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Danny Wongのブログ一覧

2026年02月15日 イイね!

祝・みんカラ歴8年!

祝・みんカラ歴8年!2月22日でみんカラを始めて8年が経ちます!
<この一年のみんカラでの思い出を振り返ろう>


だそうです。

実際に投稿したり他の方の投稿を読んだりするようになったのは3年前くらいからですが、ここまで書いたものを読み返してみると自分がいかに適当にものを書いてるかがよく分かります。

車やバイクに対する感想や評価に関する記述も、「その理屈は違う!」「その車種に対してその感じ方はおかしい!」「他の車種を知らないだけだ!」と、事情通の皆様に怒られやしないかとヒヤヒヤしてます。私、乗車感覚とか運動特性とか乗り心地とかの違いみたいなことを繊細に感じ取るの苦手なんですよ。どれに乗ってもぶっちゃけ同じに感じます。ついでに言うと食べ物においてもそうなので、何食べても「うん、おいしいね」しか言えません。

で、適当なくせに言ってることが妙に一貫していて、遡って過去の投稿見ると同じことを何度も書いてたりします。一貫して適当な性格なのでしょう。自分でも、今思いついたはずの感想が昔書いたものにもまんま登場してたりしてびっくりします。言ってることが変わらないといえばまだ聞こえはいいですが、悪く言えば同じ間違いを何度も繰り返すタイプであり、同じ思い込みにずっと囚われ続けるタイプなんですねきっと。

おまけに短くまとめるのが苦手なので、書いてるうちについつい長くなって長文ばかり投稿してしまいます。写真もあまり使いません。ですます調とだである調もその時の気分しだいでころころ変わります。私に日本語作文のイロハを教えてくれた師匠に「もっと自然に書け」と怒られそうです。

えと、何の話でしたっけ。

そうそう、ここ(みんカラ)の使い方って、こんなんでいいのかしら?という疑問の話でした。本来のSNSの使い方と少しずれてる気もしますが、車とバイクを通じて感じたことを私のなかで言語化して記録しておきたいだけなので、多少場違いだったとしても、あるいは間違った事書いてても、優しい心でお許しください。
Posted at 2026/02/15 14:49:35 | コメント(0) | トラックバック(0)
2026年02月12日 イイね!

雪が降るたびに思う。こんなんでいいの!?

雪が降るたびに思う。こんなんでいいの!?先週末の大雪で、箱根で動けなくなる車が続出、というニュースをやっていた。

今回も早々に東名・新東名が閉鎖されたので、通行止め区間を迂回するため小田原厚木道路から箱根新道を通って沼津方面に抜けようとしたのか(東名の大井松田〜御殿場近辺が詰まったときの定番代替ルートだ)、あるいは最初から箱根での行楽が目的で、降雪と聞いても引き返す決断ができず出かけてしまったのか。どちらのケースもあったのかもしれない。

雪の山道の怖さも知らずにノーマルタイヤで遊びに出かけた挙げ句にスリップして道路脇に突っ込んでいるような行楽客は自業自得だぜざまーみろと、Youtubeのコメント欄にも彼らを非難する声が多かった。それはごもっともである。

でも一方で、高速道路の閉鎖で一般道に回らざるをえなかったトラックは気の毒だ。きちんとスノータイヤ履いてチェーンも巻いていても、周りの乗用車のスリップ事故に巻き込まれたり、大渋滞にはまり丸一日身動きとれなくなって食事もトイレもできなかったり。そんな姿をニュース映像が伝えていた。

ある程度の大きさの企業に務めている人はBCP(Business Continuity Plan)という言葉になじみがあると思う。日本語では「事業継続計画」で、災害のときに企業がどう対応するか、あらかじめ事態を想定して計画しておくことを指す。

大雨、台風、大雪、地震。熊の侵入、豚の脱走、広末涼子の暴走。高速道路にはいろんな災害がやって来るけど、ここ数年のNEXCOは実に簡単に止める。とにかく危険水準に達するはるか手前の時点から、予防的に止める。

NEXCOの内情は知らないのであくまで素人が外部から見て思うことだけど、ちょっと簡単に止めすぎだろ!と言いたい人は私だけではないはずだ。

さっき書いた「事業継続計画」の字面をよく見て欲しい。BCPとは「災害のときに安全を最優先で確保するための仕組み」ではない。災害時でも事業を「継続」するのがBCPの目的だ。

この日本で生きる限り、僕らは毎年起こる中規模の災害と隣合わせで暮らさざるをえない。台風が来ようが雪が降ろうが地震が起ころうが、社会は休まず動き続けているし人間は毎日生活し続けなきゃいけない。私の知っている限り、ほかのインフラ企業を見渡しても「雪が降りそうなので休みます」なんて甘いことを言ってる会社なんてどこにもありゃしない。電力会社やガス会社、水道局、電信会社などは言うに及ばず、コンビニやガソリンスタンドのような中小の生活密着企業だって、自分たちが事業を止めたら困る人がいっぱい出てしまうことを知ってるから、雪が降ろうがヤリが降ろうが、とにかく頑張れるぎりぎりまで頑張ってるんだ。

細長い日本列島の物流を自動車輸送に頼っている日本において、東京から名古屋を結ぶルートは数えるほどしかなく、いわゆる大動脈を塞いでしまうと物流がほんとうに止まってしまう。何年か前の大雨のときに、東名と新東名の間でシステム冗長性が思っていたほど機能せず、一つの気象災害でどっちも影響受けてしまうこともわかった。

数年に1度は必ず起こるような想定内レベルの自然災害が来るたびに、いちばん安全なはずの高速道路を真っ先に止めて、より危険度の高い山道に迂回させてしまうのは、あまりに無責任だしあまりにバカバカしい。全体最適の放棄と言えるのではなかろうか。スノータイヤの着用確認や制限速度の厳守、場合によっては一般乗用車を締め出してトラックだけ通すなど、閉鎖する前にできることはいくらでもありそうだと、素人目には見えるのだけど。

ニュースで放映していたような箱根のスリップ事故、高速IC周辺道路での大渋滞の原因はどこにあるのか。そんなの放置してて本当にいいのか。個別のドライバーの責任を問う以前に、物流2028年問題の一角として高速道路の運用ガイドラインをきっちり精査するべきだとは思いませんかね?国交省が公明党の手を離れ、色々見直すにはちょうどいいタイミングだし、ね。

え?私?大雪と聞き、ドリフトして遊ぼうとA110で出かけようとしたところを妻に怒られましたとさ。
Posted at 2026/02/12 16:22:03 | コメント(2) | トラックバック(0) | YouTube見た | 日記
2026年01月30日 イイね!

伊豆半島のために生まれたマシン

伊豆半島のために生まれたマシンスクランブラーがうちに来て2周年だそうですので3回目となる感想を手短に書きます。

跨っての軽さ、走っての軽快さ、ワインディングでも酷道でも街中でもイケちゃう自由さ、急な坂やブラインドコーナーでもガンガン走破できる低速トルク、クラシックさとポップさが融合したルックス、たとえゾンビの群れに囲まれても逃げ延びさせてくれそうな機動力、と、今うちにいる中でいちばんバイクらしくていちばん気の置けない相棒です。

SSのような「今日はかっ飛びに行くぞ」でもなく、ネオクラのような「今日はまったり走るぞ」でもなく、走る道も走り方も決めず気ままに足の向くまま走る散歩のようなショートツーリングに、柔軟に合わせてくれる懐の深さ。道路が空いてる日も混んでる日も等しく気持ちいい。

空冷デスモエンジンとトレリスフレームという昔ながらのドゥカティの遺産を受け継いだ今や貴重なこのプラットフォームの価値はもっと注目されるべきだと思います。

そんなわけで、(とある条件が発動しない限り)ずっと手元に置いておきたい1台。
Posted at 2026/01/30 23:23:10 | コメント(1) | クルマレビュー
2026年01月28日 イイね!

僕らの自由の最後の砦(バイク趣味と車趣味の話)

僕らの自由の最後の砦(バイク趣味と車趣味の話)前回、「久しぶりにレッドバロンでバイク買ったぜ」ということを書いた。

バロンさんとはまだ付き合い始めたばかりなので、一利用者の立場としては「スープの冷めない距離にある」ということ以上にどこまでありがたい存在になるのかまだ未知数ではあるけれど、レッドバロンという会社には日本のバイクカルチャーを守るインフラのひとつとしてぜひともがんばり続けてほしい。ファンドに買収されたり経産省に怒られたりといろいろあるけどさ。

実のところ、彼らの色気もへったくれもないけどユーザーのニーズに合理的に向き合ったビジネスモデルは、僕たちが車やバイクを趣味として楽しむための最後の砦なんじゃないかと思ってる。

何に対する砦か?っていうと、僕ら車好きバイク好きが知らぬ間にからめ捕られてしまった「囲い込み」に対する砦だ。

高級車ブランドを筆頭に、メーカーはディーラーを通してユーザーの使用環境へのコントロールを強めようとしているし、同時にメーカーからディーラーへのコントロールもますます強くなっていくであろうことを、僕らは気づいている。こんなのMBA企業戦略101レベルの話なので不思議なことは何もない。

ユーザーは今や、ディーラーでの定期点検を欠かさずやってないと新車保証すら適用してもらえない(というメーカーもある)し、バッテリー交換やオイル交換などささいなメンテナンスでも大掛かりな設備や特殊な工具がないとできなくなっているし(下手すりゃ自分で純正以外のものに交換したりなぞしたらまた保証対象外にするぞと脅されるし)、コンピュータ診断機を通さないと「はよメンテに来んかい」とメーターパネル上に居座り続けるスパナマークを消してもらうことすらできない。使用料を払わないと装備されてるシートヒーターすら使わせてもらえない(というメーカーもある)。そしてメーカーとディーラーが示し合わせて決めたらしき乗り換え推奨時期が来ると、メンテコストの上昇と下取り価格の下降をうまく操られて、その車にそのまま乗り続けるという選択肢をテーブルの上から遠ざけられてしまう。

ディーラーはディーラーで、メーカーの望むかなり具体的に規定されたブランド・ガイドラインを踏襲し、独立企業とは思えないくらい細かくKPIを管理され、定期的な店舗リニューアル工事(それも、ユーザーの目から見るとなぜ必要だったのかさっぱり分からないような瑣末な変更)に莫大な金額を投資し続けることを要求されている(ように見える系統がある)。逆らえば代理店契約の解除をちらつかせ、脅されている(ように見えることがある)。

このまま行くと、車やバイクに乗ること自体がどんどんサブスク化していくのが目に見えている。あるブランドの車を買うことはそのブランドを利用するためのメンバーシップに加入することと同義になり、ディーラーはただのブランディング発信基地・兼・顧客管理窓口になる。僕らは所有する喜びも自分でいじる楽しみも失い、自分の買ったものをこの先ずっと所有し続ける自由ですら奪われかねない。

どこの業界を見渡しても大手がこぞって夢中になっている、中間業者の排除とユーザーの直接的囲い込み戦略の行き着く先は、グローバル企業によるサプライチェーンの寡占だ。寡占が進んでやりたい放題できるようになると彼らは効率のよいマーケットへの「より好み」を始める。そういった連中(つまり大手企業の本社のエリート達)は数字でしか見ない(というよりむしろ数字だけで判断できるのがエリートの証だと思ってる)ので、人口が集まっていてコスパのいい都会に資源を集中し、効率の悪い田舎のことなんか無視しはじめる。

それでも国内メーカーは全国の販売ネットワークを維持して売上のボリュームを求めるかもしれないけど、高級輸入車なんかは「全国津々浦々」なんてことに興味がないので、都会にしかディーラーを置かなくなる。辺境地域の人間の相手をしてくれるのなんて、土着企業と物理コストのかからないネット企業だけだ。田舎の連中の娯楽なぞSNSとソシャゲとパチンコだけやらせときゃそれで充分だろ、とグローバル・エリートたちは思ってる違いない。

もっといえば、円の価値と購買力が下がっている日本自体が、グローバル・マーケットの中における辺境と見なされていくかもしれない。今はまだ日本仕向けの車やバイクは円安が進んだ今でも欧米に比べて低い価格水準に抑えられているケースも多いけど(おっと米国は今関税のせいで輸入品の価格はひっちゃかめっちゃかだったな)、そんなメーカー(あるいはインポーター)もそのうちバカバカしくなるに違いない。そんな儲からないマーケットをいつまで相手にしてくれることやら、保証はどこにもないではないか。

おっと、話を広げすぎた。要するに、僕らがこれまで車やバイクを楽しんでこられたのは、ユーザーに近いところにいる独立系販売店・サードパーティの多様性があったからなのだ。どのメーカーのものでも気軽に面倒見てくれる町の車屋やバイク屋、整備工場、パーツメーカー、などなど、車やバイク趣味の自由は彼らが支えてきた面が大きい。違法改造文化のような弊害もあったかもしれないけど、それでもユーザーは自由で、買った車やバイクは100%ユーザーのものだった。

前回のブログで、レッドバロンはメンバーシップ型ビジネスモデルだと書いたけど、今回書いたメーカーの「囲い込み」とレッドバロンの「囲い込み」は意味合いが全然違う。レッドバロンのは、ユーザーがリピーター化することでより大きな便益を得られるという「ユーザーの囲い込み」だけど、メーカーのは商品を特定のチャンネル・特定の使用方法でしか利用できなくする「車種の囲い込み」だ。

Z900RSの新車が買いたければカワサキプラザに行くしかなかったり(カワサキ買ったことないけどさ)、アストンマーチンのバッテリーがディーラーでしか交換できなかったり(やろうと思えば他の手もあるのかもしれないけどさ)、BMWのサスを社外品に換えたらなぜか全然関係ないエンジンオイル漏れも保証が効かなくなったり(噂で聞いただけだけどさ)、その車種の買い方、乗り方、直し方、弄り方、すべてをメーカーの敷いたレールの上でしか楽しめなくなったら、それって僕らの心に生き続けてきた20世紀型の自動車文化とは様相がガラリと変わってしまうのではないか。

そんな世界では、町の零細バイク屋やチューニングショップは生きていけないし、中古車屋だってアフターメンテナンスまで含めた総合サービスとして生き残れるかどうかわからない(認定中古レクサスと野良レクサスの間にあるような格差が今後目に見えるレベルで広がっていくかもしれない)。もちろん環境や騒音などの法令の影響も大きいので、メーカーの囲い込みのせいだけとは言えないけどね。

そんなわけで、独立系でフルサービスで全国展開しているレッドバロン(元ヤマハ系だけど)みたいな存在は、僕らの自由なバイクライフ(それと自動車趣味)を楽しむ最後の砦のように思えて、ずっと残っていってほしいなあ、というのが前回と今回の趣旨でした。

あと、きちんと4連ツインウェーバーの同調が取れるオールドフェラーリ屋さんとか、FRPボディのきれいに直せるボディ屋さんとか、ゴニョゴニョをゴニョゴニョしてくれるゴニョゴニョ屋さんとかもね。
Posted at 2026/01/28 15:53:48 | コメント(2) | トラックバック(0) | RANT | 日記
2026年01月26日 イイね!

レッドバロンは好きですか?

レッドバロンは好きですか?はじめてのバイクはレッドバロンで買った。

以降、2台目から14台目までは、正規ディーラーで注文したり小規模な専門店で出会ったりしてきたが、直近に買った15台目・ホンダCBR250RRの購入にあたっては、気分を変えて30年近くぶりにまたレッドバロンを利用してみた。特にリターン後はパリッとしたショールームを備えた正規ディーラーと付き合うことがほとんどだったので、久しぶりにあの不思議空間に足を踏み入れてみたくなったのだ。

なんなんだろう、ブランドのイメージを忠実に守って小綺麗に演出されたメーカー系ディーラーとも、店主の人柄を感じるアットホームな小規模店とも全く違う、このサイバーパンク感溢れる佇まいは。薄暗くてひっそりとした倉庫のような店舗に果てしなく並べられた中古車体の列の間を歩いていると、なんとなくSF映画のジャンクヤードを物色している主人公のような気分になる。作りっぱなしのまま長年放置されているような色褪せたファサード(しかも鮮やかに維持するのが難しい黄色と赤をわざわざイメージカラーに選んでいる)は、バブルの頃に地方の冴えない観光地に建てられ景気後退とともに打ち捨てられたテーマパークの廃墟みたいで、「ああ、うちはそういうとこには一切お金かけませんよ」という決意すら感じる。

レッドバロンのマーケティング戦略にはおよそ、高額な耐久消費財を購入する時ならではの甘い高揚感を客に味あわせようとか、まだ迷っている人を夢と憧れで口説き落とそうなんていうそぶりは微塵も感じられない。きれいな受付のお姉さんがいたりだとか美味しいコーヒーが出てきたりなんてことも、ない。素っ気ないったらありゃしない。

販売のシステムもなんだか変わってる。

中古車や中古バイクを何台も購入してきた我々が慣れ親しんでいるような、日頃カーセンサーなんかを巡回して目当ての車種の相場感を掴み、良さそうな個体が見つかったらお店に問い合わせ、実車を見て確認したところではじめて購入しようかどうか現実的に迷う、なんていう手順は踏ませてくれない。

そもそもレッドバロンは、自分のところの保有している中古車のデータベースを客に見せたがらない。プリントアウトすらチラ見させるだけで持ち帰らせてはくれない(このへんは店舗によって方針が多少違うのかもしれないですけど)。

客のほうでできることはといえば、まず買う意志を固めたうえで車種名と予算といくつかの希望条件をメモした紙を握りしめて訪店し、店員に「この車種をこのくらいの予算で探して欲しいんすけど」と声をかけるだけだ。実車を目で確認するなんてことなどはそもそも想定しておらず、基本は「だいじょうぶ、悪いようにはしないから」とでも言いたげな顔をして検索端末のキーボードを叩く店員を、全面的に信じてお任せすることになる。まるで、中古車に個体差なんて存在せず、あってもすべて値段に反映済みだから客はそんなこと気にしなくていい、と言わんばかりだ。そう、レッドバロンにおいては、タマを探すのは消費者ではなくてあくまで店なのだ。

うんうん、そりゃ敷居も高くなるよなあ。

このレッドバロンという全国最大のバイクチェーンは、こんだけメジャーな存在なのにもかかわらず、コンシューマー向け車両販売業界のメインストリームなビジネスモデルからは背を向けているように見える。そんな分かりやすくて安心安全なおもてなしフォーマットに則ってるなんて考えちゃあいけないのだ。特に車のディーラーでチヤホヤされる購入体験が頭に染み付いている中高年デビューの新参ライダーは、そういうふつうの高額商品販売店っぽいのを期待して店に入ったら最後、違和感と戸惑いと分かりにくさにいちいちハラハラし、ときには腹を立てることになるに違いない。

慣習のさっぱりわからない異国の地でローカルな飲食店なんかに飛び込んだときの、どう注文したらいいんだか誰に声かけたらいいんだか全然見当がつかずマゴマゴするのによく似てる。あるいは現代のコジマやヤマダ電機のような大型家電量販店とは違う、昔々の値段交渉が当たり前だった時代の秋葉原で、ちょっとアングラな感じの電器店に飛び込んでドキドキした中学生時代を思い出す。

つまるところ、「買う覚悟をすでに決めている」人を想定した店なんすよ、レッドバロンの本質というのは。だから覚悟が決まってない人にとっては「一見さんお断り」みたいに見える。そもそもディーラーみたいにショールームが充実してるわけじゃないんだから、とりあえずいろいろ見に来ました、跨りに来ました、なんて人をターゲットにしているようにはあまり見えない。

ここまで読んできて、まるでけちょんけちょんにけなしているように見えるかもしれないけど、これ褒めてるんです。「あのバイクがこういう条件で欲しい」とか、「こういうふうにバイクを維持したい」みたいに、バイクライフにおいてすでに明確な課題を持ってる人にとってはレッドバロンという店は話が早い。

CBRを買いに行き、まだ注文と納車の2回しか接点ないけど、ここまでの顧客体験は上々。商談はスムーズだったし、スタッフはとても感じがいい。単にフレンドリーなだけではなくて、相手のバイク歴を見極めた上で、出しゃばりすぎずかといって説明足らずにもならず、美辞麗句も並べずかといって卑下もせず、必要な要望に丁寧に応えてくれるという印象。このレッドバロンというチェーンが何にコストをかけ何にかけないのか、その合理主義的な姿勢がよく伝わってくる。ほわっとしたイメージ戦略にはあまりコストをかけないかわりに(そしてそれを価格に転嫁しない代わりに)、規模の経済からくる実利的メリットはきちんとシステマティックに提供してくれる。

演出されたファンタジーで夢を見させるのではなく、現実的な面でバイク乗りのニーズと向き合ってくれる。

初めてのバイクを買った店だけど、意外と玄人向きだ。その合理主義をきちんと理解したうえで訪問すれば、とてもありがたい店なのである。

***

よく言われるレッドバロンの特長といえば

・全国津々浦々にあって、引っ越しても安心、ツーリング先でも安心
・大手だから実現できる、安価なオイルリザーブシステム
・同じく大手ならではの、利便性の高いロードサービスや盗難保険などの付加サービス

の3つが挙げられるようだ。

個人的には、引っ越しする予定はないし、オイルリザーブシステムは単にお得ってだけの話だし、各種付加サービスもどうしてもレッドバロンじゃないといけないほどの理由もない。

んじゃ、私にとってレッドバロンで買うメリットってなんなの?というとですね、ふたつあるんですよ。

ひとつは、近所にあってかつ輸入車を扱ってるってこと。今回はCBRなので関係なかったですけど。

都会住まいの人や国産車乗りの人はあまり困ったことがないかもしれないけど、地方で輸入車に乗っていると正規ディーラー網の弱さがいつも頭を悩ませるんですよ。

我が静岡県においては、県外よりも遠い浜松を除けば、ドゥカティもトライアンフもBMWもハーレーも一つずつしか正規ディーラーがない。KTMなんか隣県にすらほぼない。私はドゥカに関しては良いお店と巡り会えたし(ちょっと遠いけど)、トライアンフも運良く近所にオープンしたけど(とはいえもう乗ってないけど)、そうでもなけりゃふだんの面倒を見てくれる店を探すのにえらい苦労してたところだ。特に最近は(レッドバロン含めて)整備士不足のせいでヨソで買ったバイクの持ち込みを敬遠する店も多いそうだし、機材の関係でそもそも診られない場合もある。新車は近所で売ってないし、欲しい中古がたまたま近隣のお店に入ってくることなんて当てにしてられない。そんなとき、近くにあって在庫が豊富で輸入車もそこそこ扱っているレッドバロンは非常に頼もしい。

そしてふたつめのメリットは、それが実質的にメンバーシップ指向のビジネスモデルである点だ。ヨソで買ったバイクの持ち込み整備をきっぱり断るポリシーからもそれが見て取れる。一見さんへの敷居が高いということは、裏を返せばいったん常連さんになってしまえば敷居が低くて使い勝手がいい、ということで、レッドバロンと付き合ってるだけでワンストップでバイクライフが間に合ってしまう。

これって、私のようにわりとほいほい違うのに乗り換えたくなってしまうタイプのバイク乗りにはめちゃありがたい。新しいバイクが欲しくなるたびに馴染みのレッドバロンに行って「ねえねえ、今度はこれ欲しいんだけど、探してちょ」って言えば、最適なのを探してきてくれて、旧い方もそれなりの値段で買い取ってくれるに違いない。

もちろんプレミアム価格帯の新車のバイクでそんなことやってたらえらい高くつくけど、国産モデルの程度そこそこ走行距離そこそこの中古車で1年ごとくらいに回していたら、まるで定期リースのような気軽さでいろんなバイクが経験できてしまう。夢のようではないか。
それも毎回毎回グーバイクで中古車市場をチェックして新しい店に行って、なんてめんどくさいことは無しで、だ。レッドバロンの保有在庫がブラックボックスになっているというのが実は重要なポイントで、おかげでネット上の多すぎる情報に振り回されずにすむ。バロンに在庫があれば買うし、なければ諦める。深く考えずにバロンさんの値付けを信じる。とてもシンプルだ。

取引コストとか信頼コストという言葉がある。バイクにおいては、本当に頼りになる店なのか?とか、販売価格や買取価格は本当に妥当なのか?とか、新規で取引する相手は不確実でリスクがあるから信頼性を担保するためによけいなコストがかかるという意味だ。なるべくならひとつのお店と末永く取引したほうが安心じゃないか。

全国ディーラーネットワークが堅牢な国産自動車でも「当たり」の店を探すのに苦労することがあるけど、バイクのお店選びはさらに大変だ。四輪ディーラーより規模が小さいぶん、店によって経営方針が全然違ったり、そもそも選択肢が少なかったりして、こと輸入車だとそもそもお店が見つからず好きなバイクに乗ることすら叶わないこともある。僕らのバイクライフは、ものすごく脆弱で不安定なインフラの上に成り立っているんだ。

そんなとき、全国を網羅するレッドバロンのような非ディーラー系の大型販売店は、仮に100点満点でなかったとしても欲しいバイクへの最低限のアクセスを担保してくれるからありがたい。全国チェーンにはバイク王やバイク館などもあるけど、規模の面でレッドバロンが突き抜けているだろう。

レッドバロン、オシャレさに欠けていたりその特異なシステムのせいでアンチが多かったりするけど、僕らのバイク趣味のためのインフラとして元気に残っていってほしいなあ。

え?ロシア向け輸出に関する不祥事?そういえば最近そんなことありましたっけねぇ。まあ、警告だけで済んだみたいだから……とにかくがんばってちょ(;´∀`)
Posted at 2026/01/26 19:18:51 | コメント(2) | トラックバック(0) | RANT | 日記

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「久しぶりにバイク乗った。
2ヶ月ぶりくらい?
久しぶりなので身体慣らしのつもりで、一番楽なスクランブラーに乗っていつもの箱根大観山レストハウスへ。
ライディングパンツの前が閉まらん。
ライディングパンツの前が閉まらんのだ。」
何シテル?   02/15 15:16
とある自動車博物館のデモンストレーション・ドライバー兼車両運搬係(副業)が、クラシックカーからラリーカー、フォーミュラカーまでいろいろ乗るには乗ってきた所蔵品の...
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