「あるのはエンジンのみ」のHRTをオーナーが売却へ? (
AUTOSPORTweb)
HRTのチームオーナーがチームを売却しようとしているとの報道がなされている。
スペインのAS紙の報道としてMotorsport.comが伝えたところによると、HRTは、テレフォニカの元ボス、ホアン・ビジャロンガからの投資を得たものの、トヨタ・モータースポーツとの提携が解消されたため「マシン、本拠、ドライバー、スポンサーのいずれもなく、あるのはコスワースエンジンのみ」であり、2011年に向けて「微妙な状況」だということだ。
2010年のダラーラを使用したとしても、来年は予選に107%ルールが採用され、決勝に出場できないおそれがあるため、「(チームオーナーの)ホセ・ラモン・カラバンテと共同出資者らはチームを売りに出した」という。
Diario ASは、アメリカと南米において投資者候補との交渉が行われてきたが、契約には至っていないとしている。
「買い手が見つかれば、カラバンテがチームを売却するのは明らかだ」と報じられている。
ホントにFIAは、新規参入チームの何を審査したんでしょうかね。
参戦前から半ば身売りをする形でチーム体制が刷新され、参戦初年度の途中でシャシー制作を担ったメーカーとケンカ別れ、昨年度撤退したチームの知的財産権を入手するのかと思いきや決裂し、あげくエンジン契約以外は何もかも失ったわけですよ。
このエンジン契約だってコスワースですから、FIA曰くの「標準エンジン」。参戦の意志があれば供給を受けられるエンジンですよね。でも供給にはエンジン代金が必要になりますから『スポンサーが無い』HRTは、事実上供給を受けられない状態ですよ…。
そもそも新規参入が決定したときにはエイドリアン・カンポス率いる「カンポス・メタ」というチームでした。
これがカンポスがスポンサーを集められずに辞任、筆頭株主カラバンテに運営が譲渡されたわけですよ。
本来なら、ここで再審査されるべきだったんだと思います。
…BMWが撤退するとき、運営権を受け継ごうとしたカドバックに対しては「素性が不明」という理由でエントリーを受け付けなかったのに、カンポス・メタを受け継いだカラバンテはスルー。
BMWが昨年末、エントリー承認後に撤退→運営権の譲渡を発表していたら、カドバックの参戦が認められていたんでしょうか…?
まぁ…FIAがいい加減なのは、今に始まったことではない気がしますが(汗)。
ロータスの名称使用権についても、泥沼の様相を呈してきてますが、法廷での決着が付くまで、FIAは静観しているつもりなんでしょうかね。
「ロータス・ルノーGP」と「チーム・ロータス・ルノー」とブラック&ゴールドのマシンが2チーム4台走るなんてことになったら、ややこしくて仕方ない気がするんですけど…。エントリー受付の際に何とかできないんでしょうか…?
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Posted at
2010/12/11 00:40:09