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イイね!
2017年06月12日

最近の車名について

今日は生憎の雨です。
こんな日は家で「晴耕雨読」を決め込み、読書することにしています(と言いつつ畑はありませんが笑)

さて、今日読んでいいるのは1990年に出版された「レクサス/セルシオへの道程」
中学に上がったあたりに買った本ですが久々に読み返しています。

当時の子供の頭では理解できなかった開発陣の苦闘と、海外では日本車がまだ「安くて壊れにくい車」でしか無かった市場にプレミアム・カーで殴り込みをかけたトヨタ開発陣の話を興味深く読んでいます。

確かに当時、日米貿易摩擦は大きな問題となっていましたが小型車での話。
日本車が欧米のプレミアムカーに匹敵する車を開発することなど考えもしなかった時代だったのでしょう。

それに敢然と立ち向かったのがトヨタと日産だったのですね。(本書はトヨタの話ですが)

当初、セルシオことレクサスLS400はV6の3リッター程度で開発されていたようです。
しかし欧米のマルチシリンダー全盛の時代にV6では役不足と考えV8になった話や「LEXUS」というブランド名の他に「Cambridge(ケンブリッヂ)」「Chaparral(シャパラル)」なども検討された、また「Yetの思想」(端折って言えばまだまだ行けるぞ)等、とても興味深い話を読むことが出来ます。

さて、「セルシオ」という車名が無くなって久しいですね。
拙ブログ「マークXが消える?」でちょっと書きましたが、我が家でもF10が登場すると親父の愛車となり、そのあとF20→F30とセルシオを乗り継いでいました。

当時、小学生だった私に初代セルシオが登場した時のCMとキャッチコピーは鮮烈なものでした。
士別のテストコースを疾走するセルシオ、BGMはマーラーの交響曲第五番終楽章の終結部、そしてキャッチコピーの「トヨタ50年の歴史を超えた創造と挑戦の車、セルシオ」
いまでもはっきりと思い出せます(笑)

納車の日、家族でドライブに行きましたが80マークⅡとのあまりの違い(乗り心地、静粛性等など)ハンドルを握れない私でも「すげぇ車!」と感激したのも懐かしい思い出です。

また街でインフィニティQ45を見ると「絶対セルシオの方がカッコいい!」と判官びいきで見ていたのも思い出しました(インフィニティQ45もジャパニーズ・モダンを具現化した素晴らしい車でしたね。アクティブサスや銀蒔絵を施したインパネ等セルシオには無い装備で真っ向勝負でした)

このレクサスLS400とインフィニティQ45が市場に与えたインパクトは大きく、当時の欧米高級車がそれまで歯牙にもかけなかったプレミアムカーの分野で初めて日本車に脅威を憶えたというのは有名な話です。

さて、セルシオもですが最近、各社かつてのビッグネーム達が姿を消していっています。
トヨタでは「コロナ」「チェイサー」「クレスタ」「カリーナ」「セリカ」「スープラ」等など。
日産では「ブルーバード」「サニー」「セドリック」「グロリア」等。

他メーカーでもマツダの「RX-7」や三菱「ギャラン」等など・・・
ホンダは比較的、消滅したビッグネームは少ないですね。「シビック」も今夏また発売開始のようですし。

やはり時代の趨勢で昔の名前が消えていくのはしょうがないのかもしれませんが、子供の頃、普通に見ていた車達の車名が消滅するというのは寂しいものがあります。

勿論、消滅したとは言え後継車がある車はその名残が残っているといえるのでしょうが・・・
私の両親世代に「プレミオ」と言っても「なんだそれ?」という感じです(笑)
なので最近は面倒になって「プレミオ」だったら「昔で言うコロナ」、「シルフィ」だったら「昔で言うブルーバード」というと理解してくれます(^^;)

確かに私がフーガHVを買うときも、親父は
「そんな訳の分からん車、やめとけ」と言われ
「あーこれ、昔でいうセドリックよ」というと
「それなら間違いないな」と納得してました(笑)
それに今のGT-Rにしても「スカイライン」とか「スカG」と言ってます(笑)
既にGT-Rから「スカイライン」の冠は取れてしまってますが、やはり「GT-R」が憧れだった世代には「スカイライン・GT-R」の方がしっくりくるのでしょう。

また「シビックタイプR」がまた登場しますが
「今、シビックはなんぼ位するんだ?」
「これで450万位らしいよ」
「何!シビックが450万もすんのか!」
だそうです(笑)
ま、「タイプR」の凄さを言っても恐らく「シビック」は大衆車だと思っているからでしょう。

それにしてもこれらビッグネームを塩漬けにしておくのもなんだかもったいないなぁと思いました。
例えば「クラウン・マジェスタ」は「セルシオ」にするとか「86」を「セリカ」にするとか・・・
でも私よりずっと優秀なマーケティング部門が考えての車名ですからやはりダメでしょうね。

私より若い世代が私~さらに還暦を迎えるあたりになって今の新しい車名達が「普通」になっているのかもしれません。

そういえば「スープラ」はBMWとの共同開発で復活するようですね(^^)
これは正直、楽しみな一台です。

現れては消えていく。
これは有現物の宿命です。
でもなんだか思い出があるものが消えるというのは寂しいものです。

こうして考えると「クラウン」や「スカイライン」という車名が今でも燦然と残り、輝いていることは顧客のブランドへの信頼の証左ではないのでしょうか。

また逆に欧米勢が車名を殆ど変更しない事は信頼の裏打ちなんだろうとも実感させられました。
(今ではメルセデス190とか560SEL、Audi80なんて言っても若い人には?って顔をされるんだろうなぁ笑)

ま、「ハリアー」のように一旦消えてもそのネームバリューから復活を遂げた車もあります。
もしかしたらビッグネーム達が蘇る日もくるのかもしれません。

これから出てくるであろう新型車達を楽しみにしたいと思います。

本日も乱文・長文失礼いたしました。
また最後まで忍耐強くお読み頂き、また沢山のイイね!ありがとうございます。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2017/06/12 14:22:12

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この記事へのコメント

2017年6月12日 14:58
わかりますね、時代の流れや経済状況、また日本国内だけでは勝負にならず世界基準で作った時に昔の名前やイメージと離れてしまう・・・

日本は新しい物を作る技術は凄いのですが、伝統を重んじる文化は薄れ気味ですね。ブランドって歴史が伴わないと重みがありません、事実レクサスがそういう意味で苦戦してます。難しい所ですがメーカーには頑張ってもらいたいですね。
コメントへの返答
2017年6月12日 15:09
クミッチョさん、こんにちは。

日本車が世界基準で造った車が世界を驚かせて、その技術がベーシックライン等にも波及して行き、いい車になって行くのですが、仰る通り昔の名前とかけ離れて行ってしまう・・・
このジレンマから逃れるための車名変更もあるのかもしれません。

LEXUSはやはりまだ日が浅いというところもあるのでしょうか。
乗ってみると本当にいい車なのですが・・・

私の叔父はずっとクラウンばかり乗ってますが一度LEXUS GSを勧めたのです。
しかしやっぱりあの世代、「クラウンに勝るブランドは無い!」と一蹴されました(笑)

日産はインフィニティバッジを「付けただけ」の謎仕様になっちゃってますし、ホンダもACURAを国内展開するつもりは無いみたいです。
LEXUS、INFINITY、ACURAが出来て、もう30年近く経ちますからそろそろ「本気」を見せてもらいたい所ですね。

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「DIY考~長年のブランクが通用するか~ http://cvw.jp/b/2783642/41040549/
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