平成２１年３月１４日 ダイヤ改悪・・・その①

もう何て言っていいのやら。
毎回改悪を重ねるＪＲダイヤ改正。
今回は名門列車２種廃止と夜行列車の合理化がワテ的にデカイ改正点。
今年３月１５日に実施された改正でも夜行列車の合理化で廃止になった５列車（銀河、なは、あかつき、日本海１号・４号、北斗星３号・２号）があって、乗り鉄マニアなどを落胆させたばかり。

次回改正も前回と同様に
寝台特急「はやぶさ」（東京～熊本）
寝台特急「富士」（東京～大分）
が、廃止となってしまう。

ワテは３月に九州へ行った時に「はやぶさ」に乗車した際はそこそこの乗客が乗っていた。しかし雰囲気的に「風前の灯」的なものを感じ取れた。

続けざまに寝台列車の廃止理由は…

車両の老朽化
①最古参は昭和48年登場のスハネフ14 101で、最新のものでも昭和53年製。
②牽引する電気機関車の老朽化。

業務の合理化
①熱海～米原を担当するＪＲ東海が機関車運転士の養成を中止（制度上甲種電気車である電気機関車は電車運転士も乗務できるのだが…）。
②ＪＲ東海が設定している定期列車でないのがＪ海は気に入らないらしい（笑）。
③ＪＲ西日本（下関）所属の車掌が東京～下関まで乗務しているが、ＪＲ東日本の車掌は1991年まで（「富士」）であり、現在Ｊ東の車掌が東京発着で西日本へ乗務する列車は皆無。下関の車掌が無駄に乗りこなしてる。
④機関車の付け替えが下関と門司で実施（「はやぶさ」「富士」分離併合は門司）されているので非合理的。
下関　ＥＦ６６（東京～下関）、ＥＦ８１（下関～門司）、ＥＤ７６（門司～熊本・大分）

会社間の車両運用見直し
①ＪＲ東⇔ＪＲ九において相互に車両を運用していない現在は車両使用料が無駄。
「はやぶさ」「富士」用１４系（２４系25形から編入も含め）はＪＲ九州 熊本車両センター所属。
②①と同様に東海道筋でＪＲ東の車両がＪＲ西の地域へ直通する列車は急行「銀河」牽引のＪ東所有のＥＦ６５が最後で、「銀河」廃止後は皆無。ただし北陸筋で相互に特急車両を使ってるからどうなのだろうか？
本州牽引のＥＦ６６はＪＲ西日本 下関地域鉄道部下関車両管理室所属。
③台風・荒天・地震・首都圏での東海道線運転見合わせの影響を受けやすい。そのため運休したり遅延しやすい。

改正後に残る寝台特急は下記の８種のみとなる。
「北斗星」上野～札幌
「カシオペア」上野～札幌
「あけぼの」上野～青森（長岡・秋田経由）
「北陸」上野～金沢（長岡経由）
「日本海」大阪～青森
「トワイライトエクスプレス」大阪～札幌
「サンライズ出雲」東京～出雲市
「サンライズ瀬戸」東京～高松

寝台を備える車両を連結している列車は下記の２種のみである。
急行「はまなす」青森～札幌
急行「きたぐに」大阪～新潟（新津～新潟間は快速）

確かに東海道山陽九州ブルトレは国鉄末期から陰りが見えて、イメージアップで改造されて豪華絢爛だった食堂車やロビーカーの連結を試みるもＪＲになると食堂車が廃止され「みずほ」が廃止され「あさかぜ」が廃止され「出雲（客車）」が廃止され…酷い顛末。
今最後の活躍する「はやぶさ」「富士」はいにしえの一人用個室Ａ寝台と一人用個室Ｂ寝台「ソロ」を連結している程度。しかも両列車は門司を境に併結運転。
その時点で廃止は秒読み体制でしたな...