
批判覚悟で、書こうと思います。
歴史家や戦略の専門家は相手=ロシア、プーチンという人の評価はどうなんでしょうか。思考停止?になっているのでは? プーチンという人。この人のメンタリティーや侵攻のモチベーションは何なのか。100日超えの特別軍事作戦は長期化。人道の罪人に悪い、悪いと言っても通じない。大国としてもブレない。ウクライナの消耗は彼の思うつぼなのかもしれない。
歴史が彼を生んだと思うのです。文学ではドフトエフスキーの「罪と罰」トルストイの「戦争と平和」です。ナポレオンの進撃を受け、極寒になると補給途絶、消耗戦で兵を引き揚げざるを得ないときに反撃されフランス敗退。第二次大戦では優れた近代兵器のナチス軍に耐えた。やはり冬場には兵站が枯渇。ソ連の反撃でドイツは押し返されてベルリンでヒトラー自害で力尽きた。 一方、プロパガンダも得意。共産主義なんて幻想であり無理筋。なのに演説力に魅了された国民はレーニンやスターリンを担ぎ、ゲームチェンジ。労働者階級が資本家階級にとって変わり共産主義革命を実現もしてます。
諜報活動はもっと得意。術中にはまったら、国家危機の状況になる。ルーズベルト政権の財務長官の側近ハリー・デクスター・ホワイトはソ連のスパイと暴かれており、日米交渉時のハル・ノートの草案作成でソ連と通じていた。近現代史研究すると出てくる。教科書には載らないので、一般人では想像もつかない。
ゾルゲ事件の日本人協力者はA日新聞記者で内閣嘱託で○崎○実という人。近衛政権のブレーンでゾルゲに機密を渡し、ソ連からは暗号名「オットー」呼ばわり。大悪党で売国奴。本当の悪人の正体はなぜか教科書に詳しく載らないのです。某新聞記者だから載らないの?と勘繰ってしまう。
歴史家や戦略の専門家は相手=ロシアの評価については思考停止になっている。私はロシア人は好きですが、あの政治体制にはついて行けません。
僕は西洋史の学者じゃないし、地球儀を俯瞰するようなセンス無いですが、振り返ると「勝者はロシア(ソ連)だった」が多い事実もありますね。他国は国益をかけて密約もするし、仮想敵の出方を分析してます。
冷戦時に鍛えられて上手ですよ。我々が「軸」を持って分析しないで、プーチンという人を過小評価してると、ロシアペースになリませんかね。現代にも「オットー」がいて暗躍してたら大変ですよ。
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2022/06/04 23:11:43