PIONEER / carrozzeria TS-V173S  

【再レビュー】(2023/07/29)
取り付けから３年ほど経過したので、改めてレビュー

【良い点】
①原音忠実再生
　まるでインイヤーモニターみたいな感じ。
②ウーファーが上から下まで綺麗に鳴る。
③昨今の物価高の影響をあまり受けておらず、値段がそれほど変わっていない。

【悪い点】
①原音忠実再生しようとすれば、ラウドネスが不要なレベルまで音量を上げなければいけないし、そうなると同乗者がいるときや、住宅密集地じゃ実力を発揮できない（遮音性の高い車なら住宅密集地もいけるかもですが、軽なので）。
②ドンシャリやかまぼこが好きで、その為にイコライザーいじるようなら、最初からその傾向があるスピーカーを買った方がコスパがいい。
　カースピーカーに限らず、イヤホン等も中低域を持ち上げた商品が多いため、それに慣れているとこのスピーカーが物足りなく感じる。このスピーカーは中低域もしっかりとフラットに出しているのだが、比較するとそう思ってしまう。
　当然同乗者も同じように思うので、よほどオーディオに造詣がある同乗者でなければ、いいユニットを入れていることに気づいてもらえない。
③そこそこいい音源でないと実力が発揮できない。圧縮音源補填機能（カロッツェリアでいうところのサウンドレトリバー）を使うような音源だと微妙

【雑感】
　このスピーカー、ドラムやギターの音に迫力がなく値段の割に微妙だと思って使っておりましたが、昨今、インイヤーのイヤホンを聞き比べる機会があり、それと比較しても遜色ないくらいにフラットに音が出ているということに気づきました。微妙なのは、自分の耳の方でした。
　また、３年の間に多少勉強し設定も詰めました。
　まず、音に迫力がないのは、ドライブ力不足だと思いアンプをブリッジ接続していましたが、これを2wayのバイアンプに戻し、アンプのゲインも下げました。オシロスコープがないので、ベスポジにはできませんが、出すぎて歪んでいるよりは出てない方がまだマシです。
　ウーファーとサブウーファーのハイ・ローパスカットを63hzにしました。以前は、サブウーファーを効かせたくてもっと上でクロスさせてましたが、このウーファー下までしっかり出ています。下の方でクロスさせた方が、サブウーファーもいい仕事してくれます。
　ツイーターの設定上の音量レベルをウーファーと同じくらいにしました。以前は、中低域を強くしたいから、ツイーターを下げてとやっていたんですが、そもそも、ウーファーがかなり高い音までしっかりと出しているので、ツイーターの音量下げても意味ないです。せっかくメーカーが原音忠実再生を目指してネットワーク組んでいるのに、素人が弄るとバランス崩れます。

【総評】
　そこそこの値段がするから良い物であろうと思い購入しましたが、３年経ち良い物であることはわかりました。
　ただ、原音を忠実に再現できるというのは、間違いなくオーディオが目指す方向性の一つなんですが、３年の間色々弄って思ったのが、私はゴリゴリにイコライジングされた、中低域の迫力ドーン！みたいなのが好きなんだなということです。
　であるならば、それはもっと安いユニットでも実現できる内容なので、次オーディオを組む時は、その方向性でやりたいと思います。

【構成】
メインユニット
Pioneer　楽ナビ AVIC-RL710

パワーアンプ
Pioneer　GM-D8400

ツイーター＆ウーファー
Pioneer　TS-V173S

サブウーファー
ALPINE　SWE-1080

スピーカーコード
amon　1191