• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

CoCoHaLoのブログ一覧

2025年05月30日 イイね!

PASM (ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント) その5

PASM (ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント) その5
PASM (ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)その5

一昨年前から始めたPASMの調査と実験もテストと開発に1年、当初はコントローラーを自作していましたがオリジナルのDampTronic(PASM)本来の機能を生かすべく本体には手を付けずに後付で制御するアダプターを製作しました。
さらに実車での評価に1年かけて乗り心地と操縦性を慎重に判断してきましたが、満足出来るレベルの仕上がりでその信頼性にも問題無い事が確認出来たのでいよいよ製品化へ。


そしてこの春からサスペンションの駆け込み寺として有名な國政久郎氏率いる株式会社オリジナルボックスより販売を開始しました。
製品名は 「ダンプトロニックスムーサー」(DampTronic Smoother) DTS-1
4本のDampTronic制御ダンパーそれぞれに一つ装着します。 1台分4個セットです。
alt
但し、現在「ダンプトロニックスムーサー」単体での発売はしておりません、対応可能車種とその効果を確認する為に装着はオリジナルボックスへ車輌を持ち込んでの対応のみとなります。

問い合わせは以下まで
株式会社オリジナルボックス 担当 國政さん
〒252-0186  神奈川県相模原市緑区牧野5790-1 
Tel. 042-682-0890 Fax. 042-682-0889
定休日 月曜日及び第一・第三日曜日 
地図 (Google maps)

2025年5月現在開発車輌である987後期型ボクスター(987MA120)では操縦安定性を損なわずに大幅な乗り心地改善となりました。 NORMALとSPORTのモード切換もそのままです。

もう一つ、同じ BILSTEIN の DampTronic 採用車輌であるR35GTRでも大きな改善効果が確認されています。
R35GTRに乗った経験のある方なら判ると思いますが初期のR35GTRの乗り心地と言ったらまるで重戦車か?と思う程ガチガチで、例え Comfort モードでもパッセンジャーシートの女性が顔をしかめる乗り心地でしたが、これがウソのようにマイルドになります。
そして操縦性は損なわれず却ってリズム良く楽しく運転できます。 
さらにはコレが本来のDampTronicとGTRの目指した或るべきダンパーのセッティッングだと確信しました。
 もちろん Normal モードでも結構快適で Track モードでは従来とほぼ同じです。

PASMオプション装着のポルシェ車輌全てに効果があるかどうかは取り付けてみないと判りませんが、少なくても987ボクスター・ケイマンと997型911のPASM装着車には間違いなく効果があるはずです。
その後の981や718,991や992については今のところ不明ですが、ドライバーやパッセンジャーがPASMの乗り心地と制御に違和感を感じなければポルシェが既に改善してるかも知れませんし、違和感を感じるのならば大いに試す価値はあります。

R35GTRについても最新型は改善されている可能性がありますが、初期から中期までのモデルには驚く程の効果があります。

他にもVWAUDIBMW等ドイツ車にはDampTronic採用車輌があるのでそれらにも効果が期待出来ます。

PASM(DampTronic)装着車の乗り心地に違和感や不満を感じているならば是非オリジナルボックスに問い合わせてみて下さい。



Posted at 2025/05/30 23:32:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | PASM | クルマ
2025年05月10日 イイね!

PASM (ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント) その4

PASM (ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント) その4
PASM (ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)その4

動作状況を調べる為にダンパーの弁を制御する適当な回路とPASMのキャンセラーを急ごしらえしました。




測定の様子
alt
どうやら0~1.5Aの範囲で動作している事が判ったので以下のドライブ回路で実走テスト

既に2年程前からテストを繰り返してきましたが、PASM無しの状態で一番柔らかい設定=1.5Aだと一般路で乗り心地が良くても高速道路ではダンピング不足が気になってダメです。
そこで手動で変化させて1.2~1.3A くらいで良い塩梅になるのですが、これだと一般道では1.5Aに戻したくなります。

alt
自前のコントローラーは改良を重ねて3種類くらい試作しましたが、やはり手動での調節や切換は煩わしいのでPASMのように自動で調整出来ないかぼんやりと考えていた或る日、良いアイデアが浮かびました...。

自作したキャンセラ-
alt
キャンセラ-はMONROE等からも市販されていますが、動作電力が結構大きいのでかなりの発熱があります。

つづく。 
Posted at 2025/05/10 11:45:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | PASM | クルマ
2025年05月05日 イイね!

PASM (ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント) その3

PASM (ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント) その3
PASM (ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)その3
偶然にもバッテリー上がりで生じたPASMのエラーによって思いがけない乗り心地を体験してしまった訳ですが、今度はその状態をどうやって再現すれば良いのか探ってみます。

ご存じかも知れませんが、PASMは BILSTEIN の DAMP TRONIC を採用したサスペンション制御システムです。

alt
alt

PASMのコントローラーはパッセンジャーシート側の前方ドアヒンジ下の足下にあります。
alt
車体に実装されているコントローラーには Damp Tronic の文字が確認出来ます。
PASMでは『ノーマル』と『スポーツ』の二つのモードしか選べませんが、実際の制御では運転の状況に依って連続的に変化しているそうです。

ここまで調べた程度ではまだPASMのコントロールの詳細は不明ですが、判っているのは...
1) ダンパー内部のオイル通路に電磁バルブを設けて減衰力を調整する構造を持っていて、開ければ流量が増え減衰力が下がる、締めれば流量が減り減衰力が上がることが想像出来る。 
2) ダンパーをPASM無しの社外品に取り替える場合はポルシェセンターにてPASMをディセーブルにして貰うか市販のキャンセラーを取り付ける必要が有る。
3) 各ダンパーに接続されている配線をどれか一本でも外すとコショウ:PASMとなるが、この場合はダンパーが一番硬い状態で保持されてしまう。
alt
これは限界走行中に故障した場合でも車輌の走安性を損なわないようにした Fail-Safe の設計と思われる。

すなわち PASM の制御が効かずにダンパーがソフトになるような本来無いモードにすることはちょっと弄ったくらいでは簡単には再現出来ないようで、その為に態々バッテリーをあげるようなことも現実的ではありません。
情報によると Damp Tronic のダンパーは1A前後の電流で制御しているらしいので、ここは PASM の代わりに手動でダンパーのバルブを調節するコントローラーを作って実験してみることにしました。

つづく。




Posted at 2025/05/05 01:38:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | PASM | クルマ
2025年04月23日 イイね!

PASM (ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント) その2

PASM (ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント) その2
PASM (ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)その2
さて、バッテリー上がりで生じたエラーによってPASMが作動していない状態で走り出したのですが、どうやらダンパーが一番柔らかい状態に固定されていたのです。

いつも通る近所の道を走っていつもなら予め身構えてしまうようなギャップの通過もすんなりといなし、あまりに快適な乗り心地にビックリ!
もちろんPASMの制御と思われる変な違和感もありません。まるで高級車にでもなったかのような足の動きにPASMの制御無しでいいじゃないかと思ってしまうほど!
もちろんエンジンを再始動すればエラーのリセットは出来そうでしたが、とにかくブースタージャンプ無しで再始動出来るレベルまではバッテリーを充電する必要があるので、このまま暫く走って色んな路面での乗り心地を確認することにしました。
altalt
※(注: 自車のダンパーは987のオリジナルでは無くBilsteinのB6(PASM)に変更されている状態でのインプレッションです。)

コーヒーブレークの為にコンビニに停車するまでのたかだか30分程度の時間でしたが、それはもう快適そのもの! とてもいつものボクスターとは思えない至福の乗り心地に思えました。
コーヒーを買ってエンジン再始動した時点で案の定、PASMもPSMもエラーは無し、PASMとPSMの制御が元に戻ってしまったのでこれ以降はノーマル動作(正常=乗り心地イマイチ)となったのは言うまでもありません。

取りあえず、ここまではあくまで一般道での速度域の話ですのでコレだけでPASM無しの状態が全ての道路状況でも良好という判断にはなりませんが、思いの外ダンパーと言うよりもPASM制御の方に問題があるのだと言うことが判っただけでも大きな収穫でした。
あとはワインディングや高速道路等でも試してみたい衝動に駆られるばかり。

次は、どうやったらこの状態を再現できるのかを探ります?

Posted at 2025/05/01 21:25:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | PASM | クルマ
2025年04月18日 イイね!

PASM (ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント) その1

PASM (ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント) その1
PASM (ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)その1
ポルシェ乗りなら一度は聞いたことの有る略語だと思いますが、 Porsche Active Suspension Management と言うオプションです。
911を始めボクスターやケイマンにとどまらず現在の殆どの車種で装着可能なオプションとして設定されているようです。
その装着率はどのくらいなのかググっても見つけられませんでしたが、中古車やみんカラ等を見てると恐らく3割くらいかと想像しますが果たして?

そしてその機能の説明と効能ですが、Webを検索すると、
******************************************************************
997となったカレラSに装備される電子制御式の可変減衰力ショックアブソーバー「PASM」をオプションで装備することが可能となった(車高は10mmダウンする)。

PASMとはポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメントの略で、ダンパー内にあるオリフィスの開閉をコンピューターコントロールによる電動機構で行うシステム。PASMのメリットは、「ノーマル」と「スポーツ」の2種類の減衰特性をセンターコンソール内のスイッチひとつで切り換えられることだ。この変化は走行中でもハッキリと体感できるものになっている。さらに、「ノーマル」で走行中でもダイナミックな走行スタイルで運転すると自動的に「スポーツ」に切り換わる。

from Web モーターマガジン
******************************************************************
と、このように説明されています。
PASM非装着車のサスペンションは走りに重きを置いている為に相当にハードで乗り心地についてはある程度ガマンしなければならないレベルであるが、PASMオプション付き車輌だと普段乗りにはけっこうな快適さを提供してくれるものと解釈出来ます。
マニュアルでも以下のページで確認出来ます。
alt
さて、私の987ボクスターも前オーナーが選んだPASMと19インチタイヤのオプション装着車でした。
中古車ディーラーにて納車の後に初めて運転して帰路についたわけですが、19インチのBS製35扁平タイヤと言うことも有り、高速道路では驚きの乗り心地でした(悪い意味で)。
ディーラーに行く往路は剛性の高いボディにSACHS製のダンパーを組み込んだデカングーだったのでジャンルが違うといえどもボクスターのオープンボディの剛性の低さと幌から侵入する外界のノイズも合わせてまるで180度違うクルマの印象は一瞬マジでこの車を選んだのは間違いだったんじゃないか と思ったほど印象の悪いものでした。

話をPASMに戻しますが、暫く乗って慣れてくると所謂普通のパッシブでは無い電子制御サスペンションによるある種の違和感を感じるようになりました。
能書きにもあるように路面状況や運転状況によてダンパーの減衰力が変化するのは判るし、ナルホドなんですが、あまり路面への接地感の良さを感じないのです。
かといってロードホールディングが悪いのではなく、決して不安定でもありません。
ただ、路面のコンディションや速度域によっては快適な事もある割にはどうしてココではこんなに硬くなるのと行った具合にその変化に一貫性が無い印象でした。
高速で段差を乗り越えるような大きなショックがある場面では前後のサスペンションの制御にチグハグというか時差みたいなものがあって上手くショックを吸収出来ていない感覚が常につきまとうのです。 
路面に結構な凹みの穴があってそこを通過する際にはサスペンションが延びきらずにストロークが規制されているように感じていました。
そしてこの手の路面のギャップはかなり不快でありPASMといえども苦手とする路面との印象を受けたのです。

その後タイヤを17インチにしてみたところだいぶ乗り心地は改善したもののつきまとう違和感は同じでした。 しかし、17インチの標準サイズタイヤではブレーキ性能に不満が残るので間を取って18インチに落ち着きました。
次にダンパーをビルシュタインのB6 (PASM対応)に変更したところ接地感の違和感は大幅に改善されましたが、段差やギャップの乗越の違和感はマシにはなったもののまだ満足出来るレベルではありません。

そんな状態のまま4年半が過ぎた2023年春のことでした、冬期に暫く乗っていなかった事もあってバッテリーが上がってしまいました。
ブースターケーブルを繋いでエンジンを始動することは出来ましたが、PASMやPSMのエラーが出てしまいました。
再始動でリセット出来るものと思ったけれど取りあえずバッテリーを充電する為に暫く走ることにしました。

そして、ここで驚くべき事実が...。

つづく。

Posted at 2025/04/30 14:11:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | PASM | クルマ

プロフィール

「[整備] #ボクスターオープン 【続続続】ディスプレイオーディオへスワップ https://minkara.carview.co.jp/userid/3193931/car/3631561/8183033/note.aspx
何シテル?   04/10 23:36
CoCoHaLoです。 カーライフ& DIY の記録を残したいと思います。 少しでも誰かのお役に立てたら嬉しいです。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

愛車一覧

シトロエン ベルランゴ シトロエン ベルランゴ
CITROËN BERLINGO Début Edition アクアグリーン 2020/ ...
ポルシェ ボクスター (オープン) ポルシェ ボクスター (オープン)
2016年吉日 86(ZN6)の後継としてボクスターを迎えることに。 運よく右ハンドル・ ...
ルノー カングー ルノー カングー
カングー2011年型1.6AT ブルーアルジョンMです。 2014年3年落ちの中古を購 ...

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation