重たくてダルい211を少し軽快かつニュートラルな動きにするコワザとして紹介してきたESPオフ。これまでは峠道に限ってオフにしてきたが、試しに高速で200km程度の距離を試してみた。
するとこれがキクキク。このクルマ本来のパワステのしっとり感が出てきて、まるで手で直接前輪を掴んでいるかのようである。スピードを上げていっても不安にならないどころか、ますます前輪の接地感が増してくるかのようだ。ここまで来てはじめて高級車としてFRにこだわる価値を「実感」できた。
具体的に何が違うのかと言うと、直立から切り初めの感触だと思う。ESPオンだと軽く操舵した時にクルマが何かを考えこんでいるような、通常のアソビとも異なる不気味な不感帯が存在する。それがオフにすると適度な機械的遊びを伴ったニュートラルな反応になる。切り初めがニュートラルだからクルマが軽く感じるし、高速道路での微妙な修正舵も快適になるのではないか。
結局のところ、「安定感」というのもただやみくもにまっすぐ走っていれば良いという事ではなく、クルマがきちんと言うことを聞くという「信頼感」のようなものが安定感につながるのだろう。
ブログ一覧 | クルマ
Posted at
2008/10/14 19:55:35