トップの車が自分たちのどの場所でゴールするかによって、周回数が変わるということ。自分たちの車の前か、それとも後ろにいるかで一周まるまる違います。というのも、このまま走行してチェッカーを受けたとしても、最終的なポイント計算の際には、暫定リザルト上の30秒ほどの差はなくなり、同一周回数としてカウントされる。つまり、このままじゃ劇団ジェミニに勝ったことにはならないと。
理想は、劇団ジェミニと自分たちのジョナサン号との間でトップの車がチェッカーを切ってくれると僕らのチームがさらに一周多く走れます。それに気づいたのが、残り20分。で、トップとの周回ラップの差を計算すると、・・・
「ゲゲ!ヤバイ、食われる!!」。すでに4時間半以上走っているので、今更燃費走行したところでコンマ程度しか違わないだろう。なので、急きょRyoさんにペースアップの指示を出します。そして、ストップウォッチでトップとの差を計りながら随時ドライバーに知らせていきます。
残り5分ほどで劇団ジェミニがトップのインサイトに食われました。これはやばい。このペースだと、30秒差のマージンも一気に詰められ、自分たちもトップに食われる!なので、最終ドライバーに
>「何が何でもインサイトに抜かれるな!行っちゃえ~」と、エコ耐とは思えないピットからの指示(笑)。これに戸惑いつつも応じてくれるRyoさん。トップの車が5時間を走りきり、チェッカーを切ったとき、自分たちは、さらに5秒程前を走行。そして、ベストラップ更新(爆)。作戦通り、
劇団ジェミニに一周差を付けて8位で走行を終えることができました。

最後には、ライトオンしピット前を通過してもらいました。予想通りの結果にガッツポーズの自分たち。当初の目的は達成!!
多分優勝チームと同じくらい喜んでいましたね。耐久レース、楽しいです。はまっちゃいますね。
ゴール後は、そのまま車検場へ向かって、
再車検&車重の確認。当然、カタログ重量を切っていません。そして消費ガソリンも、劇団ジェミニより1キロ少ない!つまり、自分たちの車の方が、燃費が良く、総合順位でも劇団ジェミニより上位であることが決定しました。やったね!
みんなで喜びを分かち合いつつ、リザルトの発表を待ちます。
速報で流れた結果は、1位インサイト。燃費25㎞/L・・・。あり得ない燃費。これは今回のレギュレーションでは、勝ち目がありません。もう、別のクラスです。
しかし、まだ望みはある。そのまま、片付けをしながら表彰式が始まるのを待ちますが、開始のアナウンスも聞けず、いつの間にか表彰式が始まっていました・・・、あれ?場所も、コントロールタワーの事務所。え?狭くて、入れないよ・・・?ほかにもあふれている人たちがいるよ?気づけば、一部の方はリザルトも持っている。あれれ?いつのまに・・・。自分たちがリザルトを手にしたのは、表彰式がほぼ終わった後・・・。なんか、がっかり。で、順位を確認すると、燃費が11.47㎞/Lと全体の14位。ポイント計算では、「周回数×1/10+燃費」という計算式に入れるので、総合13位となりました・・・。これには、かなりがっかり。雨が降ったことで、皆さん燃費が良く、ガス欠になる車もいなかったこと、自分たちの作戦が中途半端だったことが敗因です。
今回のリザルトは、ハイブリッド系や小排気量の燃費の良い車が圧倒的に有利。自分たちの車の勝機は、朝のポイント計算式の発表で、見事になくなってました。これが、エコ耐久の醍醐味とはいえ、結果としてトップの燃費を見てしまうと、はなから勝ち目のないレースでした。予想外の惨敗結果に結構がっかりです。
帰りには、近くのレストハウスで食事。昼食はおにぎりとミニカップ麺だけだったので、ある意味久々の食事。
もう気持ちは、来年の大会に向いてます。
これからも、レギュレーションが当日発表されるのなら、燃費重視の車と走行距離重視の車と二台持ち込んで、2チームエントリーだね、なんて話をしたりしてました。
この日は、一桁の気温で天候はウエットで、9時過ぎから19時近くまで外にいたこともあり、嫁さんは体調を崩してダウン・・・。Ryoさんも風邪気味らしく、元気がありません。なので、とっとと解散しますが、問題は、家までの距離。
それぞれ200㎞~250㎞離れた地までたどり着いたときには、もう日付は変わってました。自分たちが家に着いたのは、25時過ぎ・・・。楽しくも辛いレースでした。ある意味、帰路が一番の耐久レースで、一番エコ走行ができました。と、お約束の締めでブログを閉じたいと思います。
参加された皆さん、お疲れ様でした。また、来年会いましょうね~~。
追記:
スタートからゴールまでのライブタイミングの画像は、
こちら。