2017年06月18日
「ドクターX」と「水戸黄門」
昨日のブログで海外ドラマ三昧の一日を送ったことを書きましたが、取り敢えずHDDの中身を整理し、ブルーレイに移していたものを見始めました。
気づいたらこんな時間に(笑)
「ドクターX season4」
最早なんの説明のいらない大人気ドラマですね。
医療ドラマと言えば「白い巨塔」がもっとも有名ですが、今や「ドクターX」は「相棒」や「科捜研の女」と並んでテレ朝の看板ドラマと言ってもいいでしょう。
私は「ドクターX」は現代の「水戸黄門」だと思っています。
勿論、かたや「スーパードクター」の話。
もう一方は「天下の副将軍」の話。
しかし両者とも「勧善懲悪」ものであるという共通点があります。
「水戸黄門」は昔の記憶しか無いのですが大体「8時45分」に印籠登場→ひれ伏すというパターン(笑)
私は「偉大なる予定調和」だと思っています。
厳密に言えば「副将軍」という役職は江戸幕府には存在しません。
(No.2は筆頭老中。ただし水戸徳川家の長老であった水戸光圀に、将軍綱吉が強い態度で出ることができなかったのは事実でしょう。1つの面白い話として「生類憐れみの令」を出した綱吉に対し皮肉を込めて光圀が犬の毛皮を送ったという事実があります)
その光圀が身分を隠し、悪を働く役人を懲らしめるというストーリーは何十年と変わることはありませんでした。
しかし、それが長年、日本人に受け入れられ超・長寿番組となったのは「勧善懲悪」物を日本人がいかに愛していたかという証左だと思います。
しかし、その偉大なる「予定調和」も時代の価値観の変わりのせいなのか遂に終焉の時を迎えました。
そして入れ替わるように「ドクターX」が大ヒットしました。
こちらはフリーランスの外科医が大学病院に乗り込み、まさに「白い巨塔」とも言える医局で難手術をこなし院長や教授達に一杯食わせるという話です。
勿論「水戸光圀」よりストーリーは色々とバリエーションに富んでいますが、基本線は変わっていません。
「水戸黄門」ほど「偉大なる予定調和」とは言いませんが、凄腕の外科医が何手術をなんなく粉し、院長や教授陣を黙らせるというところは「水戸黄門」のそれに相通じるものがあります。
また役柄をを見ても
大門未知子(米倉姉さん)=水戸黄門
城之内博美(内田有紀さん)=コンビを組む麻酔医=いつも黄門様に寄り添い頼りになる助っ人=お銀(由美かおる)
海老名ドクター(遠藤憲一さん)or加地ドクター(勝村政信さん)=時としてオペで頼れる助っ人的意味で佐々木助三郎(助さん)と渥美格之進(格さん)、しかしうっかり八兵衛的コミカル要素あり
蛭間病院長(西田敏行さん)=悪代官
神原晶(岸辺一徳さん)=大門ドクターの師匠であり、影のように寄り添い時として助言を与える存在という意味で風車の弥七
と私は見ています。
かなりこじつけですが(笑)
「ドクターX」も俳優陣が良いですね。
「season4」では米倉姉さん、勝村さん、鈴木浩介さん、遠藤憲一さん、生瀬勝久さん、吉田鋼太郎さん、泉ピン子さん等、これでもかと言うくらい豪華ですし、一曲もふた曲もあるキャストで楽しめます。
(どうでも良いことですが学生時代から若い頃にかけて私、「生瀬勝久に似てる」と言われてました笑ああいう狡賢い感じの顔だったのでしょうか(^^;)彼の前の芸名はとても酷いものですね大笑でも、彼も好きな俳優の一人です)
勿論、「ドクターX」にも突っ込みどころはあります。
いくら凄腕外科医でも脳外科手術から腹胸腔部ガンの手術まで全てはこなせないでしょう(笑)
(そういえばブラック・ジャックもそうでしたね)
しかし、高視聴率を保っているのはやはり「勧善懲悪」ものを日本人が好きだということだと思います。
私の甥っ子が現在某私大の医学部で医師を目指して頑張っています。
彼に聞きました。
「御意」はまったくの嘘だそうですし、第一、「フリー」の外科医が病院でオペすること自体ありえないと(笑)
(ただ難手術等で他大学医学部や他病院から手練の医師を呼ぶことはあるようです)
ただ、教授の言うことは絶対でとても口を挟めるものでは無いことは事実とのこと。
人事権を握っているのも教授だというのも事実だそうです。だから何処に飛ばされるかも医局に残ることができるのかも胸三寸とのこと。
私は彼(甥っ子)にはさっさと開業医になってじゃんじゃん儲けて欲しいのですがね(笑)
ただ、そんな事を気にしていたらドラマは楽しめません。
「ドクターX」にはスカッとした爽快感のあるドラマなので私はseason1から欠かさず観ています。
また田口トモロヲさんの相変わらずの良い声でのナレート「群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけが彼女の武器だ」はもはや名文句です(^^)
(田口トモロヲさんは現代の芥川隆行さんと言ってもいいですね。あの声、ドラマでもドキュメンタリーでも番組を引き立てます)
大学病院教授の威光を感じたのは入院していた時でした。
私の主担ドクターは腹部外科の教授でしたが、先生と問診する際、まず診察室から違います。
普通の先生の診察室の三倍位ありました。
で、その先生は紙のカルテにドイツ語で病名やら症状を書いていくのですが、後ろに控えた医局員達が電子カルテに一生懸命打ち込みしたりメモしたり、そして医学生達は立ちっぱなしでメモ取りやらなんやらやっていました。
やはり「教授」は絶対なのですね(笑)
我々文系の教授なんて「気難しいおっさん」とか「下ネタ連発するおじさん」とか授業の内容と関係無い内容で一コマおわる教授とかばっかりでしたし、私のついたゼミの教授も所謂「気のいいおっさん」で教授室によく入り浸って「法学」とは一切関係無い話を深夜まで酒を飲みながらしたり、安居酒屋で朝まで呑んだくれる有様でした。
こうして見ると「医療ドラマ」としてリアルなのは「白い巨塔」の方だなとも感じました。
あちらは山崎豊子先生の名作としてドラマ化され、小説版は既に読んでいましたが、唐沢寿明さん版をリアルタイムで観て、その面白さにハマり田宮二郎さん版をレンタルして観ました。
(田宮さん版も素晴らしかったです。山崎豊子先生の作品のドラマといえばその後の「不毛地帯」も素晴らしいドラマでした)
「ドクターX」と「白い巨塔」は「医療ドラマ」という括りではありますが、全く違う話と認識すべきですね。
新時代の「水戸黄門」。
あの通り「高視聴率」を約束されたドラマですので新seasonが始まることを楽しみにしています。
今日は連続ブログとなってしまいました。
相変わらず長々とどうでもいいような内容のブログを書いてしまってます(汗)
最後までお読み頂き、本当に感謝しております。
また懲りずに覗いて頂ければ幸いです。
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Posted at
2017/06/18 02:08:56
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