
今回はタイヤ交換ついでにアライメントも調整してもらうことにします。勿論フロントのみです。
(リアは測定だけ)
アライメントは新品タイヤで測定・調整するのが理想なのと、既にこの段階で5,000kmも走ってしまいましたが、交換前のノーマルの状態も知ってみたいという好奇心もあり、またその状態に依っては、今後の判断材料にしようというわけです。
本当ならサーキットを走るときと街乗りとではアライメントも変えるべきですが、「中庸」を目指すわけなので(「面倒」なので、とも言い換えられる)、自分なりに模索します。ただ既に漠然としたイメージはあるので、確認レベルかもしれません。
まずは、ディーラーからもらった資料から。
DJ(2WD)のフロント・トータル・トーインは11分±10分だそうです。
ということで、指定通りならトーアウトにすることはないのです。
キャンバー角は-26分±45分、つまりネガティブに振っても1度11分、ポジティブで19分まで。
リアは、トータル・トーインが24分±22分、キャンバー角が-1度29分±45分です。
そしてノーマル状態の実測結果ですが、
フロントキャンバー角:-35分(左)、-1度2分(右)(左右でほぼ30分の違い)
フロントトー:16分(左)、11分(右)(トータルトーイン28分=1分の違いは左右の端数? 何にせよ上記の推奨最大値を超えています。)
リアキャンバー角:-1度23分(左)、-1度11分(右)
リアトー:13分(左)、17分(右)(トータルトーイン30分)
はい、リアは最初からそこそこネガティブキャンバーで、しかもしっかりとトーインなのです。
まさに!これではジムカーナは大変そうですね。つまり、ケツを振るのが大変だってことです。なので、逆に高速道路やダウンヒルを不安なく運転できる理由がこれで明確になった、というわけです。普通に走っていてアンダーステアですから、アライメントもその通りの値を示しています。
アンダーステアなのにナーバス?
第一印象でそのことを記しましたが、微妙にハンドリング調整を強いられる感覚について。
曲がりにくいのに何故?ってことです。
上記の通り、個体差だと思いますが、フロントのトーが実測で僅かに推奨値を超えたトーイン状態でした。ということは、路面の轍を拾いやすい状態だったと思われます。元々直進安定性重視のフロント・トーイン状態ですが、行き過ぎると弊害もあるわけです。また、タイヤの扁平率とタイヤそのもののキャラクターも無関係ではないと思います。
兎にも角にも、フロント、リアともにバッチリトーイン、リアはそこそこネガキャン。そしてホイールベースが80mmも伸び、トーションビームアクスルの取り付け位置変更など、とにかく難しいことはわからないけど、そういった諸々の理由から、コンパクト・カーらしくないドライヴ・フィールを生んでいるのだろうと思うわけです。
少々脱線します。
ちょうどデミオの改良版が発売されたばかりですが、今回の目玉は「GVC」でしょうか。
もしかしたら、上記の通り、一般的な安全性(安定性)を考慮してアンダーステア方向に振ってあるアライメントの弱点を補うのにハイテクを使用したのかも?って閃いたのですが、違うのでしょうか?(オフィシャルサイトの文面を読んだだけで、ビデオ類は未視聴、当然未試乗なので、あくまでも思いつきです)
アンダーステアはその名の通り、言って見ればステアリングの切り遅れ(不足)みたいなことですが、そういった症状はどういう時に起こるのか?っていうことと、なぜアンダーステアであるべきかなのです。
一般的に、FFはリアが特に軽いので、ただでさえオーバーステアになりやすい。オーバーステアだと曲がりやすいけど、それが仇になって不安定で不安にさせるわけです。
なのでFFは弱アンダーステアに設定しておくというのが、一般的な考え方でしょうか。
アンダーステアでは曲がりにくいからこそ、意識的にタイヤのグリップをきっちり使って曲がっていくための走り方をする必要もあるわけです。
だんだん深みに嵌まるので、この辺で。
(摩擦円=トラクション・サークルなど諸々はいずれ機会があったら)
*ちなみに15MBの前後差ですが、(車検証から)前640kg、後360kg。確かXDは更に元々の重量差のほとんど(100kg近く)がフロント分として重かったかと思います。
つづく。
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2016/10/18 00:13:26