免許がとれるようになる大分前。
話しは自分が3歳児位。
父がバスの運転手で家には農機具や
おっきなトラクターがあったことから
乗り物が好きになるのは間違いなかった。
それでも好きな乗り物はいわゆる
働く車達。
親戚がダンプの運ちゃんだったので
1番好きな車はバスじゃなくてダンプだったʬʬʬ
バスは2番目でよく父の運転するバスや
高速を走る大型バスに乗っていた。
農作業をする父がとてもかっこよく見えて
偉大な大人だとこの頃初めて意識し始めた。
叩かれるかもしれないが
家の敷地内だがトラクターも7歳位から椅子に
座り始め、10歳位には運転していたʬʬʬ
今の世なら炎上案件ですʬʬʬ
時代ですねʬʬʬ
車の趣味が変わったのは中学になってから
たまたま見たマガジン。
漫画「ジゴロ次五郎」
まだそっちの車には今じゃ考えられないほど
無知だった少年は
その漫画に出てくる妖車「シルビア」に魅せられた。
そっち系が好きな友達に、本当に「シルビア」
ってあるのかを聞き、漫画のシルビアがS13で
実はS15まである事を知ったʬʬʬ
その時に別の友達が見せてくれた本「ドリフト天国」
実際のシルビアを目の当たりにした少年は
猛烈にのめり込んでいった。
特に
S13ではなくS15にʬʬʬ
GPスポーツのS15がたまらなく痺れた。
その日からただ通ってただけの日産の前を通る時に
看板に「シルビア」の字を発見し、初めて日産車なんだ
と認識したʬʬʬ
それほど興味が無かったʬʬʬ
しかし
知ってしまった。
染まるのに時間はかからなかった。
この日からただ部活でテニスをしながら
モテたいなーと思うだけだった少年の人生に
「シルビアに乗りたい」という目標ができた。
日に日に募る想いは強くなり、愛読書が
コロコロやボンボンから
「ドリフト天国」になった。
親に話すと猛反対されたっけʬʬʬ
まぁ反対する理由があったからなのだが...
しかし
反対されたらされるだけ反発し
乗りたいから
「シルビアに乗る」
に目標が変わっていった。
必然的に他のいわゆるスポ車にも興味がでてきて
Z32、ランエボ、GC8、32スカイライン、
DC2、ハチロク、FD...etc
詳しくなり、車雑誌を読み漁り
部品名称やメーカー名を覚えるようになった。
街で見かけりゃ「あ!」と反応し、目を輝かし
颯爽と走り、操る大人に憧れた。
高校に入ると早く免許を取りたくて仕方がなかった。
家の敷地内で軽トラによるMT練習、坂道発進
暇さえあれば練習していたʬʬʬ
この時ばかりは無駄に広い庭をありがたいと思った。
無事に免許もとり。
相変わらずシルビアを反対する親を説得し
遂に念願の「S15」を手にいれた。
もちろんターボ、スペックR。
1番最初に弄ったのは
あるある、「ポジション」
しかも青ʬʬʬ
若いですねʬʬʬ
今じゃ絶対にヤらないですʬʬʬ
憧れたシルビアに、やっと乗れた喜びは強く、
毎日が幸せだった。
しかし
憧れだったはずの「大人」が
今度はいきなり「ライバル」になった
いや、ライバルなんて烏滸がましい程の
初心者ドライバーだったが
とにかく「大人」に嫉妬した。
理由は単純、大人ならではの弄れる経済力。
少年は短大に通いながらバイトをし、
少しずつ弄り始めたばかりだった。
テールを変えて「個性」を出したかった。
当時出たばかりの
ウィンカーポジションを地元じゃ
1早く(本当に自分が地元じゃ最初と思ってる)
取り入れ、縁あってフロントエアロも手にいれた。
しかし
大人たちに近づいては
依然として離される。
大人は
当たり前だが
いつも少年の先を歩いている。
また
少年は大人に憧れるようになる。
15にのり始め、先輩や、大人と出会い、話し
勉強していくことで
嫉妬から
目標
になった。
また
人生の目標が生まれた時だった。
まずは理想のS15を明確にし、理想の1台を見つける事。
その車両はNOB谷口S15。
理想の、憧れの、目標の
「大人」
に近づきたくて
弄っていった。
自分で弄れば愛着も湧いた。
二十歳になると
今度は自分にも後輩ができた
依然として大人はいる。
自分は少年ではないが
大人でもなかった。
弄れば弄る程他の部分が気になりだし
大人の凄さを目の当たりにした。
しかし
その時に教えてもらい、頼りになるのも
「大人」
だった
仲間も増え
仲間と相談したりしながら弄ったりして
大人に負けまいと足掻いた。
LEDチューンなら負けなかったʬʬʬ
働き始めると、ようやく彼にも余裕ができた。
好きな憧れのホイールに
弄りかたの冒険。
これが大人か?
と錯覚し始めたが
まだまだ大人達は越えられない...
ちらほら大人達からも認められ
今度は後輩達からも「良いなぁ」
の声が聞こえてきた頃、
自分も大人か?
と意識し始めた。
自分の理想に近づけた大好きなシルビア。
転機は25歳。
彼は天狗だった。
中学から始まった彼の趣味はスポ車だけではなく。
VIPやワゴンも好きだった。
特にVIPは大好きで、車種は詳しく無かったが
シルビアに乗りながらもずっと好きなジャンルだった。
シルビアもVIPを意識した弄り方に落ち着いていた。
そんな彼は
ひょんな事からVIPの世界に足を踏み入れることになった。
そこで
彼に
さらなる壁が立ちはだかり、その鼻をへし折った。
決して追い付く事ができない大人達がそこにはいた。
ハマればハマる程。
夢中になればなるほど。
当たり前のように大人達は前を歩いている。
道を作ってくれたり。
手を差しのべてくれたり。
圧倒的に突き放されたり。
25歳の彼はまた嫉妬していた。
彼は今28歳。
だいぶ後輩も先輩も仲間も周りに増えた。
あの頃のシルビアを目標にしていた少年は
今の彼の状況を夢に見ただろうか?
まさか自分がそうなると思っただろうか?
世の中は変わり。
今じゃ18歳からVIPを乗り回す若い子たち。
あの頃の少年が憧れた大人。
その立場に今。
自分が立っている。
いや。
立てているんだろうか?
18歳や20歳位の子から
あんな大人になりたいなと
憧れられているか?
あの頃の少年が憧れた大人に自分がなれているか?
ゼロクラはまさに今が旬。
若い子でも買って弄って、エアロだエアサスだ組み、
逆に大人だったはずの自分でさえ羨む位だ。
シルビアで持ってたはずの「個性」
それが中々難しいのがVIPの面白いところ。
しかし、シンプルは壊せない。
大人ならではの頑固な自分の好みだから。
しかし
このままでは
埋もれてしまう。
強烈な「個性」と「自己満」と「優越感」がほしい。
そうなれば
あの頃憧れていた「大人」の「余裕」が
生まれるのではないか?
...
憧れられる大人になっているのか?
...
憧れられる大人になっていたい。
...
きっと
ゴールも答えも無い。
教えてくれる大人もいない。
わかるのは。
憧れの大人は
いつまでも大人。
若い子でも
憧れになる子はいる。
歳とか序列じゃない
「大人」
という存在。
また
長い人生の目標が見えてきた。
次回
タイトル
「個性」
に続きます。
いつ上がるかはわかりません。
長ったらしくてすみません❗(゜ロ゜)ハァハァ💦💦
どうも❗✨
僕でした✨(* ̄∇ ̄)ノ🎵
Posted at 2017/09/15 21:17:55 | |
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