【素人】バネ吊り椅子張り替え修理への道①

骨董品屋さんで購入してきたかなり古い椅子。座面が痛んでいるので、張り替えをしていきます。


裏のガーゼみたいに薄い布（現代での不織布の立ち位置でしょうか）を剥がすとバネが現れました。調べたところ「ばね吊り椅子」というものらしいです。


バネ側の麻布や土手と呼ばれるワラを麻布で巻いた部品を外すとこのようになりました。麻テープというものでバネを支え、麻紐で上からバネをくくりつけて固定する構造となっています。ボロボロなので全て撤去します。


どうしても麻テープが入手できず、綾テープというズボンの裾の伸び防止などに用いる布のバンドを16mmのボード釘で打ち込みます。綾テープをぴんと張る際、職人は木でできた治具を用いていますが、ないので力技で張ってきます。


バネを並べて麻紐でバネを固定したあとの状況です。麻紐は釘を半分くらいまで打ち、紐を一周させたあと最後まで打ち込み、直近に釘を半分まで打ってまた一周させてから最後まで打ち込みます。麻紐は動いてもズレないような括り方（YouTubeで検索してご確認を）で麻テープと同じ方向に紐を回してきます。
今日はここまで。次回はバネ側に麻布を覆い、タッカーで固定する作業から始めようと思います。