鈴菌感染者の皆様、こんにちは。
ところで皆様は、『
クソモデラー珍作』という作品をご存知でしょうか。
新都社(ニート社って読むの?)のHPでご覧いただけます。
個人的オススメマンガ第5位くらいです。
最近は、なんか天候が不安定じゃないですかー。
雨の日なんかは、素組とかしたくなりますよねー。
ということで・・・
じゃーん!
見よ!俺のLBX!!
いやこれはザクでしょ?とか言わないように。
これはザクではない、ダンボール戦機というマンガ(アニメ化も、されてます)に出てくる、デクーと呼ばれるLBXです。
モビルスーツではありません。LBXです。何の略かは忘れましたけど(オイッ!
ダンボール戦機はDS、PSP、PSVでゲームも発売されており、発売元はあの何でもかんでも妖怪のせいにするレベルファイブです。
子供向けゲームであるため、シンプルでいながら、オタク達の心をグァシ掴みするようなデザインのロボや合体ロボが登場します。
攻略にはそれなりに戦略も必要で、大人が少年の心に戻って楽しめるオススメゲームです。
さて、そんなダンボール戦機に出てくるこの
むさ苦しいロボットを、今回は作ってみようと思います。
実を申しますと1年程前に、三菱 A6M零式艦上戦闘機(a.k.a. 零戦)のエンジンとその周りの外装、コックピットを作った時点でモーレツに飽きて、漬け物石と化しております。
今回、クソモデラーやわらかは、このLBXを完成させることができるのでしょうか?
箱を眺めて満足する前に、まずは最近のプラモのランナーを見てみましょう。

こんな感じです。
凄い・・・進歩してる・・・。
いや、私が初めて作ったガンプラはガンキャノンなんですけどね。
あの頃は、HGUC(ユニバーサルセンチュリー)と呼ばれる1/144スケールの色付きプラモが発売されはじめた時期で、ランナーと言えば、赤一色に灰色一色みたいな。
こう、なんていうか、いや、このパーツは赤だとまずいだろーみたいな感じでした。分かりにくくて申し訳ない。
旧キットに至っては、全て真っ白なランナーでしたので(今思うとそれはそれで塗装しやすくていいんですけどねw)
これを見ると、なんということでしょう?
色の付いたランナーに別の色が付いたランナーがくっついてる!
おまけに、MG(マスターグレード)クラスにならないと付いてこないクリアパーツが惜しげもなく、くっついているではありませんか!
おまけに、タッチゲート処理(?)されていて、パーツが手で切り離せるという精度の高さ。
色プラの深刻な問題であった樹脂の色ムラなんかも、ほぼありません。
いやぁ・・・。すごいっすね。
子供向けプラモってのもあるかと思うのですけど、こりゃ、致せり尽くせりじゃないでしょうか。

組み立て説明書もオールカラー!ラストページには、マンガも付いてくるといった豪華仕様で、お値段、高いんでしょ?
いや、これが千円弱で買えたんですよ。ありえねえと思われるかもしれませんけど。
(今は少し値上がりしてるようで、2000円くらいになってます。デクーの派生機、デクー監視型は、まだ込み込み1000円弱で買えます。)

こないだカウルを修理したときのスプレーが盛大に余っていたのでこいつを噴いて、スズキカラーにしようと思ったのですけど・・・。
パーツが溶けました(´・ω・`)ショボーン
やっぱ車用の塗料はプラモに使っちゃいかんね。
本当は、素組みしてからヒケやバリを取って、繋ぎ目の処理なんかもした後で塗装するものなのですが、面倒なのでランナーのまま塗装しました。
これもあって、ほぼ全てのパーツが溶けましたOTL...
でもまあ、なんとかするしかないので、とりあえずサーフェイサーを噴いて凹凸を均しておきました。

さあ、組み立てに入りましょう。
これはLBXの胴の中にあるコアパーツと呼ばれる部分です。コアパーツとフレームパーツ、この2つを組み合わせて動かすのが、このLBXと呼ばれるロボットです。
プラモでは割と割愛されるこういう部分も、きっちり再現されている辺りに、愛を感じます。そして、この、どうでもいい部分にクリアパーツが奢られているあたりが、本当に好きです。

蓋しちゃうんですけどね。

クリアパーツをはめ込むだけでなく、銀色のシールを組み合わせることで、クリアパーツの光ってる感を出す構造になっています。
[外側] クリアパーツ 銀シール [パーツ]
こんな感じです。
そういえば、最近はこういう写真から指紋が取られるそうですね。対策を・・・
ってよく考えたら、そんな資産持ちじゃないし、指紋認証するようなセキュリティ掛けてないじゃないwwww

サフの次に噴く、基本カラーはTAMIYAカラーのライトサンド(TS-46)とライトグレー(AS-2)。ライトグレーは旧海軍カラーです。

武器なんかもじゃんじゃか組んでいきます。
ここで、以前購入した『
お湯で暖めると柔らかくなって型を取れるヤツ』でマガジンの型を取っておきました。

この型にプラリペアを流し込んでやると、ご覧のとおり、マガジンが複製できました。
やったぜ!
しかしこれが問題でした。プラリペアで作ったこのマガジン。
恐ろしいくらい固い。
少し加工したかったのですが、こいつは没になりました。
お次はこのアフターパーツ。

バーチャロンのプラモを出してることで有名な(ん?)コトブキヤの四角バーニア。
こいつの中からグッとくる形のを探して切削!

本来、頭パーツにツノが生えているのですが、このツノを横に移設して、頭頂部にセンサーとして四角バーニアを取付。
クリアパーツのランナーの枠から削り出して、バーニア奥に取付。
さらに、プラリペアを盛って頭部センサー的なアレを作ってみました。
デクーが装備しているハンドカノン的なヤツは、確か設定上は爆発属性。
イメージとしては、徹甲弾をセミオートで発射するものだったと思う。
なので、反動が凄そうなのだが、ストック(銃床)が無い。
このままだと、発砲と同時に腕が跳ね上がって、照準精度が落ちるのではないかという、よく分からない妄想の果てに、それっぽい感じのストックパーツを、これまたランナーの枠を使って作成してみました。
あとは、然るべき場所にマスキングを施して・・・。
久しぶりのこの自作感。
楽しいぃいいいいいいいっ!!

頭部パーツと射撃武器パーツが、出来上がってきました。
胴、両腕、両足パーツも同様に作っていき・・・。

おお。
なかなかイケてるやないか。
久々に作ったわりに、なかなかの精度だ。

ポージングも、結構自由度が高い。
特に、このデクーというロボットは関節がかなり自由に曲げられます。
そして、バツマルの鉛筆。

一休みして、今度は迷彩柄を入れて行こうと思います。
ここに塗られているのはマスクゾルと呼ばれるもので、液体のマスキングテープといったところです。
そして、やはりバツマルの鉛筆。

これがマスクゾルです。塗ってから20分くらい放置すれば粗々(
ほぼほぼ。新語らしいですね。使ってみたかった)乾燥します。

TAMIYAカラーのダークグリーン(AS-1)こちらも旧海軍カラー。
まあ、合わない訳がない。
というか、思った以上に私好みの色でちょっとバイブス高めっ!!!(オッサン無理すんなよ。)

一度バラして、マスクゾルを剥いだ後、塗装面をなめらかにするために、#400、#600で水研ぎしました。
その後、墨入れ(ガンダムマーカー スミ入れペン 拭き取りタイプ)して、テキトーに汚し処理しました。汚し処理には、タミヤウェザリングマスターAセットを使用。
かつて、ガールフレンドなる者に聞いたところによると、
『タミヤウェザリングはファンデーションとかアイライン入れるやつで十分代用できるよ。というか、そっちの方が安いし、使い勝手良いよ。』
とのことでした。
食玩のスターウォーズのR2D2如きに、上手いことスミ入れして汚し処理されていたのを見て、日々メイクで鍛えてる人達はやっぱ違うなぁと感心した記憶が・・・あったような気がするが・・・日々の雑踏の中でかなり薄れてきているような気がしないでもないような・・・。
弾痕は鉄ヤスリや半田コテでブッ刺してその後薄めたエナメルカラー(フラットアルミXF-16)を細筆で流し込む感じで。
最後に、クリアーを全体に吹き付けてウェザリングを固着させます。
LBXは、そして特にデクーはパーツをバラして組み直すのが簡単なので、本当に作業しやすいです。

お次はこれだっ!
何のことか分からないと思うが、これはどう見てもアレだっ!
・百均の滅菌ガーゼ
・パレット
・絵の具(ホルベインの透明水彩・・・。クソ高いくせに意外と使ってなかったので・・・)

色んな色を混ぜて着色します。
十二色相環に従ってそれらの色を同量程度混ぜていけば黒っぽい色になるはずです。
あとは、心の赴くままにってとこでしょうか。

次はクレパスの準備。
クレパスって柔らかくて、本当に描きやすいよね。
おまけに書き味も非常に滑らかだし、油成分多めなので水を弾くし。
ものすごく好きだわ。この画材。

ガーゼを油で汚すようなイメージでクレパスを塗りつけました。
あまり違いは無かったかもしれませんが、少し汚し感が出たと、個人的には思っています。

ガーゼは裁ちばさみで適当な大きさに切ってから、水をつけた筆でなぞるようにして、巻き付けていきます。
普通のハサミで切ると切断面がワシャワシャになるので裁ちばさみを推奨します。
小学生の時に買わされた裁縫セットを探し出しましょう。
大体巻き終えたら、紙皿か何かに木工用ボンドを出します。
そこに水を足します。比率でボンド:水=3:7くらいでしょうか。とりあえず、ボンドがネトネトしない程度に水を混ぜて筆でガーゼに塗り込みます。
という小技なのですが、こちらのサイトを参考にさせて頂きました。どうもどうも。
https://seniorcat.amebaownd.com/posts/2217375

と、いうことで、迷彩ネットみたいなのを巻いてミリタリー感MAXでおとどけしております。
おい、その、左手に持っている刃物のようなものは何だ?って感じですけど。
ところで、バツマルの鉛筆はまだここに鎮座されておりますね。

刃物のようなものは、これも同じくコトブキヤのアフターパーツです。
マチェットと、書かれていましたが、これは私には折りたたみ式ブロードソードって感じに見えます。
余計なモールドとかは全てパテ埋めして出来るだけシンプルな形になるようにしています。
塗装とか、その他諸々の処理が雑なので全体的に野暮ったくて、とにかく粗雑な感じですが、そもそもマチェットって粗雑な刃物なので、別にいいよねw
LBXシリーズは、コトブキヤの追加武器をほぼ無改造で持たせることができます。
このマチェットは、持ち手部分を0.2mm程削りましたが、少し遊びが出来てしまいました。恐らく0.1mm程度の切削で十分かと思います。

最後の仕上げに、ずっと温存していたものを。
結構初期の段階でマガジンの型を取りましたが、ここにタミヤのポリパテを流し込んで追加マガジンを3個作りました。
マガジンは設定上、銃の内部まで挿入されているので見えがかっているマガジンよりも実際のマガジンは長めになるはずです。あくまで妄想の範囲ですが。
なので、型を取った後、これを延長する形で追加マガジンを1つ製作。
これの型を再び取って、残りの2つを複製しました。
3つのうち、ビミョーな感じに仕上がった2マガジンはピンバイスで直径1mm程度の穴あけをし、1mmプラ棒をタミヤセメントで接着後、左腰装甲に突き刺すようにして接着。
替えのマガジンを腰部に追加しました。
1番綺麗に仕上がったマガジンは、射撃武器のマガジンをダブルマガジン化するために使用。
複製に用いるマテリアルは、プラリペアの方が流動性が高く、空気も入りにくく、さらに硬化速度も速いのですが、強度が高すぎます。
複製後に加工する場合は硬化後の強度が高すぎないものが良いと考えます。
最も加工しやすいタミヤラッカーパテは、そこそこの流動性がありますが5mm程の厚みのあるマガジンは、3日経っても硬化しませんでした。
ネットではレジンという流動性が高く、硬化速度も速いマテリアルを用いる方法がありますが、調合がシビアであり、塗料の相性が悪い場合があるため、素人には難しそうでした。
レジンと、ラッカーパテの間を取る感じで選択の余地があったのがタミヤのポリエステルパテ(通称、ポリパテ)。
こちらは、いわゆる1液2型と言われる接着剤のようなもので、2つの化学物質をテキトーにねるねるねーるねすればテーレッテレー!60分もあれば硬化する簡単お手軽パテのできあがり。
流動性はラッカーパテより少し劣る感じで、練る際に空気を多く含ませると硬化後に空隙ができることが多々。練ってから3〜5分が盛りつけ限界時間(逆にこれを上手く使うと、結構モリモリできる)であり、スピード勝負でもあります。
2液を混ぜる分量もテキトーに混ぜれば色が変わるので分かりやすく、硬化後の加工しやすさはピカイチでいて、ラッカーパテよりも引張強度がありました。
ポリパテである程度形を作り、空隙や微調整をラッカーパテという風に使い分けても良いかもしれません。
と、えらく熱くパテについて語りましたが。

ついに完成である!(なんか後ろにいる。けど、気にしてはいけない。)
毎日、GSX-1300R隼の1/12ダイキャストに座って頂いておりました、サターンさんに今回は犠牲になってもらいました。

やっぱり後ろのヤツが気になるね。

マチェットは背中に担げるようにフックを取り付けました。
替えのマガジンの感じも悪くないですね。良くはないけどね。
しかし、グレゴルーの
『万一奴等と出くわしたとしてもだ、ここ迄チューンされたマシーンは、持って居まい』
というセリフでも聞こえてきそうな勢いだ(自画自賛乙)

二体ともいわゆる悪役キャラなので互いに銃を向け合うことはありませんが・・・。
ダブルマガジンの接続にとりあえずマスキングテープを貼っていますが、ビニテの方が良いかもしれない。

クソモデラーやわらか!
LBXデクー!なんとか完成!
やったぜ!!