
毎度おなじみCL1のブレーキに関するお話です。最近これしか言ってない気がしますが、それは置いといて。。。
CL1乗りも入れ替わりがめちゃくちゃ激しいので、これは乗り始めた人向けの記事です。
CL1のブレーキですが、車重が1330kgに対して*片持ち*1PODで、パッド面積がEK9と同じ。どう考えても頼りありません。
この手の車であれば、最低でも2PODは欲しいところです。
ブレーキパッドをサーキット用に変えれば、ミニサーキット位は何とかなると思いますが、ハードブレーキングをする様な所だと正直厳しいです。そして片持ちキャリパーは剛性面で考えても強くはないし、ましてや1PODはコントール性に欠ける等々、デメリットは沢山。
という訳で、サーキット走る人はキャリパーの交換は必須!?です。
〇用語説明
*片持ち・・・片側にピストンを有する
*対向・・・両側にピストンを有する
*POD・・・ブレーキパッドを押すピストンの数
キャリパーを交換すると言うと、ハードルは高い様に思いがちですが、思っている程ではないと思います。
交換するキャリパーの選択肢ですが、純正流用か社外流用の2つの手段があり、費用面で現実的なのは以下の通りです。
まずは純正流用について

[NA2キャリパー]
片持ち2PODの俗に言う、旧型NSXのキャリパーです。金キャリパーと呼ばれていたりします。
少し前までは定番の流用メニューでしたが、後述するKB1のキャリパーの方が優位性があり、現在は主流ではありません。
費用面では一番お手軽であり、殆どポンで装着可能でCL1純正のローターが使用出来ます。
鉄製で重量は約5.8kgと、CL1純正キャリパーと殆ど変わらない為、軽量化にはなりません。
〇メリット
・安い
・ほぼポン付け
(ブレーキホースのステー移設が必要)
・コントロール性が向上する
・ブレーキパッドの片減りが穏やかになる
〇デメリット
・重い
[KB1キャリパー]
レジェンドのキャリパーであり、現在主流となっています。対向4PODで1800kgの車体を確実に制動する為に開発されたものであり、信頼性は高いです。また、ブレーキローター径も上がる(300mm⇒320mm)為、制動力も大きく向上します。
グローバルさん又は、JTCC HONDA KYOTO (JHK)さんというショップから流用キットが出ている為、そちらを購入すると手っ取り早いですが少々値は張ります。
そしてこのキャリパーはなんと、アルミ製なので凄く軽く、JHKさんのキットを装着した場合は純正比6kgの軽量化です。
自分でやると出費はかなり抑えられますが、キャリパーを固定するブラケットを別途準備する必要があったり、ブレーキローターの装着に条件が付くので少々大変です。
詳しくはコチラ↓
https://minkara.carview.co.jp/userid/3157940/car/2871658/5840331/note.aspx
〇メリット
・軽い
・コントロール性が向上する
・ブレーキパッドが片減りしにくい
・制動力が大幅に向上
〇デメリット
・ちょっと高い
・ハブASSYの交換が必要
(JHKさんの場合)
・専用のブレーキローター購入が必要
(グローバルさんの場合)
・ローターのハブ穴加工が必要
(自分でやる場合)
他にも、FD2等のホンダ純正ブレンボを流用しようと思えば可能ではありますが、ローター径は変わらない上にブレーキパッドやシールキットが高く、あまり恩恵は受けられないので記載は割愛します。
次は社外流用について

[SPOONキャリパー]
SPOONさんから出ているCL7用が殆どポンで装着可能です。CL1純正ローターが使用出来、対向4PODでコントロール性も向上。
キャリパー自体も12~13万と非常にお手頃な価格です。
実際の装着に関しては、コチラが参考になります↓
https://minkara.carview.co.jp/userid/2033738/car/2461189/4731165/note.aspx
〇メリット
・コントロール性が向上する
・ブレーキパッドが片減りしにくい
・ほぼポン付け
(バックプレートの切断又は折り曲げが必要)
〇デメリット
・ダストシールが無く、OHの周期が早まる可能性がある
[ENDLESSキャリパー]
ここまできて書くのが面倒臭くなってきました。
こちらは、ENDLESSさんから出ているCL7用の対向6PODキャリパーで、チビロクと言われている物です。
6PODである為、コントロール性に関してはここまで紹介した中でもピカイチかもしれません。そして、ブレーキローター径が上がる(300mm⇒324mm)為、制動力も大きく向上します。
ただ、ブレーキローターが2ピースタイプになるので、ランニングコストは一気に上がります。また、ハットのセンターボア拡大が必要になる為、一筋縄ではいかないです。
〇メリット
・コントロール性が向上する
・ブレーキパッドが片減りしにくい
・制動力が大幅に向上
・ブランドの絶対的安心感
〇デメリット
・めちゃくちゃ高い
・ハットのセンターボア加工が必要
・交換用ローターもめちゃくちゃ高い
という様な感じです。少しでも参考になれば幸いです。
最後に、ブレーキは重要保安部品です。キャリパーの交換は専門的な知識を有する方と一緒に作業するか、怪しい場合はショップ等で作業を行って下さい。
【関連サイト】
〇JHK
http://www.tolto-jtcc-honda.com/cathand/detail-696082.html
〇SPOON
https://www.spoonsports.jp/products/details/45020-MBF-G01/accord
〇ENDLESS
https://endless-sport.co.jp/products/brake_caliper/car_list/list_honda.htm
Posted at 2020/07/22 16:10:37 | |
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