
今日は9月15日。
そうです。1年前の今日、
仙台ハイランドレースウェイが閉鎖となった日です。
ハイランドを愛し、ココを走りに通い詰めた多くの人達にとって、今日は一生忘れられない日ではないでしょうか・・・。
かくいう私もその一人です。
写真はハイランドでの、最後の最後の3時間耐久レース、出走を待つピット前。
これ程まで長い間楽しませてくれたコースで、最後の日まで走れた自分は幸運だったと思います。
クルマの前にちっこいのがいますが、コイツが数年後に成長し、高卒後免許取得したら
DB8に乗るそうです。はてさて、どうなるコトやらですが・・・。
それはさておき、閉鎖後しばらくは、仙台ハイランド復活?なんて噂もちらほら流れていましたが、
去る8月31日に遊園地も閉園され、ゴルフ場のみが残り、いよいよ静かな山奥になりました。
もしかしたら・・・と淡い、本当に淡い期待を寄せてはおりましたが、
さすがにもう復活は有り得ないだろうなと。。
ハイランドの思い出はもう、ありすぎて書ききれません。
97年9月21日、山形はTDクラフト主催の走行会に、弟に誘われて
当時の愛機DA8で参加したのが初走行でした。
初走行は、それはそれはウェットなコンディションで、ラインなど全く分からず、
とにかくコースの外に飛び出さないようにと、おっかなビックリで走ったものです。
それからというもの、コースの不思議な魅力に完璧にハマりました。
その後も走行会に参加するようになり、少しずつ走り方が分かってきたような気がしてました。
今の愛機DB8に乗り換えたのが、ちょうどその頃です。
そして、ハイランドといえば、東北NO.1決定戦!
この草レースに、2001年の第1戦に参加させて頂いてから、ますますハマっていきます。
NO.1に参加するようになったきっかけは、hiro@ae86氏のお誘いがあったからこそ。
どういうイベントなのか良く分からないままに、参加してみてまたビックリ。
なんというか、その・・・、このアホみたいに速い人達は一体ナニ?!・・・的な。
カルチャーショックのような、なんだかもう、住んでる世界が違うような・・・。
えらい場違いなトコロに来ちゃったカモ?・・・(汗)。
それがNO.1の第一印象でしたねぇ。
それでもNO.1にハマってしまったのは、ハイランドの面白さゆえなのか、
レベルの高い方々に混じっての草レースの面白さだったのか・・・。
NO.1に何度か参加させて頂き、少しずつ場の雰囲気にもなれてきたこのトキの写真は、
2002年11月17日のNO.1最終戦。ピット内に見覚えのある86が居りますねぇ。
この日の決勝では、後の語りダネになるようなびっくりな出来事があり、
レース終了後には、hiro@ae86氏には大変お世話になりました・・・。
この当時DB8は、給排気とアシとブレーキ関係だけの強化で、あ、それと黒ボンか。
そしてタイヤはBSのRE540Sと、本当にライトな仕様でした。ECUもデフも純正でしたし・・・。
それでも、2分11秒台のラップがポンポン出るインテRって、4ドアもやっぱり速かったんですね。
しかし、それよりも速く走っていたこの86は一体・・・。。でもホント楽しかったですねぇ。
この頃はまだ地元企業に勤務する営業マンをやっておりまして、
日曜日は絶対に休めない環境下にありました。
しかしNO.1の開催日は大概は日祝日。どうやって参加するか、、
そうです。仮病を使って休むしか参加する方法がなかったのです。。
(もう時効だし、まぁイイでしょ・・・。)
そんなこんなで毎回の参加は無理でしたので、1~2回/年とか、
トキには残念ながら全く参加できない年もありました。
その後、転職や、転職先の倒産やら、震災やらで、なかなか走れない時期もありました。
DB8も年月と共に、少しずつ劣化していきました。
月日は流れ、
2012年11月3日、およそ5年振りに、NO.1のNAラジアルEXクラスに参加させて頂きました。
久々にも関わらず、ラッキーもあり、いきなり3位入賞で賞品まで頂きましたが、
DB8の痛み具合もいよいよ深刻化してまいりました。
ついに2013年の春、DB8はお世話になっているショップの社長様に大手術をして頂き、
外装はそのままで、リフレッシュとバージョンアップが施され、まさに生まれ変わりました。
NO.1にはその後、ラジアル最速NAクラスで毎回参加させて頂きました。

これは2013年の第2戦。
そして、昨年の8月31日。ハイランドで最後の開催となった東北NO.1決定戦。
もとい、この年は、素人負けず嫌い決定戦でしたね。
ラジアル最速NAクラスの決勝スタート直後です。写真のほぼ中央が我がDB8。
(主催者様、写真たくさん拝借させて頂きました。有難うございます)
東北NO.1決定戦は本当に楽しい、ガチな草レースです。
当然、遊びとはいえレースですから、あちこちで結構な本気バトルを、皆さん展開されてます。
リスクも伴います。時にクラッシュ、コースアウト、ブロー等々、危険が危ないコトもたくさんあります。
前寄りのグリッドからスタートされる上位陣の皆様方は、クルマもドライバーも
ホントに素人ですか??的なレベルの方々・・・。
それでも、真剣に遊んでいる姿は、見ていても、参加していても、リスクはありますが、
どうにもやめられない楽しさがあるんですね。
今年から、SUGOに場所を移し、11月には最終戦がありますが、
やはりハイランドでのNO.1参加が、自分にとっては最も贅沢で、楽しい、非日常の時間でした。
そこで学んだコトも多く、趣味でありながら趣味の領域を越え、
何か、精神的な鍛錬をもしていた場だったようにも思えます。
NO.1の主催者様、同クラスでご一緒された皆様方、SUGOでの参加時にも、
また宜しくお願い致します。
こうして、NO.1が中心だったハイランドでの楽しい時間は、いつまでも続くとばかりに
呑気に思っておりましたが、閉鎖の告知はあまりにも突然で、それは大変な驚きでした。
ほどなくして、最後の日である9月15日、3時間の耐久レースが開催されると知り、
最初に私をハイランドに連れ出した弟、最初にNO.1に連れ出した86氏、
いつのまにか弟子のような存在になっていたセリストくんと、私の4台体制の即席チームで
最後の記念走行にエントリー。
耐久の数日前、最後のマイペースラップに参加した際の一枚。

10年以上前からの変わらぬツーショット。
クルマは変わらないけれども、それぞれのドライバーは同じようにフけたぞ、と。
そして迎えた最終日。
この日はもう、バトルもタイムもさほど重要ではなく、
皆さん思い思いにハイランドのコースにお礼参りしていたようです。
私も耐久は実は初めての経験でありまして、いつものNO.1の感覚で走ったら、
さすがにクルマがもたないかなと思いまして、ペースをあまり上げすぎないように。
なんて考えておりましたが、コースに出て、周りにクルマがいれば、隣が外車だろうが
ドンガラのレースカーだろうが、やっぱり踏みたくなるのがレース好きの性。
Sタイヤの耐久マシンに囲まれて走るのもなかなかに楽しく、あっという間に自分の
持ち時間は過ぎていきました。
ラスト1周のサインがピットロードから出され、本当に最後の最終ラップには、
このコーナーに何百回飛び込んだっけかなぁ・・・とか、
ココで抜いたなぁ・・・、とか、ココで抜かれたなぁ・・・とか、思わずウルっと来るものが・・・。
最後のヘアピンを立ち上がり、ピットロードに向けて右側のラインで3速にシフトアップ。
ピットロード入り口手前で、DB8はもうガス欠症状が出てました。
偶然にしてはあまりにも出来杉くん。
でも本当に残り1周すら全開で走れない状況でのピットイン。
十分に走りきった。そんな充実感で一杯でした。
レースの結果はあまり意識していませんでしたが、モニターをチェックすると、
クラス別の順位ではなんと3位にいるではないですか?!
おぉっ。これはもしかして、もしかする?
少し欲が出始め、にわかに盛り上がってそのままアンカーの弟がゴール。
「よっしゃぁ!3位入賞!!」
歓び勇んで表彰式を迎えるも、ウチのチームではないチームが3位と。
・・・?。どゆコト??
と、チーム皆で「?」マークをアタマに浮かべ、主催者様に確認したところ、
どうやら主催者様のクラス分けが間違っていたらしく、ウチは4位と・・・。
なんだか一気に突き落とされましたが、最終日にまでこんなに楽しませてくれるのも、
それも含めてハイランドだなと。皆で爆笑。。
何年にも渡って、最高に楽しい時間を与えて貰った仙台ハイランド。
ココが存在していた時に、クルマ遊びが出来たこと。
大変な幸運だったなと、思えてなりません。
ハイランドで学んだ多くのコトは、当然SUGOや他のサーキットでも十二分に生きてくるでしょう。
最後のパレードランで、「道場に、礼!」をしてきました。
仙台ハイランドレースウェイ インテグラタイプR E-DB8
Best Lap Time : 2’08.358 / 2013.11.03 東北NO1決定戦 予選
クムホ V700
仙台ハイランド、17年もの長い間、本当に有難うございました。
そして、ハイランドがなくなっても、クルマ遊びはまだまだ続きます。