• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

Dr4gonieZ(どら)のブログ一覧

2020年04月12日 イイね!

ドラレコの駐車監視電源をモバイルバッテリーからとる方法2種類

ドラレコの駐車監視電源をモバイルバッテリーからとる方法2種類
※この記事で紹介している内容は、ドラレコの消費電力や仕様の違い、また使用する昇圧コンバータの性能によっては正しく動作しないことがあります。ご自身のドラレコで動作するかどうかを、これらをもとにご考慮の上実践してください。

煽り運転という言葉が蔓延した現代、ドライブレコーダーはもはや必需品ですね。
ドラレコはその多くが駐車監視機能なるものを備えていますが、基本この機能は内臓バッテリーが生きている時間内しか機能しません。
かといって、常時電源から電源を取ってしまえば長く駐車している時にはバッテリーがあがってしまいます。
これを解決できるのが、車の電源が入っている状態(ACC電源ON)の時は車のバッテリーから電源をとり、駐車中はモバイルバッテリーから電源をとるという方法です。
一応これは手動なら簡単に実現可能で、単にドラレコの電源に対応するコード(よくあるのがmini USB)を用意して、駐車状態に入る時に手でモバイルバッテリーと繋げばokです。
ただ、私もこれは昔やっていましたが地味に結構面倒くさいんですよ。
なので、今回はこれを自動化してしまいましょう。
この記事で紹介するのは、①五極リレーを使用する方法と、②ダブルパワーUSBケーブルを使用する方法です。

①五極リレーを使用する方法

◎必要な物(互換品ならリンク以外の物でも可。工具類は基本省略)
・昇圧コンバータ
検電テスター(上記の電工ペンチセットであればこれは含まれています)
・各種電工端子類(特にアース用の丸型端子もしくはクワ型端子)
・絶縁用テープ、ケースなど

○ドラレコがシガーソケット給電の場合

○昇圧コンバータの種類によっては必要になるもの
はんだごて(安く済ませたければこれとかもあり)
 ⇒購入する場合の必需品

○他に必要になるもの(要個別確認)
・ヒューズ電源(低背/ミニ平型/平型)
※リンクは全て10A用です。自車のヒューズの型、電源をとるヒューズのアンペア数を必ず確認してください。

○あると便利な物
内張りはがし(ほぼ必須)

ちなみに、今回はんだごてを購入するという方は、ついでにはんだでの結線を試してみてはどうでしょうか。
DIYでは電工端子を使うのが普通だとは思いますが、はんだでの結線はメリットだらけですので。

以下を読むにあたって、今まで配線をいじったことがなく、電工ペンチも扱ったことがないという方は以下に一通り目を通してからご覧ください。

では、本題に移りましょう。
この方法で鍵となるのは、五極リレーです。

alt


せっかくなので、どうやって機能をするのかを詳しく見てみましょう。
まず、このエーモンのリレーの場合は配線が色分けされているので分かりやすいですが、黒い筐体の中は以下のようになっています。

alt


デフォルトの状態ではスイッチ(鉄板)が白線側にあるため、赤線と白線が繋がっています。
左に行って、黒のアース用マイナスコードと青のプラスコードの間にはコイルがあります。
中2(?)理科を覚えている人や、Dr. Stoneを観た人なら分かるかもしれませんが、コイルに電気が流れると、磁場が発生します。
これにより、青線に電気が流れると、スイッチが引き寄せられの図のようになります。

alt


スイッチが白線から離れ黄線とくっつき、赤線と黄線が通電するようになりました。
ここまで分かれば後は適切な色の線に適切な電源や電装品を繋げるだけです。
まず、今回は1つの電装品に対して2つのバッテリーを切り替えながら使いたいということを思い出してください。
また、2つのバッテリー間で切り替えをしたいのは、キーONの時とキーOFFの時ですよね。
なので、青線にはキーのONとOFFに連動する電源を接続します。
つまり青線に電気が流れている時は車のバッテリーから電源を取り、流れていない時はモバイルバッテリーから電源を取りたいので、白線をモバイルバッテリーに、黄線はバッテリーから電気を貰える線に接続します。
そうしたら、赤線は当然ドラレコに繋ぐことになります。
黒線は、どこでもいいので車体の金属部分にボディアースします。
したがって、キーオフの時にカーバッテリーではなくサブのバッテリーからドラレコに給電するには、以下のように配線すればいいわけです。

alt


初心者用

では、ここまで分かったところで次は実際の配線です。
今回は、ドラレコがシガー電源をとるものとし、以下のように配線します。

alt


私の場合は接合部は全てはんだで結線しますが、ギボシ端子による結線でも問題ありません。
Y字部分の接合には、エレクトロタップスプライス端子、もしくはY型接続端子を使用します。
(※Y型接続端子の自作は危険なのでやめましょう。)
また、大抵の場合車からの取り出し電源は5Aあれば十分足りるため、今回は青線と黄線を結線してしまいます。
したがって、もとのヒューズは10Aまたは15AのACC電源(またはIG電源)からとるといいでしょう。

次に、この配線で一番重要なのは昇圧コンバータです。
車のバッテリーはDC12Vなのに対し、USB(モバイルバッテリー)の出力電圧は5Vです。
したがって、モバイルバッテリーから取り出した電源をそのまま車の配線に割り込ませることはできません。
ここで必要になるのがこのコンバータです。
(このようなコンバータは出力電流が低いものが多いため、ものによってはご使用のドラレコに適応しない可能性があります。これに関してはご自身で確認の上購入してください。)

alt


可変式の変圧器には金色の回し手がついているので、これを回して12Vの電圧を取り出します。
設定が出来たら回し手を接着剤などで接着してしまいましょう。
また、今回使っているもの(性能は保証しません)であれば電圧が目視できるため設定が簡単ですが、このような機構がついていない場合、上で「必要なもの」として紹介している通り、メーター付き検電テスターを使用し電圧を測りながら設定する必要があります。
また、大抵のコンバータでははんだ付けが必要になるのでこの点にも注意してください
(リンクのものは不要です)。

ここまでくれば、後は実際に配線を作るだけですね。
完成図を載せておきます。

alt


昇圧コンバータのところにある袋は、絶縁用にいろいろ加工して作った塩化ビニール製の小袋です。
ダイソーで購入しました。

alt

alt


コンバータは基盤や金属部分がむき出しでそのまま車の配線の中に突っ込むのは心もとないので、これで包むことにしました。
絶縁によく使われるビニールテープも大半は塩化ビニール製です。
同じものを作る場合は、袋を購入する際に必ず素材を見て塩化ビニール製であることを確認してください。
この袋はそこそこ厚みがあるのでこのままでも大丈夫なはずですが、一応表裏をひっくり返してビニールテープを貼ってあります。

alt


また、ジッパーの部分と布のような部分は切り取ってあります。

alt


左右には穴をあけて配線とケーブルが通るようにしてます。
袋にコンバータを引っ込めると...

alt


こんな感じ。
あとは実際に車に着けて機能テストをして、問題なければ袋の口を閉じて上からまたビニールテープでぐるぐる巻きにすればokです。

また、モバイルバッテリーとの接続に使うUSBケーブルは、今回スイッチ付きのものを使用しています。
私は自宅の駐車場では駐車監視の必要がないため、これを取り付けることにしました。
モバイルバッテリーの電池節減にも有効のはずなので、USBケーブルはこのようなものを使うか、別途配線にスイッチを組み込むことをお勧めします。

以上が1つ目の方法になります。


ダブルパワーUSBケーブルを使用する方法

◎必要なもの

この方法の肝はダブルパワーのUSBケーブルです。
このケーブルは入力2に出力1の構造となっているため、各自必要なケーブルを用意して引き回すだけです。
以下は、ドラレコの入力がmini BタイプのUSBで電源がシガーソケットの場合の配線の一例です(矢印の頭はオス、尻はメスを表しています)。
これは単なる例ですので、ご自身のドラレコにあった配線をしてください。

alt


この方法の利点は①の方法よりもとっかかりが付きやすく、さらにより大きい消費電力のドラレコにも対応できる点にあります。
しかし欠点もあり、2つのバッテリー両方からドラレコに電気が流れ込んでしまうリスクがあります。
また、線同士はUSB端子で結線することになるので、割と簡単に端子が抜けてしまい動作しなくなってしまうリスクもあります。
普通配線は内張りの中に隠すでしょうから、こうなってしまえばすぐに確認もできませんし、接続し直すにしてもそれらを外さなければ再接続できません。
したがって、①の方法のほうが使い勝手がいいのは確かです。

簡単にまとめると、自動化できれば非常に楽だけれども、配線でどうにかする場合汎用性が低くなかなか難しいのです。
ですが、自動化できれば本当に楽ですので、興味のある方は試してみてください。

Posted at 2020/04/19 00:15:00 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ
2020年04月12日 イイね!

KYH ミラー型前後録画ドラレコについて

KYH ミラー型前後録画ドラレコについて今日は、KYHのミラー型前後ドラレコが届いたので、購入する前に気になったことをシェアします。

alt

まず、Amazonの商品ページを見た感じ...「ブランド: KYH」...どこ?
説明文には日本語が怪しいところがちやほや。うん、これは中華製ですわ。
でも、評価はいいんですよね。気になったのでさくらチェッカーでチェックしたところ...

alt

うん、完全にアウト。
詳しい製品仕様とか、説明書とかを購入前に見たかったけど、当たり前のようにない。
KYHとネットで検索してもそれらしき会社のホームページがヒットしない。
これ、保証とかは大丈夫なの?と思いながらAmazonのレビューをみていると...

alt

うん、やばい匂いしかしない。
なんですが、商品の性能自体はぱっと見良さそうだし、最近愛車にバックカメラが欲しいと思っていたところなので、ポチりました。

alt

まず、内容物はこんな感じ(この画像すら商品ページに載ってない)。
説明書の全てのページの写真も撮ったので、載せておきます。

alt
alt
alt
alt
alt
alt
alt
alt
alt
alt
alt

内容物の詳細は、2枚目の説明書画像を見て下さい。

ディスプレイ上部には、接続部分が3つあり、左から電源用mini USB、リアカメラ用端子、GPS用端子です。

alt

電源取り出しはシガ―ソケットです。

alt

リアカメラはこんな感じ。

alt

これの接続用の端子は、恐らくφ2.5mmのマイクロAUX端子です。
φ3.5mmのミニAUX端子と比較してみると...

alt

一番下がAUXケーブル、真ん中がリアカメラのケーブル、上がGPSの接続ケーブルです。

あと、一番知りたかったのがリアカメラの電源はどこから来ているのかということ。
というのも、何らかの理由でこのドラレコへの配線の間にリレーなどを組みたい場合、ディスプレイからそのまま電源を貰っているならその機構は1つで済むが、独立電源の場合は別途同じ機構を作らないといけない。
ということで、テストしました。

alt

まず普通に、シガーソケットからのみ通電させるとフロントカメラの映像が映し出されます。
問題はこの後で、この状態でリアカメラの配線を繋いだ時にカメラの先の映像が映るならディスプレイから電源を貰っていることになるけど、映らないなら別に電源を取る必要がある。
ということでテスト。

alt

映りました。正直良かった。
ということは、シガー電源の先に上で述べたような機構を1つ組めばそれで大丈夫ということになります。
あと、リアカメラの配線についている赤い線はバックギア連動線ですが、後進ガイドを表示させるトリガーにだけなる配線ということも分かった。

あと、DIYで取り付ける人に必要な情報は、消費電力。
これが分からないと電源を取るにしても何A必要なのか分からないし、ヒューズなどをかませるときにも支障が出る。(大体の電装品は5Aあればたりるけど)

alt

画像は、説明書の画像の最後から2番目の再掲です。
ディスプレイは、USB電源、つまり5Vで最大消費電力が12Wなので、2.4A。
リアカメラは、電源が5Vで消費電力が0.6Wなので、0.12A。
つまり合計2.52Aあればいいので、ヒューズをかませるなら3Aあれば足ります。
ただ、これはドラレコの消費電力としてはかなり高いですね。

まあ、とりあえず購入前に知っておきたい情報はこれくらいでしょうか。
後日取付工程も整備日誌としてあげようかと思いますので、よければそちらも見て下さいね。


Posted at 2020/04/12 13:26:13 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ

プロフィール

「[整備] #レガシィツーリングワゴン レリーズフォークピボットグリスアップ(ギーギー音対策) https://minkara.carview.co.jp/userid/3247888/car/2928249/5891747/note.aspx
何シテル?   06/28 21:48
B型BP5レガシィツーリングワゴン2.0GT spec.B (MT)乗りです。機械いじりが割と好きなのでDIY整備を垂れ流します。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

愛車一覧

スバル レガシィツーリングワゴン スバル レガシィツーリングワゴン
レガシィツーリングワゴン、人生一台目の車ですが馬力もいいし楽しい車です。

過去のブログ

2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation