
新しい相方、新型ドゥカティ・ムルティストラーダV2Sをお迎えしました。
発表直後の冬に予約して、真夏の最中にようやく日本デリバリー開始。
おそらく日本仕向け分の最初のロットの1台と思われます。
新設計フレームに、新設計非デスモV2エンジンと、未知の要素がいっぱい。
もちろん試乗もできなければ、乗ったジャーナリストのレビューもまだありません。
ほぼ人柱でございます。
さて、過去のブログで「現行所有バイク3台がファイナルアンサー」といった旨のことを何度か書きました。
その3台というのは、ツアラー寄りセパハンスポーツ(ドゥカティ・スーパースポーツS)、クルーザー(トライアンフ・スピードマスター)、軽量スクランブラー(ドゥカティ・スクランブラー)。
この組み合わせだと、お互いにお互いの不向きをカバーしあうので、布陣としては完璧だったんです。その日走りたい道に合わせて、どれに乗るか自ずと決まってくる。短距離〜長距離。知っている道〜知らない道。整地〜不整地。海沿いの真っ直ぐな道〜くねくねの山道。なんでもござれっす。
ここに、アドベンチャー・スポーツ・ツアラーたるムルチさんが加わりました。
ムルチさんは万能選手。
とんがった得意分野はないけれど、どんな道でも卒なくこなしてしまいます。
ほかでは真似できない得意技を強いて挙げれば、荷物をいっぱい積んだ高速道路の長距離移動かな。
これまで専門領域を補い合って均衡していた布陣に、そんなマルチタレントなやつが入ってきました。
理論上、これ1台で足りてしまう。
でも逆に、得意分野においてはそれぞれの既存バイクのほうが強いので、中途半端になってしまう可能性もある。
これで減車できるのか、どれかと入れ替えて現状維持なのか、あるいは増車してしまうのか。
いやいや、ここで増車してしまうわけにはいかない。3台こそがマジックナンバーという結論を出したではないか。
さんざん悩んだ末、いちばんキャラの被りそうなスーパースポーツSと入れ替えることにしました。どっちもドゥカティの中量級・アッパーミドル価格帯スポーツツアラー的位置付けで、スポーツ寄りなのがスーパースポーツSでツアラー寄りなのがムルチさん。
でもこういうのも、そのバイクを「自分の中でどう位置づけるか」によって大きく変わってくるので、カテゴリーの額面上でキャラ被りしていたとしても実際に乗ってみて、あるいはしばらく乗り続けてみて同じ結論になるとは限らないのよね。つまり、理屈じゃないのよ。
だから、ムルチさんが届いてしばらく乗ってみてからどれを手放すか決めるつもりだった。だったんだけど、やっぱり納車前に「えいやっ!」とスーパースポーツSを手放すことにしたんだ。
だってそのタイミングで手放さないと、いっそう別れが辛くなるから。というか、私のことなのでぜったい「ま、いっか」と思ってそのまま持ち続けることになりそうだったから。こういうのは思い切ってやるしかない。
スーパースポーツSは、私の所有バイクのなかでいちばん、本来の自分の好みの王道だっただけに本当に迷ったんだけど、そんな結論を出しました。
その決断は、ひとつには「セパハン枠をいちどリセットしてみたい」というのもありました。
若い頃からずっと乗ってきていちばん趣味性の高い(つまり、バイクでどこに行くかではなく、バイクそのものを愛でる、という意味での「趣味性」だ)セパハン枠をいちど空席にして、今後自分がカッ飛び系のスポーツバイクとどう向き合っていくのか、ゼロベースで考えてみたいんだ。
この入れ替えによって、これまで保たれていた均衡が完全に崩れました。
ここから先は、また「理想の布陣」を求めてのクエストが始まります――。
困ったね。また欲しいバイクがいっぱい出てきちゃいそうだぞ。
※「入れ替えたんだったらタイトル違うじゃん!」と思われるかもしれませんが、そのカラクリはまた次回。
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欲しがり | 日記
Posted at
2025/08/02 13:02:07