BAL / 大橋産業 チューブレスタイヤ用パンク修理キット　パワーバルカシールタイプ  

スペアタイヤに代わる装備として現在主流となっているパンク修理キットですが、コンパクトで軽量な反面、実際に使ってしまうとその後がいろいろ面倒なことも知られています。
（どう面倒なのかを詳しく知りたい方は、ググってもらえればたくさんの情報が出ていますので見てみてください。）
個人的にも少スペースなこと以外はデメリットしか感じられず、いざとなっても使いたくないアイテムで、現車でも夏用・冬用で各1回ずつパンクを経験していますが、デフォルトのパンク修理キットは使わずに工場まで移動できたのは不幸中の幸いでした。

そんな理由で前々から代替品として本品の積載を考えていて、デフォルトの使用期限がとうに切れて（2020年4月）いたこともあって、今回本品を調達しました。
※現時点で法的にパンク修理剤やスペアタイヤの積載義務はないので、未積載や期限切れであっても整備不良には該当せず、これを理由に車検で不合格になることもなく、あくまで自主的な安全担保のための装備品という位置付けになります。

自車には純正OPでスペアタイヤ積載キットが存在するのを先輩諸氏の情報を拝見して知ってはいたのですが、キットとテンパータイヤの調達コストを調べてみると意外と高額になり、加えて4WDの自車はデフォルトで2WDよりも狭い収納スペースがほとんどなくなってしまうため断念しました。
本品とデフォルト装備のエアコンプレッサーを積載しておけば、その場で修理が可能です。

若いころに自動車関連の仕事をしていて、このタイプでそれなりの数の修理をしたことがあるのですが、特段の技術を要するということもなく、信頼度も高い修理法だと思います。
ただし、修理したタイヤは使いたくないという方がいらっしゃるのも事実で、そういう方は迷わず新品に履き替えてください。
本品のパッケージにも詳しく説明がありますが（参考画像添付）、経験則から補足するなら、「異物の角度を確認し、スクリューリーマーとインサートニードルは異物が刺さっていたのと同じ角度で使う」という点でしょうか。

修理に必要なものはセットになっていますが、最後に飛び出たシール剤を切除する必要があるため、ハサミないしはカッターも用意しておくと良いと思います。
※車載工具にプライヤーがない方は、ニッパーかプライヤーも積んでおくと異物を抜く時に便利かと思います。
私は自動後退でもらったケースがあったので、本品と余っていたカッターを入れてラゲッジのアンダーボックスに収納しました。

何より出番のないのが一番ですが、本品の調達コストは一回のパンク修理代より安く済み、修理キットのような4～6年という使用期限もないので、長期保管時のエコセメント（接着剤）の硬化だけを気に掛けておけば大丈夫でしょう。

【仕様等】
品番：831
内容：スクリューリーマー×1，インサートニードル×1，エコセメント×1，パワーバルカシール×3、釘×1
製造元：マルニ工業株式会社
その他：別売りで「パワーバルカシール＆エコセメント補充用」あり。