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2023年08月17日 イイね!

FMF Racing (4) 社名の由来は裕次郎も出ているあの映画だった。

実は社名の元ネタは、映画「素晴らしきヒコーキ野郎 (Those Magnificent Men in their Flying Machines)」です。



FMFの3文字はFlying Machine Factory「ヒコーキ工場」を意味していたのですが、モトクロスライダーらしく、ジャンプで宙を舞うマシンを作り上げるというような意味が込められているように解釈しました。airplaneでもaircraftでもなく、flying machineというのは、「飛行機」というよりも古めかしい「飛行器」といったニュアンスで、どこかレトロな響きを持ちます。

実のところは、ある映画の題名が元になっていたようです。日本人飛行士役で石原裕次郎も出演している名作コメディー映画"Those Magnificent Men in their Flying Machines; Or, How I Flew from London to Paris in 25 Hours and 11 Minutes"(原題長すぎ!)です。

邦題が似ているだけのロバート・レッドフォード主演の「華麗なるヒコーキ野郎」(原題 「The Great Waldo Pepper」)はまったく関係の無い映画なので注意が必要です。その昔テレビの深夜放送で紛らわしいことにこの2作が週をまたいで連続放送され、続編かと思って混乱した記憶があります…。

創業者ご子息でマーケティングマネージャー兼アパレル事業部長を務めるのDon Emler Jr.氏(Lil D)の弁によれば、

"創業当時、親父は「素晴らしきヒコーキ野郎 (Those Magnificent Men in their Flying Machines)」という映画をいたく気に入っていました。いずれもクセ者揃いの男たちが、それぞれ個性的で珍妙なからくりを凝らした空飛ぶ機械を拵えて飛ばすという内容です。手仕事の機械工作を愛する親父らしいですね。

祖父が私によく言ってたのは、祖父は親父が子供の頃から、この子はそのうち家の芝刈り機を改造してゴーカートでも作るんじゃないかと思っていたそうです。分解して芝刈り機を壊してガラクタにするというだけなんでしょうけど。

おかしな空飛ぶ機械を拵える連中のストーリーが大好きだった親父は、題名にちなんで社名を「FMF : ヒコーキ工場」と名付けました。開業時のロゴも、飛行帽を被った男が乗った翼のついたバイクが描かれたものでした。"

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Uncle Donny's Flying Machine Factory の開業時に使用されたイラスト。開業後まもなく現在のロゴの原型となるFMFロゴが地元の高校生のデザインにより誕生します。

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ヒコーキ野郎とはあまり関係ありませんが、最近欲しいのがFMFのアパレル部門が展開する「FMF POWERBOMB Goggle」。100%社からのOEMによるゴーグルです。商品写真では手持ちの旧世代レンズと互換性がありそうな100%のGEN1レンズのようです。
Posted at 2023/08/17 12:45:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | FMF Racing | 日記
2023年08月16日 イイね!

FMF Racing (3) BMXの創始者との合弁事業で自転車メーカーでもあったFMF

1973年11月の創業から2年後の1976年から1977年にかけて、短い間ながらFMF社内にBMX事業部が存在していました。

BMXの創始者、Scot Breithaupt (1957-2015)が設立したRace Inc.との共同出資でFMF社内にBMX事業部が発足。当時ロサンゼルス南郊のハーバーシティにあったFMF創業時からの本社工場の隣地にBMX事業部の事務所が構えられました。

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BMXもモトクロス(MX)から派生した競技で、モトクロスレーサーからBMXレーサーに転向したり、両方を兼ねたりする例も珍しくなかったので、10代半ばから南カリフォルニアのモトクロスシーンで活動していたFMF創業者 Don Emlerにとっては相互に交流がある世界だったのでしょう。

ビジネス面ではBMX事業で自転車、オートバイ両方にまたがる市場にブランド認知を広げられますし、若年層の囲い込みにもつながります。

当時まだ18歳のScot Breithauptは競技選手としても一流であるだけでなく、13歳の頃から初のBMXレースを主催するなど行動力とビジネスセンスを持つ人物でした。

共同出資でのBMXビジネスは有望な少年ライダー達を集めてオフィシャルチームを組織するなど、かなり力が入ったものでした。同1976年にはScot自らFMFのフラッグシップマシン「FMF TEAM REPLICA」を駆って全米タイトルを獲得。同モデルが参入初年度から1位と3位を飾り、FMFのBMX事業は瞬く間に勢いに乗ります。

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(1977年の雑誌広告より) "BMXレースで覇を争う、その名こそが「FMF」。我らがダイナミックデュオ、ScotとJeffが参入初年度からFMF Team Replicaフレームで全米1位と3位を制して見事証明しました!"

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予想以上の成功に、そこは幾度も事業を立ち上げた経験を持つ根っからの起業家Scot。DonにFMFからの独立を申し入れます。Don側もモーターサイクル事業に専念したいという意向があり円満に話がまとまり、BMX事業部は1976年末をもって閉鎖することが決められました。実際には残務等もあったのか、雑誌には1977年半ばにもBMX事業部の広告が掲載されており、コレクター市場では1976年と1977年モデルのFMF製BMXが特に高値で取引されています。

FMFから袂を分かったのち、Scot単独による新たな自転車ブランドがSE Bikesです。(確か同じフレームビルダー)

Scotの述懐 (2003年頃のインタビューより)
「その頃にはスコット・エンタープライズという広告代理店兼PR会社を所有していて、ヘルメットのBell社やマングース、潤滑油のBel-Ray、シマノなど、数多くクライアントを抱えていたから、FMFのBMX事業の成功でオレ自身の自転車ブランドを立ち上げて全米に販売店網を展開できるんじゃないかって気づいたんだ。ちょうどFMFはモーターサイクル事業に専念したがっていたから、独立の件はDonとも円満にまとまった。Donはものすごく優秀な設計技術者でありバイクビルダーだから、彼の才能にはいつも心の底から敬意をもっているのさ」

2003年。事業部閉鎖による最初の自転車事業の撤退から25年後、FMFブランドのBMX自転車はブランドライセンス契約によりLA北郊のバレー地区にあるKemco Group社が製造販売する形で2003年から2008年まで再登場することになります。しかし5年間の契約後、やはりモーターサイクルにブランド資源を集約したいというFMF側の意向で2008年の契約期間満了をもってブランドライセンスによるFMFのロゴを冠した自転車製品の販売は終了となりました。

偶然でしょうけど現FMF本社工場のすぐ近所に自転車メーカーのKHSがUS拠点を構えています。

Posted at 2023/08/16 05:17:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | FMF Racing | 日記
2023年08月13日 イイね!

FMF Racing (2) F.M.F Straight Outta Compton. 実はコンプトン製だった。

FMF Racing (2) F.M.F Straight Outta Compton. 実はコンプトン製だった。alt
"FMF SO.CALIF." とだけ書かれたロゴ。

FMF は Flying Machine Factoryの略と分かったのですが、所在地はカリフォルニア州の南部らしいということしかわかりません。

なんとなくレーストラックへのアクセスが良い、山や砂漠に近い地域で、サンディエゴ周辺だとか、ロサンゼルスに近くてもIE地区(インランド・エンパイア:ロサンゼルスの東側の盆地のエリア。エルシノア湖もある)あたりだろうと勝手に想像していましたが、調べてみると…。

18033 S Santa Fe Ave, Rancho Dominguez, CA 90221

ランチョドミンゲスってのは国勢調査などに使われる地域名であり、所属する自治体としては…。

「カリフォルニア州コンプトン市!!」

はい、全米屈指の凶悪犯罪都市、コンプトンです。

ヒップホップカルチャー、特にギャングスタラップで育ち、おそらくG-Funkを生涯愛聴し続けるであろう身としては大興奮。90年代ヒップホップアーティスト達は如何にワルで危険な場所で育ったかというのがステータスだったので、ハッタリも含めて彼らはこぞって「コンプトン出身」を強調したものです。

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コンプトン出身のグループN.W.Aはあまりにも有名。2015年には伝記映画の公開で再び人気を呼びました。





TQ Westside
Straight Outta Compton だとベタなので私の好きな曲をどうぞ。(歌詞自主規制版でちょっと楽しめない)


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Google Street Viewより。偶然にもFMF総帥のBig-D氏の姿が写ってる…。

さて、本当にFMF社がコンプトンに本拠を構えているのには驚いたのですが、コンプトン所在なのかどうか確信できるまでちょっと混乱がありました。というのもFMF社が所在地がコンプトンであることを公言するのを避けているフシがあるのです。コンプトンでも南のランチョドミンゲスは工業地区なので比較的治安はマイルド。ヒップホップ界隈ではステータスですが、一般の製造業の本拠地が犯罪多発地域のイメージが強いコンプトンではマズいのでしょう。

FMFへの各種インタビューや記事でも、マーケティング責任者のLil-D氏が「FMF社は創業時から今に至るまで、ここホーソーンを本拠に本社工場で一貫製造しています」と答えたり、取材に来た工場見学動画を公開しているディーラー(さきほどのIE所在)にも「ホーソーンにあるFMFの本社工場からお送りしています」と言わせちゃったりしています。(ホーソーンもヒップホップカルチャーと親和性が高いエリアで、それほど治安も良くないのですが)

さすがに2020年以降では距離的に離れているホーソーンとするのも無理があると思ったのか、「ロングビーチにある本社工場で一貫製造しています」と言うようになってます(笑)。確かにロングビーチの行政地区まで徒歩7-8分程度しか離れていません。ちなみにロングビーチはスヌープドッグを含む213のメンバーの出身地です。

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Dazがトリミングされて(カワイソウ)、213の写真としてよく使われている1枚。
私は青いWRに載ってますが、Cripsを意識しているわけではありません。


一貫してコンプトンなのをひた隠しにしていると思ったら、「Straight Outta Compton」の劇場公開時には、ちゃっかり「コンプトンで操業を続けている企業として」(by Lil-D氏)便乗したネタTシャツを作って発売したり、ジャケ写のパロディーなんかも公開していました。



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パロディー写真。"PARENTAL ADVISORY / EXPLICIT POWER"(笑)


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日本では理解されなかったのかまだ売れ残ってる…。今のうちにドウゾ。


レーシングマフラーをつけて公道走行することの是非、というか適法性についてはいろいろあるのですが、くれぐれもNWAの曲みたいに「ケーサツ上等」「F*** Tha Police」の気概では乗らないようにお願いします。あちらはBLM運動と同じ人種差別問題が根底にありますので。

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というわけで私のFMF Q4もコンプトンで製造されています。しかしこのロゴ、耐熱シールにしてQ4に貼りたいな…。


Gyeah!!!
Posted at 2023/08/13 17:16:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | FMF Racing | 日記
2023年08月12日 イイね!

マフラーで有名なFMF Racing社(1) FMFって何の略? 誰も書いてないから調べてみた。

マフラーで有名なFMF Racing社(1) FMFって何の略? 誰も書いてないから調べてみた。オフロードバイクの競技用エクゾーストシステムで高いシェアを占める米国FMF Racing社。創業は1973年で2023年に50周年を迎えます。旧国内代理店やショップ、ネットにもFMF社自体についての日本語の詳しい情報がまったくと言っていいほど無いので、勝手に50周年記念を祝して公開します。

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■ 1973年、元モトクロスライダーのDon Emlerが "Flying Machine Factory" 「ヒコーキ工場」を創業


まず、ずっと気になっていた「FMF」の3文字の意味は、"Flying Machine Factory" つまり「ヒコーキ製作所」。ちなみに"flying machine"は "aeroplane" や "aircraft"と違って、ライト兄弟のライトフライヤーみたいな黎明期の飛行機を指すような、ちょっと古風なニュアンスがあります。


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創業当時の開店案内にも使われたイラスト。

創業者は元モトクロスレーサーのDon Emlerさん。現在御年72歳。今もダイノマシンに載せたバイクに跨がって自ら試作品の測定チェックをするなど、主に2スト製品開発に関わるほか、生産設備や工程の改善や導入などで精力的にFMF社を率いています。

Don氏が10代の頃にモトクロスレースを始めた1967年当時、カリフォルニア南部では週末だけでなく毎日のようにレースが開催されるほどモトクロスレースが大人気でした。自身も優秀なライダーでもありながら、小さい頃から機械と工作が好きで探究心が旺盛なDonはレースで勝つために自身のバイクのチューンアップにのめりこみます。やがて周囲の競争相手もDonのバイクの違いに気づきはじめ、次第にライバルのライダーのバイクをいじっている時間ほうが長くなっていきました。自分のマシンを積極的に他のライダーに乗ってもらい、草の根レベルから評判と名声を獲得していったDonは、「Uncle Donny」として慕われ、(まだ21歳そこそこだけど)ついにユーザーからは全米チャンピオンも輩出。人も雇い入れて1973年11月、ロサンゼルス南郊にFlying Machine Factory (FMF : ヒコーキ工場)を開業。時にDon Emler Sr.氏は弱冠22歳。同年には現在FMF社のマーケティングマネージャー兼アパレルマネージャーを務めるご子息のDon Emler Jr.さんも誕生しています。

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開業時のフライヤー

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FMF Racing社について、まだまだ色々と調べてありますので順次お伝えしていきます。


- 会社名の由来は、裕次郎も出ているあの映画だった…。

- 現在の本拠地はロサンゼルスでも〇〇で有名な××市なのはナイショ。

- 1976年には、「△△△の父」との合弁事業による△△△事業部もあった。

- 創業者は2017年にAMAモーターサイクル殿堂入りを果たした偉人!

- ネジとリベット以外、シートメタルからすべて本社工場で内製&一貫生産。外注はクロームメッキ処理とカーボンパーツのみ。
Posted at 2023/08/12 17:59:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | FMF Racing | 日記

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「[整備] #WR250X 型式認定番号標&リサイクルマークをカーボン調シートで隠す https://minkara.carview.co.jp/userid/2814481/car/3437191/7444133/note.aspx
何シテル?   08/03 03:26
ヤサイカラメ、アブラはモチュールでおねがいします。
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