サビの剥離や防錆処理等、
その他全て処理を終えてフロント部の塗装が完了しました。
「本気」で乗っている人達の車に対する気持ち。
個々に多少の違いはあれど、十分に心得ているつもりですので、車種を問わず同じ姿勢で作業をしてはいます。が、やはりこれも何かの縁。
「ユーノスロードスター」という車に自身も乗っているからこそ分かること、出来ることもあります。そして、色んな意味でそのオーナー達の怖さを知っているからこそ(笑) ビジネスライクでは成し得ない違いも出さなきゃね・・・という訳ではありませんけれど(^_^;)
個人的な考え方、作業の方針として
レストア=新車、純正の状態に忠実に再現、再生する作業。
という意味合いの観点から言えば非常に邪道な行為なのかもしれませんが、
日常生活に耐えうる車両に仕上げる事を目的とした場合、純正と同じでは意味が無いものと考えています。
例えば、フレーム鋼板の継ぎ目には防水、防錆に為のシーラー処理(コーキング)が施されています。但し、純正の場合は全ての箇所ではなく要所要所のみ。
これをありとあらゆる全ての箇所に施していきます。
経年によって弾力を失い硬化したシーラーを再度充填
その上からチッピング塗装
チッピングとは、ユーノスの場合、タイヤハウスやボディー腰下部分にある「ブツブツ状」の塗装です。密着力、密閉力が高く、硬化するとゴム状の弾性皮膜になり、飛び石による塗装の剥げ、傷、錆防止を目的とした塗膜です。
ボディー色塗装が完了。

尚、単に見える部分のボディー色のみを塗装したように見えますが
プライマーサフェーサーとは別に、真っ先にアウターに見える下塗り色(グレー)を一旦塗装、乾燥させた上で、さらにその上からボディー色の塗装を行っています。
また、下塗り色の見える部分はフェンダーや外板パーツで隠れる部分とは言え、その上から掛かるボディー色のミストの飛び具合等も純正を再現するように心がけています。
塗装が完了後、シーラーでの防水
処理ができない箇所やフレームの中空部に対して防錆剤を注入。
ボルト留めで鋼板同士が合わさる部分には、糊付けのように全ての合わせ面に予め防錆剤を塗布し挟み込む。
このように純正の外観を損ねることなく純正の弱点を補う作業を行いました
。
例えば同じユーノスが2台。
1台は製造ラインから出てきたばかりの新車、もう1台は完成後のこの車両。
両者を並べて放置した場合、新車の方が先に朽ち、この車両は原型をとどめる事が出来るように!
んなアホな・・・(笑)と笑われるかもしれませんが至って大真面目。
本気でそうなれるように細部の作業を徹底的に行っています。
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Posted at
2014/12/19 19:55:45