一回自分の中で塩漬けになったものでしたが、きっかけがあり再稼働したので、今回は途中で投げ出さないために、公開しつつ進めます。
端的にいうと、KGWさんのシフトゲートセットを再現するものです。すでにこちらは絶版となっており、欲しくても入手困難でした。(画像はKGWさんHPからの転載です)
これを再現したくて、シフトレバーを分解して加工したところまでは良かったのですが、その後の位置合わせの精度出しが労力かかりすぎるということになり、一度放り出しました。紙で合わせたりとかしていましたが、mm単位の調整が難しい、強度が0で干渉の有無がわからない等でストレスがたまるばかりで成果が得られず。
そうこうしているうちに、海外のMinottekさんから新たなシフトゲートが販売され(https://www.minottek.com/products/mazda-mx5-miata-na-5-speed-gated-shifter-gate)、もうこれでええやん、と半ば投げやりになっていましたが、価格が高めなこと(2025/3現在 送料込み日本円で10万円)と、自分はzoom engineeringのトラッドスタイルコンソールを使用するため、さらなる加工が必要そうなことから、自作の道を再度模索することに。
結果的に、3Dプリンタを導入することでモックアップの作成がめちゃくちゃラクになり、サクサクと試作が進むようになりました。もっと早く買っておけばよかった。初期投資はそれなりにありましたが、
・CADデータをそのまま印刷可能
・ある程度の強度を持っているので、ネジ止めなども可能
・製作費が安価(安いPLAを使えば部材だけならば1個数十円~数百円で作れる)
これらだけでおつりがくるくらいだと思います。
肝心の設計試作の進捗ですが、シフトゲートの結合位置の検討とゲート試作数回を行っています。
①シフトゲート結合位置
当初はKGWさんと同じく、ボディ側に結合する方法を考えていましたが、これだとエンジンスタート後の暖気までの間トランスミッション側の振動が収まるまではシフトレバーが揺れてガチガチ当たるだろうな、ということで途中で設計変更。トランスミッション側と結合することにしました。(Minottekさんと同じ方式)これならばシフトレバーとゲートが一緒に振動するので大丈夫なはず。
下の画像は旧設計(ボディとの結合)です
②モックアップ製作
高さを適当に決めたあと、ゲートの試作を繰り返して位置合わせしていきました。コンマmm単位の調整も3Dプリンタなら楽々。技術的なハードルが高いのならばやりがいがあるのですが、ただ面倒なだけなのはやる気を削ぐだけなので、この位置合わせが簡単になったのは本当に助かりました。
下の画像が現設計(トランスミッションとの結合)です。
③これから
モックアップ品での試運転、また内装との親和性を出すためのデザイン検討など。最終的にはゲート含むいくつかの部品を金属で仕上げる予定です。
がんばります。
Posted at 2025/03/10 04:34:16 | |
トラックバック(0) | クルマ