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イイね!
2017年07月08日

七夕の夜に考えたR-18な昔話

昨日は7月7日、七夕でしたね。
すっかり忘れていました。

今日のブログ内容は車にも一切関係ありませんし、本当にくだらない話です(笑)

彦星と織姫が1年に一度だけ逢瀬する日・・・
なんともロマンチックですね。

話を要約すれば
「織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)はお互い働きものだったので、神様はその結婚を認めたが、結婚したら働かなくなった。神は怒り、二人を引き離したが織姫の余りの悲しみ方を不憫に思い、1年に一度、7月7日だけ逢瀬することを認めた」
という話です。

さて、結局これは織姫と彦星はそれまで働き者だったのが、結婚した途端、快楽に耽るようになり働かなくなったから神様はお互いを引き離した。
即ち、「快楽にばかり耽っているとお互い望まぬ形で引き離されることになる」という説話と考えていいでしょう。

要は○△☓ばかりに耽っていてはいけません、ちゃんと働きなさいということでしょうか。

昨日は1年に一度の逢瀬の日ですから○△☓に耽ったことでしょうが(笑)

日本では○△☓に耽る日というとクリスマスイブが連想されますが今日こそ思い切り耽りなさいと若者に言いたいです(大笑)

さて、昔話もR-18な観点で見ると色々な側面が見えてきます。

例えば「桃太郎」
「桃から生まれた桃太郎が鬼ヶ島に行き鬼を退治して財宝の数々を持ち帰って金持ちになった」
という話。

しかしこの話だってR-18の観点から見ると面白いもので。

まずは「桃」の存在。
「女性器」をあらわしているという説もあれば
「桃」が回春薬でお爺さんとお婆さんが若返った(ハッスルした?)ため桃太郎が生まれたという説。
どちらにしろなんだか現実味があって笑えます。

「鬼」は村を襲い村人を困らせていたので、桃太郎が成敗するという物語のメインストリームについても。

現代風に言い換えれば「他国から攻撃を受け続けたので、その国へ逆に侵攻し、財宝を略奪。そして凱旋帰国」
となってしまいますね(笑)
桃太郎側の言い分だと、かのサッダーム・フセインのクェート侵攻時の「クウェートは我々(イラク)の石油の搾取している。だから侵攻した」と同じ理屈になってしまいます。
追記:「桃太郎」は日本人と推定されます。仮に「桃太郎」が公務につく者で、他国から侵攻されたとしても敵地に上陸、占領となれば「専守防衛」からも逸脱してますね(笑)
それに「私人」だった場合は「私戦」となり「私戦予備罪」に問われます(^^;)=といっても予備・企図ではなく実際戦闘行為に至ってますね・・・

また無条件降伏を願い出た鬼に対し「賠償」の意味なのか「財宝」を拠出させる行為はいただけませんし、地方によっては鬼を皆殺しにしてしまったという「桃太郎伝説」が有る地方もあります。
これは「捕虜虐待」即ちジュネーブ条約(赤十字条約)違反(笑)

国際軍事法廷があれば「平和に対する罪」「人道に対する罪」ということになるでしょうか(^^;)
しかし「桃太郎」は「勝者」な訳ですから裁かれることはないでしょう。
即ち「勝者の論理」(笑)

また持ち帰った財宝にしても「鬼」が村人達から略奪したものであって、それを全て懐に入れてしまうのもダメですね。
(地方によっては村民に分け与えたとなっている事も)

「桃太郎」の話は戦前、「鬼」が英米仏蘭で、その不埒を懲らしめる「桃太郎」は「日本」であるという教育に利用したと学生時代、聞いたことがあります。
まぁ、実際はそんなところでしょう。

「カチカチ山」

いたずらを繰り返す狸を捕らえた老夫婦、しかし狸の謀略に引っかかり老婆は殺され、悲憤に駆られた爺は兎に相談する。兎はあの手この手で狸を懲らしめる。

この話も実際、読み解くと結構エグい話で、狸は老夫婦を騙し、老婆を殺しその夫である爺に食べさせるという謂わば「カニバリズム」描写・・・

そして爺に依頼され復讐を果たす兎は最初に焼殺を図り、傷にのたうち回る狸にニセの治療薬を渡してさらに苦しませ、挙句のはてには泥舟に乗せ溺死させるという(汗)

それにしてもカニバリズム描写まであったのはすっかり忘れていました。

兎は凄腕の殺し屋だったのでしょうか(笑)
まるで「その恨み、晴らします」の「必殺シリーズ」のようです。

しかしここでの兎の役割は「信賞必罰」の裁判官としての意味合いが強いという事を刑法の授業で聞きました。
これはヨーロッパにおける「魔女裁判」や日本で昔行われた「クガタチ」という裁判と同じで「悪い事をしていなければ火傷しないはずだ」という考え方から来ているものだそうです。

「カチカチ山」の場合、被告「狸」は極悪非道な人間・・・じゃなかった動物なので、それ相応の罰を受けて然るべしという事なんですね。
ただ、「魔女裁判」や「クガタチ」と同じであるのは被害者「老婆」の夫、「爺」の証言のみで被告とされ、殺されていること。
ある意味、それら裁判と同じで「いちゃもん」ともとれる証言で「死刑」にされたようなものです。
まぁ、証拠品は爺の腹の中に入ってしまっているので、現代裁判においては「極刑」に処す事は難しいと思われます(笑)

結局のところ「狸」は推定無罪であるが、爺の証言のみによって極刑に処せられた、「魔女裁判」や「クガタチ」と同じであると言えます。

「カニバリズム」と言えば武田泰淳の戯曲「ひかりごけ」で有名な戦前の事件があります。
あれは緊急避難的措置で「やむを得ず」行われた行為でしたが、船長は有罪となりました。

船長は殺人、死体損壊、死体遺棄で逮捕されましたが、刑法に「食人」による逮捕規定が無く、また「食人」行為は認めたものの、殺人行為については否認しました。
「殺したのか自然死だったのか」は謎のままです。

このように戦前でも、正当な裁判であれば「証拠」と、行った「行為」が「罪」であるという規定が無ければ「犯罪」として成立なし得ないことから考えると、カチカチ山は単なる「私刑」の話という事になってしまいます。
(要は構成要件該当性の有無が論点でしょう)

「さるかに合戦」

猿は蟹がもっていたおにぎりを欲しいがため、柿の種との交換を言い出し、蟹は了承。蟹はその種を植えた。すると柿の実が成ったが蟹は樹上に取りに行くことは出来ない。そこに猿が現れ、実をとってやるフリをして蟹に実をぶつけ撲殺。悲嘆に暮れた蟹の子どもたちは栗、臼、蜂、布に相談、猿をリンチにかけ、最後は圧死させるという話。

こうして書くと陰惨ですね(笑)

猿が投資詐欺を持ちかけて、蟹(親)は騙された上に猿に殺害されてしまう。
しかしその子達が仲間達と共謀の上、猿をリンチ同然に痛めつけ、最後は臼に潰されて圧死とは(汗)

この話の言わんとしていることは「因果応報」でしょう。
最初から殺害を企図したうえで詐欺を働いた猿には悲惨な最後が待っているという。

こちらは「猿が凶器として使用した柿の実とその木」という物的証拠があるので、どっちにしろ極刑は免れないでしょう(笑)

ただ、「私刑」は当然いけないことなので、主導的役割を果たした蟹の子、共同正犯としての栗、臼、蜂、布も裁かれてしまいます(^^;)
もちろん、酌量の余地はありますが、懲役は確実でしょう・・・・・

ロマンチックな「七夕の夜」になんでこんな事を思いついたのか(笑)

学生時代に我が国の民俗学の夜明けともいえる作品となった柳田國男著「遠野物語」で「オシラサマ」という話があります。

これは「馬と人間の娘が恋に落ち、それを知った娘の父親は激怒、その馬を殺し、さらに斬首してしまった。悲しみに暮れた娘はその馬の首に跨り天高く登っていってしまった。父親はそれを悔いたが、ある日夢枕に娘が立ち、蚕虫を飼育しシルクを造る事を教えた。その通りにするとシルクは売れに売れ、その家は素封家となった。父親は娘に感謝の意味を込め、馬頭と娘の偶像を「養蚕」の神として祀った・・・
という話です。

なんとロマンチックな話だと私は思っていたのですが、大学の授業で民俗学の泰斗である教授がこう言ったのです。

「昔話はロマンチック、勧善懲悪的な内容ばかりで人間生活における説話的要素が強い。しかし、果たしてこれらの話で全ての人間が幸せになっているだろうか。君たち法学部の学生は物事を客観的に見なければならない。桃太郎は盧溝橋のようにマッチポンプかもしれないし、カチカチ山の狸や、さるかにの猿にも家族がいたかもしれない。要は加害者と被害者、両家族の復讐のスパイラルになると考えられないか?」と。

私はその言葉にひねくれた考えだなぁと若干ながらも反発心を持ち、授業後その教授に聞いたのです。

「先生、「遠野物語」の「オシラサマ」はロマンチックな話ですが、これはどういう見方をしたらよいものでしょうか?」と。

すると。

「君。それは簡単だよ。あれはズーフィリアの話だ。ズーフィリアは異常性欲だろう。そんな娘を見てしまった父親が殺したのは娘なのだよ。そりゃ、馬も殺したかもしれないが。それで子殺しの罪悪感から逃れられない父親が祟りを恐れて偶像にした。菅公(菅原道真の事)と同じだ。しかしズーフィリアの話なんて官能的物語になるわけ無いから美化されて,、ああいう悲恋フォルクローレになっただけということだ。」

「ロマンチック」な一面ばかりを読んでいた私には、なんというか目からウロコと言いますか、救いようの無い話と言いますか、ショックと言いますか、妙に納得させられたと言うか(笑)

この教授の仰った「物事は客観的に見なければならない」という言葉は物事の一側面しか見ていなかった当時の私に大きな影響を与えました。
確かに「法学」、特に私の専攻していた「刑事法」は「人」の一生さえも左右するものなのですから・・・。

これらの内容はお子様達には聞かせてはいけない「昔話」です(^^;)
お子さんに読み聞かせるのは今まで語り継がれてきたものをお話するのは至極当然のこと。

今日のブログ内容はあくまでも「大人の昔話」として読んで頂き、そういう見方もあるわなと思って頂ければ・・・
また、他の昔話も違った視点で見てもらう一石になれば幸いです(笑)

本日は本当にくだらない内容でした(笑)

最後まで辛抱強くお読み頂きありがとうございます。
また先日来、たくさんのイイね!ありがとうございます。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2017/07/08 15:38:06

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この記事へのコメント

2017年7月8日 16:26
こんにちは。
いかにも法律専攻の内容をありがとうございました。
エッチな話なら生きてる時間が長い人の方がいっぱい知ってると思うのですが、残念ながらここでするとブログが消えたりアカウントが消えるリスクがあるのでやめときます(-_-;)
でも日本の公式歴史書「日本書紀」の始めの頃のイザナギとイザナミの国産み神話からしてモロです。(゜-゜)/
元法学部生さん、あれは和姦ですよね(*^▽^*)
コメントへの返答
2017年7月8日 16:36
SamSさん、こんにちは(^^)

法学の話とは言え、このようなバカバカしい話、お読みいただき恐縮です(笑)

エッチな話は好きですが、リスクが伴うのでやめましょう(笑)
人生の先輩方の豊富な譚話を拝聴したいところではあるのですが・・・(^^;)

「日本書紀」の国産み、「柱」と「神殿」はモロに・・・(^^;)
まぁ、あれは「合意」の上ですから(笑)
でも「成長していないところを成長した所で~」なんてまるで官能小説ですね(笑

私が警察・検察でしたら「成長していない」事から類推するにイザナミはまだ10代前半であると考えられるので、イザナギに「淫行条例」での検挙・訴追をするところですね(笑)

まぁ、我が国は「アレ」で誕生した訳ですから「特赦・大赦」の対象になるかもしれませんが(^^)v
2017年7月8日 21:13
いいお話でした(笑)

ギリシャ神話、グリム童話集、古事記、聖書、昔から伝わる話しは殆どがそうで(笑)

つまりは、人間っていつまでたっても根元は同じで‥‥‥
だからこそ人間なんでしょうけど。。。(笑)
でも、そんな人間がいることに幸せと感謝を感じます。

ジュウカンで思い出しましたが、真鯉の口で‥‥‥(笑)
コメントへの返答
2017年7月9日 11:24
hangetuさん、こんにちは。
返信、遅くなり申し訳ありません。

本当にくだらない話で恐縮です(汗)

人間の根源=「アレ」ですからやはりそういう話になってしまうのでしょうね(^^;)

まぁ、それが美化されてああいった話になるのは致し方の無いことでしょう(^^)

ズーフィリアで思い出しましたが、昔の遠洋漁業ではエイだかマンボウのアソコが中々具合が良かったとか(笑)
(以下自己規制笑)

グリム童話も実はエグい話が多いと聞いたことがあります。
実際、美しいだけの話では「大人」には退屈ですよね(笑)

未来では「団鬼六」氏の物語が「フォルクローレ」になっているかもしれませんね(^^;)

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「DIY考~長年のブランクが通用するか~ http://cvw.jp/b/2783642/41040549/
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